死ぬ瞬間 死とその過程について (中公文庫) [Kindle]

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  • 人は、不治の病を宣告された時、否認→怒り→取引→抑うつ→受容というプロセスを辿るという話。
    精神科医が実際に末期の患者をインタビューして周る。

    私も母のがんを知った時、似たような経緯を辿ったからとてもよく理解できた。
    かなり分かりにくい翻訳で読みにくい部分が多かった。
    著者の精神科医は、当初は同業者から猛批判にあったが、地道に研究とセミナーを続けて、全世界に認められるにまでになった。

    確かに、死にゆく心理過程を研究するために、実際に死に瀕している末期患者から直接話を聞こうとしたのは画期的だと思う。
    インタビューで印象的だったのは、告知をされている患者も、されていない患者も自分の余命が長くないことを知っていたということ。
    やはりいつまでも隠しきれるものではないのだと理解した。

    著者はその後スピリチュアルの世界に傾倒してしまったようで、それが残念でならない。医者として、あくまで客観的、科学的な人であって欲しかった。

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著者プロフィール

エリザベス・キューブラー・ロス

精神科医。一九二六年、スイスのチューリヒに生まれる。チューリヒ大学に学び、一九五七年学位取得。その後渡米し、ニューヨークのマンハッタン州立病院、コロラド大学病院などをへて、一九六五年シカゴ大学ビリングズ病院で「死とその過程」に関するセミナーをはじめる。一九六九年、『死ぬ瞬間』を出版して国際的に有名になる。著書多数。二〇〇四年、死去。

「2020年 『「死ぬ瞬間」と死後の生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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