トムは真夜中の庭で (岩波少年文庫) [Kindle]

  • 岩波書店
4.14
  • (10)
  • (4)
  • (7)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 97
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (356ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 真夜中、十三時の大時計の鐘の音に誘われてトムは不思議な庭園に足を踏み入れる。題名も知らなかったし、なんの期待もしないで読み始めた本だったが、「時間」という奥深いテーマを扱うかっちりとしたファンタジーで、とても良い作品だった。庭園とはどんな場所なのか、ハティたちは何者なのか、大時計に隠された秘密とは……と謎に引き込まれる一方で、美しい庭園の描写やトムとハティが生きる二つの時間の意味するものにぐいぐいと心を動かされる。二人の交流と友情は大人の自分が児童文学を読む醍醐味そのものだった。

  • この作品が赤毛のアンや足長おじさんと同じくらい知られていないのが不思議でならない。ヴィクトリア朝時代のロンドンでの生活に入り込み、秘密の友達と遊び惚ける…こんなにも心躍る設定はない。最後にはとても驚いた。

    ☆勝手にイメソン
    Fine On The Outside(プリシラ・アーン)

  • 夏休みにおばさんの所に預けられたトムは、真夜中に庭園へと誘われ、少女と出会う。
    真夜中の庭は、時の流れによって変わってしまうが、四季折々の子供の頃の美しい思い出が心に残る。
    鮮やかに時を超える児童文学。

  • 6年から。真夜中に見つけた庭園で起こる秘密のファンタジー。そこにはSFを思わせる時間、歴史、子どもから大人への成長など、たくさんのメッセージを残してある作品。子どもから手に取るか、今の子どもたちが飽きずにワクワクの世界までたどり着けるかは課題。

  • 時間によって、ハティとの関係がどんどん変わっていってしまうのが切なかった。
    夢中になって一気読みしてしまうような作品だった。

  • トムたちと一緒に庭を楽しめないと、意外と長くて途中でだるくなると思う。落ちもそんなにすっきりでもないかな。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

1920-2006。イギリスの児童文学作家。『トムは真夜中の庭で』(岩波書店)でカーネギー賞を受賞。短編の名手としても知られ、「二十世紀の児童文学作家の中でもっとも優れ、もっとも愛された一人」と賞賛された。

「2018年 『コクルおばあさんとねこ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

フィリパ・ピアスの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×