突き抜けるまで問い続けろ――巨大スタートアップ「ビジョナル」挫折と奮闘、成長の軌跡 [Kindle]

  • ダイヤモンド社 (2021年6月29日発売)
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    勝つまで執着し続けろ
    勝ち続ける為にフレームワーク化せよ
    負けたら気持ち悪い、勝ち癖を身につけろ

    課題のセンターピンを倒せ
    言葉がヒト・組織を作る

  • 南さんすげえな。
    同じ人間とは思えない。

    内なる問い、自分にはないなぁ。
    サラリーマンに染まりすぎたか。

  • ●事業構想のステップ //”正しい問いを立てること”
     ①トリガーを引く
      自分の問題意識に引っかかる課題を見つける
     ②センターピンを見つける
      課題を俯瞰的に調べて要素分解をし、本質を見極める
    収益構造の要素分解。球場運営(胴元)vs チケット/グッズ販売料などの分配
      野球放映中のターゲット層の時間の使い方(=居酒屋)との比較など。
     ③打ち出し角度を決める
      本質的な課題解決の方法を考えて端的な言葉や数字で表現する
       " Baseball Entertainment Company"

    ●経営者の使命=業績を伸ばすこと。人の我慢は3ヶ月が限界。
     どれだけ懇親会や日々の会話でEngagementを高めても業績が傾けばいとも
     簡単に社員は去っていく。3ヶ月連続の予算未達は是が非でも回避。負け癖の
     ついた組織は負のサイクルに陥る。USEN宇野さんの言葉。

    ●製版の連携
     ”誰でも売れるものを作れるプロダクトチームと、どんなものでも売ってくれる
     セールスチーム、という一見矛盾する役割の共存こそがビズリーチの強み”
     互いに切磋琢磨すること。互いに、掲げた目標を達成し、未達なら素直に相手に
     頭を下げる文化。

    ●Taddyの営業論
     営業にとって大切なのは、顧客の本質的な課題解決であり、笑顔でその対価を
     いただけるかどうか。価値があることを正しく伝え、それを売上としていただく
     こと。売上は、顧客の感謝と期待の総和であり、企業人としての通信簿。
     社会から必要とされているかは、顧客から売上を得られているかどうか。
     それができていないということは、世の中に価値を提供していない、ということ。

  • ビズリーチ創業ノンフィクション。単なる物語ではなく、南さんに影響を与えた先輩経営者(楽天三木谷さん、Z小澤さん)や同僚(多田さん)の経営哲学が、極めてリアルに描かれており、勉強になった。

  • 1/11
    事業づくりの教科書となるような1冊。
    南さんの人生ストーリーに沿って話は展開していく。
    それぞれのポイントでどのように課題を乗り越えたかが細かく分析して書かれている。

    Todo
    南さんを最終地点のロールモデルにすること決定。(プロセスは問わない)
    徹底的にリサーチする

  • 職場の同僚の日報から辿り着いたこの本、面白かった!自分がSaaS業界にいることもあり、共感できる部分も多かった。「突き抜けるまで問い続けろ」は仕事だけでなく自分の生き方そのものに対する示唆なのかもしれない。早く仕事がしたくなった。

  • 学び
    ①事業作りは「課題を見つける⇒それが解決されていない理由(センターピン)を特定する⇒それを解消するための対策とそれができる数字を明確にする
    ことから始まる。
    ②仲間作りはロジカルに未来を描くことと感情を揺さぶることから始まる。
    ③南さんに比べて自分は毎日の過ごし方がかけ離れている。ましてや幼少期にこれといった経験のない自分にとって努力量で負けていたらダメだ。
    ④かちぐせを持つことがめちゃくちゃ大切。かなわない目標なら立てない方が良い。数字に達さない期限は3カ月まで。

    行動
    毎日の習慣を必ず守る。(Google Calendarに載ってるもの)
    事業立ち上げの際は、「成功のピンは何か?」という問いから始める。
    脳みそが疲れてもそれでも強い思いをもって動け。
    南さんの本を読む。
    月次の数値目標は必ず立てる。

  • ビズリーチを創業した南壮一郎さんの生きざまを描く書。南さんは一度講演を聞いて惹き込まれたので、とても興味深く読むことが出来ました。

    ここに描かれている南さんの決断や会社の創り方は、もしかしたら誰にも真似できるものではないかもしれません。彼の思考・行動原理を見習ってこそ、活きるのでしょう。

  • ・人生を逆算して生きている。「死ぬ間際に自分んお人生を振り返ったら、何を思い出すか」という発想から、やることを決める。究極の目標は「好きな時に、好きな仲間と、好きな仕事ができる人間になる事」

    ・事業づくり出発点は、自分が解決したい課題ん本質を見つけることから。それをいかに早く、的確に探り当てられるかが事業の成否を決める。そのために要素分解が必要。そして、事業を客観的に把握し、解決すべき課題に優先順位を付けなくてはいけない。

    ・課題をみつけ、検証し、そして仲間と一緒に楽しく乗り越える

    ・問いを立てるフレームワークは
    ①自分の問題意識に引っかかる課題を見つける(トリガーを引く)
    ②課題を徹底的に調べて要素分解し、本質を見極める(センターピンを見つける)
    ➂本質的な課題解決の方法を考えて端的な言葉や数字で表現する(打ち出し角度を決める)

    ・何かを成し遂げようと突き進む人はみな、「自分がわくわくすること」を知ってる。それを理解することが、「問いを立てる力」をはぐくむ最初の一歩になるだろう。

    新しい事業やチームが立ち上げり、世の中にインパクトを与えるまでのストーリーを知れた。あるべき姿から逆算して、仲間の力を借りながら、アクションをしていく。
    良い仲間を引き付けるには、成したい事を論理的且つ情緒的にも強く思い描き語れることが大切。

  • ビズリーチの創業者。
    創業に至るまでの経緯と創業をする上での大切にしている考え方や軸。

  • 2021年7月③

  • 以下読書メモ

    ■自らの生き方を見つけるヒントに
    ・問いを立てる力を持つ人は常にそれを自問する。そして行動し続けていく。
    ・「100年続く会社よりも100回変わる会社でいたい」。南がインタビューで頻繁に引き合いに出すのは、先輩経営者として慕う Z ホールディングス社長の川邉健太郎との対談で聞いたこの言葉だ。

    ■新規事業立ち上げの名手
    ・南は、自分の中で構築した事業立ち上げの成功パターンを忠実に踏襲する。
    ・どんな業種やサービスであっても自分の成功哲学に当てはめて考えていく。現場を訪れ。当事者にインタビューし、吟味した上でパターンにピタリとハマるものしか手掛けない。
    ・ひとつの事業にこだわらなくても、世の中の課題を解決できるならどんどん新しいことに取り組めばいい。社会課題を解決するための問いを次々と咲き続けていけば、それが究極的にはビズリーチの競争力になるはずだ。
    ・南の課題発見の過程、そして事業立ち上げのステップは、まさに問いを立て、それに応えていくプロセスそのものだ。

    ■小澤隆生「課題のセンターピンを探せ」
    ・「この課題の本質ってどこにあるんだ?」
    ・「小澤さんは自分の根本的な欲求とは何かを常に考えている好奇心の固まり」
    ・興味を持ったことは何でも率先して試し、自分で体験して物事の本質と構造を理解する。物怖じしない性格と、大胆な発想バランス感覚のあるコミュニケーション能力が持ち味で、頭の回転の速さと機転を活かした瞬発力には三木谷も一目置いていた。
    ・小澤は事業づくりにあたって課題の本質を探ることにこだわった。「いいか、うまくいっているビジネス、成功している事業には必ず理由がある。それが何かを探り当てることから始めろ。徹底的に調べて、掘り下げて、その本質を見つけ出せ」
    ・事業づくりの出発点は、自分が解決したいい課題の本質を見つけることからだ。それをいかに早く、的確に探り当てられるかが事業の成否を決める。そのために小澤は「要素分解」という言葉を頻繁に使った。

    ■世界の成功事例から学び尽くす
    ・プロ野球ビジネスを要素分解すると、1チケット、2広告、3放映権、4グッズ、5スタジアム運営、6ファンクラブに分けられる。チケットは販売方法や席のグレードという具合に、より細かく要素を分解できる。小澤はこれを繰り返し、もう分けられないという最小の要素まで分類していった。
    ・分解作業が終わると今度はそれぞれの要素について世界中の成功事例を調べていく。世の中の大抵のことは自分が初めて考えたものではなく、誰かがすでに実践している。まずは謙虚にその事実を理解し、成功事例をできるだけ集めて、そこから意思決定の判断軸を作っていく。それが小澤の基本的な考え方である。
    ・分解した要素は大きな表でまとめていく。
    ・チケット販売なら野球だけでなく、サッカー、コンサートなどの例を調べ、横軸に書き込んでいく。それに対して縦軸には販売手段のインターネット、チケット売り場、駅前のグッズ売り場などを埋めていく。
    ・しらみつぶしに調べて縦横のマトリックスを完成させると、全ての要素についてどれが成功していて、どれがうまくいっていないかがクリアに理解できるようになる。すると、プロ野球ビジネスの全体像が見えてくるというわけだ。
    ・徹底したリサーチは事業づくりの大切な基盤である。小澤はこの愚直な作業によって、プロ野球の事業構造を把握し、楽天イーグルス黒字化のために、絶対外してはいけない課題の本質を見つけ出した。

    ■事業構造を調べ抜く
    ・小澤らは、本質的な課題を探すのと並行して、細かく要素分解したプロ野球事業から、売上の拡大につながりそうな施策を検討していった。
    ・その一例がファンクラブだ。ファンクラブという会員組織はプロ野球に限らず、音楽や芸能など、様々な業界で存在する。それらを調べていくと、いずれも年会費は3000円前後だった。明確な理由は分からなかったが、恐らく一般の人が出せる妥当な相場なのだろう。
    ・ところが海外にはそれよりもずっと高額な会費を徴収するファンクラブがいくつもあった。多くは人数限定だが、高級会員に限定してサービスやグッズも揃えている。
    ・その存在を知り、小澤らはなぜ高級ファンクラブが存在しないのか、と議論を重ねていった。その結果、楽天イーグルスでは年会費3000円のファンクラブ会員の他にも。年会費1万円のゴールド会員、年会費10万円のブースタークラブの販売を始めた。
    ・初年度はこの2つの高額コースがファンクラブ売上の8割程度を占め大いに業績に貢献した。同じような発想はグッズ販売やチケット、スタジアム運営にも展開された。
    ・小澤は何度も繰り返していた。「大切なのは、課題の本質であるセンターピンを見抜くことだ」
    ・ ボーリングでは並べられた10本のピンのうち中央最前線にあるセンターピンを倒せば他のピンも倒れやすくなる。ビジネスも同じで、最も本質的な課題を解決すれば、状況は一気にひっくり返る。だからこそ徹底して情報を集め、要素を分解し、センターピンを探し当てる必要がある。この考えは今も南の事業づくりの基盤となっている。

    ■「本当の顧客」は誰か
    ・事業づくりという点で、南はもう一つ、大切な姿勢を小澤から学んだ。それは「常識をいかに疑うか」という視点だ。
    ・本当の顧客は誰か?という議論の上でできた新しいコンセプトのシートは、大きな反響を呼んだ。小澤の目論見通り、会社帰りのビジネスパーソンが飲みながらコミュニケーションするためにスタジオを訪れるようになったのだ。チームが試合に勝っても負けても、ファンはスタジアムに来るようになった。

    ■なぜ、小澤さんは課題を探すのでしょうか。
    ・「やっぱりすごく楽しいからね。自分でつくった仮説が当たった時、人間は一番やりがいを感じると思うんです」 「だから自分の仮説や挑戦が正しかったと確認できると大きな喜びで満たされる。自分がつくったものが人から承認されたというものも含めて、ですね」
    ・「仮説を立てる」とは、長らくその業界が従ってきたルールを疑う行為でもある。当然最初は周囲から浮き、馬鹿にされることもある。だがそれが理にかなった正しいルールであれば、やがてみんなも真似をするようになる。最終的にはそれが新しいルールになっていく。その時初めて、人の行動を変えられるのだと、小澤は言う。 
    ・課題を見つけ、検証し、そして仲間と一緒に楽しく乗り越える。南は今も小澤の姿勢を踏襲している。

    ■コンセプトを掲げる重要性を腹の底から理解した瞬間
    ・「ゼロから事業を立ち上げる場合、メンバーは寄せ集めなので、チームの価値観はバラバラだ。しかも正解がない。その時にどうやってチームをまとめるのかというと、会社の存在意義や目指す姿、大切にする価値観を示すことが重要になる。採用面接の段階から一貫して会社の価値観を伝え続ける。どんなに優秀な人でも価値観が合わなければ、一緒に働き続けるのは難しいし、組織としてもまとまらない」。組織だけでなく事業やサービスを浸透させていく上で本質は同じだ。

    ■「問いを立てる」フレームワーク(3つのステップ)
    ・1.自分の問題意識に引っかかる課題を見つける(トリガーを引く)
    ・2.課題を徹底的に調べて要素分解をし、本質を見極める(センターピンを見つける)
    ・3.本質的な課題解決の方法を考えて端的な言葉や数字で表現する(打ち出し角度を決める)

  • 「重要なことは正しい答えを見つけることではない。正しい問いを探すことである。」ピータードラッガーの言葉に始まり、まさに課題解決より課題発見がにおもきを置いたビズリーチの社史を振り返る一冊。

    ◯南社長について
    ・とにかく結果がでるまでやり続ける。経営にアクセルとブレーキがあるとすると、ブレーキが壊れている
    ・しかしビビりであり、徹底的なリサーチを行う

    ◯経営で大事にしていること
    ・言葉が組織文化をつくる
    ・意識改革は手本づくりから。企業や事業のロールモデルを見つけ出せ
    ・面接ではなく面談。採用に本気なら、転職以降が高くなくても会いまくれ
    ・採用は確率論
    ・全て数字でリサーチ、分析する。ムリだと言われたTVCMでも徹底的に数字で分析
    ・個人の得意不得意を見極めながら、事業のフェーズごとに最適な経営チームをつくる

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