シンデレラ城の殺人 [Kindle]

著者 :
  • 小学館
4.00
  • (3)
  • (0)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 21
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (283ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • とても感動しました!!
    童謡シンデレラを下地に主人公のシンデレラが殺人事件の容疑者として自らの疑いを晴らすべく奮闘していく物語。
    謎とストーリーがしっかりしていたし、魔法がありの世界観でも法定物の側面としても非常に論理的に話が進んでいくためとても面白かったです。
    人間ドラマとしても、シンデレラにヒントを無意識に与えるライラや悲惨な過去に苦悩するクロノアなどそれぞれのキャラクターが立っていてとても読みやすかったたです。ストーリーとしては、人が人を思うがあまりに起きた切ない悲劇や、それを乗り越えようとしている人々がとても良かったです。
    表紙やタイトルだけでは分からない骨太な作風とスッキリとした読後感を味わいたい方は是非、読んでみてください。

    この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
    シンデレラ:早見沙織
    ライラ:佐倉綾音
    ジョハンナ:水樹奈々
    キャサリン:朴璐美
    ウォルター:土師孝也
    グレース:日高のり子
    オリバー(偽物):宮野真守
    ケヴィン:福山潤
    グレアム:大塚明夫
    サイラス:大塚芳忠
    マシュー:武内駿輔
    ローリー:上坂すみれ
    ルーナ:田中真弓(老婆)/内田真礼(本当の姿)
    クロノア:石川界人
    アムリス:緒方賢一

  • シンデレラの姉たち、すっごくいいキャラしてますね(笑)特に二番目のツンデレっぷりが好きです。
    そして、シンデレラの屁理屈には聞き飽きず、すごく面白かったです。オチまで(*☻-☻*)て感じでした。
    また、これを読んでミステリに目覚めました。このいいキャラたちを読んで欲しいです。

  • シンデレラをモチーフにした作品で、語り口調で話が進むため、理解しやすいし読みやすい。ほんの5分の間に王子が殺され、その場にいたシンデレラがそのまま臨時裁判にかけられる設定で、自身の極刑を避けるため、魔法が解けるまでに事件を解決するために奮闘するシンデレラ。追い込まれた状況でも論理の力で少しずつ状況を変えていく裁判パートから推理パートは面白くて一気に読み終えた。

  • 紺野天龍『シンデレラ城の殺人』読了。
    童話のシンデレラをモチーフとした法廷ミステリ。
    かなり強めのアレンジが効いているが、改変が強いにもかかわらず元ネタの残し方がかなり上手く、一瞬で舞台とキャラクター、展開を理解できるのが素晴らしい。
    ミステリとしてはかなり弱めだが、展開のアクロバティックさがどんどん読者を引っ張っていき、楽しいまま最後まで読める。
    錬金術師シリーズのほうが舞台も謎も本格的で、個人的には好きではあるが、よりライトに楽しむならこちらも十分なクオリティだと思う。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

【紺野天龍(こんの・てんりゅう)】
第23回電撃小説大賞に応募した「ウィアドの戦術師」を改題した『ゼロの戦術師』で2018年にデビュー。他の著作に新機軸特殊設定ミステリとして話題となった『錬金術師の密室』『錬金術師の消失』、『シンデレラ城の殺人』などがある。新時代本格ミステリの書き手として期待される新鋭。
本書は、2012年にメフィスト賞座談会に掲載された『朝凪水素最後の事件』、第29回鮎川哲也賞最終候補となった同名作品をプロトタイプに全面的に改稿した作品。

「2022年 『神薙虚無最後の事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

紺野天龍の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×