本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (341ページ)
感想・レビュー・書評
-
前半の動物や人間の顔がなぜそのように出来ているのか、顔のパーツから解き明かしていく部分は楽しく読んだ。後半の人類史パートはそこそこ。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
新聞の広告で見てすぐ買った。面白い本である。顔というものがいかに発達してきたかを探った本で、まず口ができ、その周りにいくつもの器官ができる。口だけの生物は飲み込むだけで、咀嚼はできない。咀嚼は上下の顎ができて可能になる。は虫類では二つの鱗が足になり、それで前進ができる。さらに魚は目を開いているが、あればまぶたがないからだとか。鼻が高く見えるのは、眼窩が引っ込むだからだとか。目の白目は虹彩の大きさと眼瞼によるとか。これらがすべて進化の過程でできてくることを興味深く描く。
馬場さんの本書は実は香原志勢さんの『顔の本』の影響を強く受けているが、顔をより細かく描写しているのは香原さんの本で、馬場さんのはより精密であるし、民族による顔の違いを詳しく描く。ぼくとしては、香原さんの本を古書でまず読んで馬場さんの本を読むといいと思った。
全6件中 1 - 6件を表示
著者プロフィール
馬場悠男の作品





