世界一しあわせなフィンランド人は、幸福を追い求めない [Kindle]

  • ハーパーコリンズ・ジャパン
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感想・レビュー・書評

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  • しあわせとは何か、と改めて考えてしまうかなと本を開きました。化学のお話しっぽくもあり哲学書でもあり偉人の言葉を例に出してそれを著者が解釈を付けるといった内容。生きる意味、しあわせとは、自分が思う事とは少し違う目線で共感する所もままあるかなぁといった感じ。
    他のレビュアーさんにもありましたがフィンランド文化を知る事はなく、読みやすい自己啓発本とは違います。
    これから生きる上でのヒントになるような事もとりたててありませんでしたが、他者とのつながりではなく他者への貢献が自信の生きる意味、価値、というのが読後も残る言葉でした。
    にしてもハーパーブックスってこんな感じの本も扱うんですね。

  • 普段の私であれば絶対手に取らないタイトルの本ですが、「フィンランド人」の「哲学者」が書いた本、ということで自分に対し強制的に「読ませて」みました。

    中学・高校時代の倫理・社会という科目で(今はどういう科目名なのでしょう)しっかりと世界の宗教観や哲学の系譜などを学び、記憶に残っていればたぶん、今を生きる普段の生活の中でも柔軟な考え方ができているはずなので、読む必要はないでしょう。
    一方、「他者が羨ましい」「どうして自分は巧く行かないんだろう」と考えがちな方にとっては、思考回路を微調整し、もう少し楽な気分で生きることができるヒントが詰まっていると思います。

    私はどうかな…と自己分析をしながら読みました。その結果、比較的いつでも超ポジティブでお気楽なのか、と言われる理由が分かったかな、と感じます。それを「幸せに生きている」と感じているかどうかは別として、楽しく生きているのは確かかな、と自覚できた感じです。

  •  幸福度ランキングで常に上位に入るフィンランド、「世界一しあわせなのに、幸福を追い求めない」理由がこの本を読めばわかるのではと思い、手に取ってみました。

     作者はアアルト大学を拠点とする気鋭の哲学者、フランク・マルデラさん。全体的にフィンランド人の生き方に言及している部分は少なく、人生の意味やその意味に基づく生き方について哲学的なアプローチが記載されています。

     少ないながらフィンランドに言及している部分を読むと、「フィンランド人の生活に対する満足度は高い、理由は満足度を高める上で大切な要素がそろっているからだ。日々の食べ物を得ることに苦労することはない。社会サービスが充実している。政治的な抑圧は少なく、政府への信頼も高いからだ。」とあります。これらがそろえば幸福度が高まるのかな??と思うところもありましたが、作者のあるインタビュー記事を読むと何となく納得しました。「フィンランドはすごく幸せな人はいなくても、すごく惨めな生活をしている人は少ないので、平均点が高いのだと思います。」確かにそこそこの生活が保証され、慎ましく生きることができるのであれば、幸せに感じる人の割合が多くなるのなとも思います。

     タイトルにある「フィンランド人から学びたい生きる意味」を期待すると肩透かしをくらうかもしれません。(少なくとも私には読み取れませんでした・・・)。あえて言えば「フィンランド人の哲学者から学ぶ生き方の指南書」が内容に近いように思います。

  • 人生の意味や対人関係に考える部分がある人におすすめです。人生が有限であることに気づきます。
    自己啓発本で、あまりフィンランドの文化については書かれていません。

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