- 本 ・電子書籍 (285ページ)
感想・レビュー・書評
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著者の方は、羽生さんの手が震えて駒を正しく置けない最近の様子になにやら自分の思いを仮託して述べられているが、パーキンソン病の初期症状の可能性があるので、医者に診てもらうことをおすすめしたい。亡くなっら父はまさにこれで、コーヒーカップを持つ手が震え、人にビールをお酌する手が震えて自分である制御できなくなっていたことが、後から考えれば発病の兆候の1つだったので。
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前作の「不屈の棋士」がよかったので手に取った。棋界で圧倒的な実績を誇る羽生善治を中心とする同世代のひとびとのインタビュー集。
彼等のひとことひとことのどれもが質量を伴ってずっしりとした確かな重みを感じさせる。自負、矜持、誇り、なんでもいいが彼等には己になんら恥じることのないものがあるのだと分かる。しかしそれでも驕らず謙虚に生きる様は感動的すらある。
でも斯様に生きることの困難さも痛烈に感じる。
そして遥かに及ばずともこのように生きてみたい、と感じさせる一冊です。85 -
アナログ世代は遠回りしながらも自分で一から手筋を考えて力を蓄積していったという自負があるが、今の若い世代はAIで評価点数が出てしまうため、評価されない手を追求しづらく、皆が同じような手順を指してしまいがち。現代は大量の情報を処理するがゆえに、考え方の質が昔とは異なっている。
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羽生先生と同世代。
友人が奨励会試験を受験。
私も千駄ヶ谷の将棋道場に行っていた時期あり。
ということで、非常の興味深く読めました。
個人的には藤井先生と豊川先生が興味深く読めました。
今回はざっと読んだので、ぜひ再読しないとな。 -
熱い内容だった。
自分は藤井聡太ブームで将棋を観るようになったのだけど、改めて羽生さん、そして羽生世代の奇跡を実感できた。
棋士は羽生たちについて語るとき、しばしば熱くなる―
良い本だった -
前作『不屈の棋士』は
将棋ソフトの棋力がちょうどプロ棋士に認知され
かつ冤罪事件の前であったという点で
とても興味深いものだったが
今回の2020年現在視点から
羽生世代はなぜ成立したかを主題とするのは
なんともぼやけた感じに思われる
それぞれの証言内容は面白く
よみやすくまとめられているが
主題についてはなぜといわれても困るのでは
「イメ読み」の
微妙にそこがききたいわけじゃないんだよなあ
まあ面白いけどと同じ感触
現役が長く現役ゆえに話しづらいゆえに
証言が取りづらいのはわかるけれども
著者プロフィール
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