母の友 2020年12月号 特集・豊かな暮らしってなんだろう? リデュース・リユース・リサイクルのすすめ/付録・小西英子特製クリスマス・アドベントカレンダー
- 福音館書店 (2020年9月3日発売)
- Amazon.co.jp ・雑誌 (84ページ)
- / ISBN・EAN: 4910075111203
感想・レビュー・書評
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千葉知世さんの言葉。「子どもの頃から、地球環境や動物の命を犠牲にして成り立っているこの豊かな生活に疑問を持ち続けていました。 それが、自分の子どもが生まれてからは、さらに人類の将来を真剣に考えるようになったんです。やっぱり、我が子には健やかに豊かに生きてほしいと願うのが親心ですよね。でも、このままでは子どもたちの未来には今よりずっとずっと厳しい現実が待っている……。親として、子どもたちのために行動しなければって純粋に思うようになりました。」p32
共感。そして、子どものときのその気持ちから目を背けずに学び続けて現在も研究されていること、すごい。共感すると安易に言うことも恐れ多くなるくらい。私は高校、大学、社会人と、目を背けていたのではないか。節電や、物を長く使う、本当にいるものかどうかを考えて買う、等、小学生くらいからずっと意識してきた。温暖化や環境問題もよく目にする問題だったから、子どもながらに自分ができることをしようと考えていた。知ることと、小さな行動が大切で、できることからやろうと思ってきた。・・・けど、社会的な大きな行動や改善への道を考えることについては、専門家や政治に任せていたのではないか。特に高校~社会人と、どんどん。むしろ素人の自分が大口をたたくのは…みたいな気持ちもあった。でもそれって、逃げじゃないか。と、子どもが生まれて、どんどんそういう気持ちが強くなった。何ができる?何を学べば良い?どう考え方や行動を変えていけば良い?データを扱えるようになろう。そこから仕事に繋げて微力でも力になりたい。今、そう強く思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
3R、ふろしきのススメ、サステナビリティから未来の地球の話まで。
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特集は「豊かな暮らしってなんだろう?」ということでしたが、中でも「ふろしき王子」こと横山功さんインタビューがすごく良かったです。
そこにはカバンを作ったけれど、形などに飽きてしまい使わなくなった経験から、「カタチにしなければいい」という考え方にたどりついたことや、「(中略)中身に合わせて変化できるふろしきのある生活は、そんな窮屈から解放させてくれる一つの生き方でもあると思うのです。」(21ページ)と書かれていました。
カバンのように“自分”のカタチをしっかり持つことも大事ではあるけれど、でもそこに縛られすぎてはいけないんだな、と思いました。
風呂敷のように、布地はしっかりしているけれど、環境に合わせて柔軟にカタチを変えていける生き方、すごくいいですよね。
エコなだけでなく、生き方についても一考させてくれるインタビューでした。
風呂敷の結び方、カタチの変え方もカラーで解説されていますので、とても参考になりました。 -
・森田真生連載「かずをはぐくむ」にあったソニーコンピュータサイエンス研究所の船橋真俊さんの「協生農法」=「人間がいることで、人間がいないよりも豊かな生態系を作れる(環境から奪うだけでなく、生態系の構築に貢献していく)」という発想は対自然にかぎらず大事かもしれない。
・母の友エッセイ、ドミニク・チェンさんの語学教育のモヤモヤ最終回(3回目)、「究極的には対象を好きになることが勉強の最短距離」「失敗しても問題ないんだよ、という雰囲気さえ醸成できれば、積極的に失敗することで学びが進む」「語感のおかしさや、他の言語に翻訳できないニュアンスといった、感覚的に体感する部分を楽しめるようになったら、勝手に言語そのものが面白くなってくる」やっぱりこのへんに着地するなぁ、と。