- Amazon.co.jp ・電子書籍 (151ページ)
感想・レビュー・書評
-
元東京都人事課長が書いた、都庁内の裏話を暴露した内容になっている。
一般企業に勤めている人が読んだら、ビックリしてしまう話が満載。
都商事(都庁職員が身分を隠すために都庁をそう呼んでいるらしい)という
話には、遠い昭和な匂いがして面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『築地と豊洲』の著者、元東京都人事課長が都庁の内幕を書いてくれている。なかなかの伏魔殿というか、これならふつーの会社のほうがなんぼか「仕事」に専念できそうだという。なにしろトップがアレだからなぁというご苦労がよくわかる。読み物としてはちょっと散漫になってしまうのは仕方がないかも。『築地と豊洲』のほうが焦点が絞れてる。
-
どの組織にもそれぞれ独自の文化というものは存在するものだ。
都庁も例にもれずその組織独自の文化を持っており、人事課長を経験し、次長(かなりの出世と捉えられると思う)までなった方が筆を執った。筆者曰く、豊洲への市場移転の内実を暴露したことで知事の怒りを買い、「辞めさせられた」とのことだが、どこまでそれが本当かはわからない。
内容には大分アンチ小池の憎しみが現れている表現もところどころあるが(笑)、都庁という巨大組織の文化を様々紹介しており、分量もそれほど多くなかったため一気読みしてしまった。
本書を読んで何かを学ぶということではないが、筆者が「自分を含め都庁の幹部はパッとしない人ばかり」と嘆いていたのはなんだか悲しかった。イエスマンしか出世できないなんて、実情はそういった要素が多分にあるとしても、そう言い切られてしまうと中々悲しいものだ。
著者プロフィール
澤章の作品





