寝たきり社長の働き方改革 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  •  朝日新聞に著者の佐藤仙務さんのコラムが数回掲載されたことがありました。
     私は自分が社長だとか経営者なんかになるタイプではないと自覚しています。
     もう社長だとか経営者なんて私と全く違う種類の人間だと思っています。
     だから障碍者の方が社長になったと聞いても所詮は全く違う次元の人間だからと全く関心持たなかったでしょう。
     しかし佐藤仙務さんは「コラムニスト」という肩書きも名乗っていました。
     私も物心つくかつかない頃から本を読んだり空想して物語を作ったり作文を書いたりが大好きだったクチなので、文章を書く職業の人には関心あります。
     佐藤さんの連載はなかなか読ませるいいコラムだったので、他にどんなコラムを書かれているのかと興味を持ちました。
     試しに仕事についてテーマにした本書を拝読すると、実体験に基づく本気の信念が書かれていました。
     障碍がありながらここまで来られたのは真剣に生きて来たからであって、まさに生きるか死ぬかのサバイバルであり、命をかけているのです。命がけの文章は命がけの人でないと書けません。
     一方の私は恵まれた立場にいながら精神に異常をきたして落伍したようなものです。
     私の場合は精神がおかしくなって優先順位を間違えたもので、どうでもいいことにこだわって肝心なことを疎かにしたのでした。そのような人生の大失敗をした私が大した文章を書けないのも仕方のないことです。
     
     佐藤さんはデザインが得意な先輩と組んでネット起業されたのです。人の輪だとか協力というのは大切です。そしてインターネットの発展という時流に乗ったということも幸運でした。天の時・地の利・人の和ですね。
     今後は身体や精神にハンディのある人でもネットを利用して社会と関わっていけるいい時代になる……と言いたいところですが、そうとばかりは言えないのが辛い所。
     ネットの世界も実社会と同じでリテラシー能力がないと大変なことになりそうです。
     ネットというツールを悪徳商法に活用する悪い連中も沢山います。
     ネットでアルバイトを検索すると闇バイトにつながってしまうというようなこともあり得ます。
     そして最近話題になった兵庫県知事選挙では、胡散臭いPR会社社長や迷惑系ユーチューバーやネトウヨインフルエンサーらがネットで選挙運動をして、マーケティング対象である住人達が乗せられて「ネット世論がオールドメディアに勝った!」なんていきっていたら、何のことはない悪い連中に見事に手玉に取られて踊らされていたのでした。
     それで月並みな結論ですが、これからの時代は良くも悪くもネット社会です。今後はメディアリテラシーを意識した上でネットをうまく活用する能力が必要でしょう。
     こんな月並み過ぎる文章をいくら書いていても佐藤さんにかなうわけありませんな。


    OLDIES 三丁目のブログ
     インターネットの活用はリテラシー能力が必須
      https://diletanto.hateblo.jp/entry/2024/11/30/193551

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著者プロフィール

1991年生まれ。愛知県出身。1992年、脊髄性筋萎縮症と診断される。2010年、愛知県立港特別支援学校商業科を卒業。当時、障がい者の就職が困難であることに挫折を感じ、ほぼ寝たきりでありながら、2011年、19歳で幼馴染とともにホームページや名刺の作成を請け負う合同会社「仙拓」を立ち上げた。現在、株式会社仙拓代表取締役社長。自らを寝たきり社長と名乗り、いまビジネス界で注目を浴びている。ネスレ日本株式会社のアドバイザーも務める。

「2017年 『2人の障がい者社長が語る絶望への処方箋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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