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感想・レビュー・書評
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個人投資家が増えているというニュースを見聞きする。そして、書店に行くと株式投資の本がたくさんある。
しかし、銀行、マネー雑誌、株式評論家、自称評論家や企業IRには注意しろというのが今回の本だ。
銀行の場合、ノルマがありしかも窓口で担当している方がよく投資信託について知らない、その上手数料は高いし、選べる投資信託も少ないといいことはない。
新興市場、特にマザーズ銘柄には、ホイホイと金を注ぎ込まないほうが良いと指摘している。実力以上の評価をされてしまい、株価が跳ね上がった後でジェットコースターのように急落するパターンが多いとある。バイオ株にその傾向がよく見られるとある。
業界関係者にもくせ者がいるので注意が必要とも指摘している。他人のレポートを自分の手柄にしている人もいれば、自分が密か持っている銘柄をイチオシで推奨する場合もあるというから怖いなあ。
最近よく聞くのが「億り人」だ。1億円以上の資産を持っている人のことを言う。取材で聞かれたとき著者は、実際にそうなのか聞かれたことがなく、あくまでも自己申告だった。
「億り人」だからといって、その方が株式投資で罪上げた資産とは限らないので、注意を促している。
自分の大事な財産をどう使うか、これからの時代、重要になるからなあ。うまい話やキャッチーな言葉には裏ありだな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
嘘八百というのは少し大げさな気はしますが、
金融系のノルマがあるがゆえに手数料が高い商品を
紹介されてしまうケースがあったりとか、
雑誌やサイトに掲載される時点で既に高値となってて、
買ったところで損をしてしまうというのはその通り。
色んな情報はあるけど、資産形成においては、
ちゃんと自分で吟味して、鵜呑みにするなってこと。
当たり前といえば当たり前ですが、なかなか難しい。
勉強しても学びきれることではないので、
安い金額で購入して実践してみると良いとは思う。
【勉強になったこと】
・同じ投資信託でも、ネット証券だと手数料が
かからないものが銀行だとかかってしまうケースも
ありうる。
→ちゃんと他社も比較しましょうということ。
・上場企業のIR活動は金融商品取引法に基づく
開示制度の一環で、「投資者の合理的な投資判断に
資することを目的とする」ことが大原則。
・MSワラントで資金調達を図る企業は何らかの事情を
抱えている可能性があるので要注意。
・多くの銘柄に投資するとチェックしきれなくなり、
結果的に企業調査不足によって損する可能性がある。
そのため、少額投資の間は分散投資ではなく、
集中投資のほうが効果が上がることもある。
・投資とは、
「より価値のあるものに資産を移し続ける」
こと。
・損切りに踏み出せないのはルールを決めてないから。
例えば、購入時の基準価額から10%低下したら
損切りすると機械的に損切りしたほうがよい。
・バンガード社の思想
低コストのインデックスファンドを活用して、
米国企業や世界中の企業の株式に長期投資することが
投資家にとって最も良い投資法である。
初めて知りましたが、素晴らしい思想だと思った。