表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 (文春文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • オードリーの若林さんが書いた旅エッセイ。キューバ旅行での出来事が綴られている。海外旅行でキューバを選ぶのが若林さんらしい。カフェでこの本を読んだのだが、思わず「フフッ」という声が漏れてしまった。ところどころツッコミがあって、まるで漫才を見ているかのような気持ちになる。こんなおもしろい旅エッセイを書いてみたい。

  • 前から読みたかった著者であるオードリーの若林さんの本。キューバという国に行きたくなりました。

  • DJ松永の解説に号泣。

  • 以前からいい評判を聞いていたので、あれ?思ったより文章うまくないな…というのが第一印象。
    所々言葉の使い方が変で意味が掴めなかったり、唐突にイマジナリー・フレンド(というかなんというか)との会話が差し込まれたり。
    ただ、若林さんが考えていること、感じたことをありのまま曝け出しているのはひしひしと伝わった。(ちょっとカッコつけてない?という部分もあったけど、それもまた"らしい"。)

    3ヶ国の旅行記とそれぞれの前後に考えていたことが書かれているのだが、全体の構成もいまひとつ。と思ったら、モンゴル以降は文庫化の際に書き下ろしたものだそう。

    父親の死をきっかけに、知りたいことを学ぶために家庭教師を雇い、実際に確かめるために単身海外へ行く。その行動力がすばらしい。
    なにより親をここまで尊敬できるって羨ましい。そのぶん喪失感はすごいだろうけど、誰もが得られる幸せではないので。

    自分の内面とここまでみっちりと向き合える勇気もすごいと思った。
    それは40近くなってようやく出来るようになったのかもしれないけど。
    数年前から「なんか雰囲気変わったな」と思っていた。それはたぶん、自分の中の鬱屈や疑問の確認作業が終わって、次のフェーズに入ったからだろう。
    DJ松永の解説もとてもよかった。

  • あとがきのひとくだり、「ことあるごとに「これ普通なのかな?」と首を傾けるような、集団にとって”めんどくさい”人間以外は」にぐっと来た。そして、そんな人間には居心地が悪いかもしれないこんな日本にしたものの正体は「資本主義」をベースにした経済システムだったと気づく若林さん。30代後半まで知らなかったというけど、私も気づいたのが30代半ばだったから、ほぼ同じで、読むほどに共感を覚えた。あんまり知らなかった若林さんのことを少し知ったような気分になり親近感を少し抱いた。本編は笑える。いい本だと思う!

  • 読了時40代前半
    実生活で「一般的に」癖のあるキャラクターである若林正恭というお笑い芸人がキューバに旅行へ行った話が本になっている。このレベルの予備知識で気軽に手に取った本書だが、過去の私の気軽さを褒めてやりたい。キューバを始めとして旅した国、それらの国を選択した理由と彼が得た答え、思わず笑ってしまう話から、突然泣きそうになる感情変化に忙しいこの本は、電車内で読むことはお勧めしない。私たちは世間信仰者なのだから。

  • 面白かった。キューバ編が一番面白かった。

    「ファスト教養」をきっかけに手に取った。
    向こうからやってくる情報や世間の雰囲気を鵜呑みにせず疑問を持ち、それに対する答えを自分の足で取りに行き考えて答えを出す生き方は面倒だけどそれが人間であることの醍醐味だよなあと思った。
    クラシックカーばかりが走る街並み、見てみたい。

  • この本を読むのは2回め。

    初回も「もっと面白く読めるはずなのになぜかギリ盛り上がりきらない」みたいな気持ちで読んだのを覚えているのだけど、今回も同じでした。なんだろう。言葉の選びかたも流れやテンポもすごく良くて好きだし、そもそも旅のエッセイは好きなジャンルなのだけど。

    キューバ編で途中で脳内の会話が出てくるあたりからお父さんの話になるあたりは本当にギュッとなるし、モンゴル編の風の中に立つ絵が見えそうな描写も、「馬だ」もすごく好き。

    最後に新自由主義とか資本主義の話をコネコネされるから(いまさらそれを言われてもね)みたいな気分になってテンションが下がっちゃうのかもしれないなぁ。

  • どこかで褒めてあったのと、キューバ、モンゴル、アイスランドという魅力的な旅先なので読んでしまった。
    私はバックパッカーの大ベテランなので、一人で海外に行ったくらいでたいそうな冒険をしたかのごとくガタガタ言うなよ、と思ってしまうのはさておいても、旅先の魅力が伝わらない。いい年した自分探しモードばかりでうざい。タイトルからして、東京で「サングラスとファーで自分をごまかしているようなブスの飼い主」に飼われている犬よりキューバの野良犬が「自由」だからいいというのだ。この無自覚さに頭を抱える。さらに、又吉氏以降、「お笑い芸人だけど実はネガティブな自分」をアピールすることが良しとされるようになったのか?自分語りと自意識過剰、ファンではない立場で読むとつまらない。コメディアンなら楽しく書いてくれればまだよかったのに。
    文章や構成もだめ、キューバは空港に行くところから細々書いているがアイスランドになるとやっつけぽい。ツアーの夕食で一人なのが気まずくて仮病を使って退席するというのは社会性がなさすぎるが、なまじ有名人だからか。

  •  やっぱり自分で物事を考えることってとても大事なことなんだよな、とあらためて考えさせられました。疑問をもつこと、そしてその疑問について自分なりに考えて行動してみること。
     最近は特に答えを検索して選ぶだけの作業になりがち。それならまだしも、そもそも疑問すら抱かない完全自動操縦モードの人生になりがちです。
     いやほんとそろそろマニュアルモードに戻らないと危ない気がしてきた。

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著者プロフィール

1978年9月20日生まれ。テレビ朝日『しくじり先生 俺みたいになるな!!』、日本テレビ『スクール革命!』、NHK『マサカメTV』、ニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』等テレビ、ラジオで活躍中。ダ・ヴィンチの好評連載を単行本化した『社会人大学人見知り学部卒業見込』を2013年に刊行。

「2017年 『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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