せんせいのお人形 7【フルカラー】 (comico) [Kindle]

著者 : 藤のよう

• comico

感想・レビュー・書評

[nonchan53さんの感想 · 2023年8月9日]

切ない…。

[空洞丸さんの感想 · 2021年9月20日]

少女が人間性を取り戻す漫画の第7巻。

物事に興味・関心を持ち、主体的に生きられるようになったスミカの成長ぶりに、初巻から追っている読者としては嬉しくなる。照明さんへの好意について思い悩む姿すら、目を細めてしまう。
周囲の大人も真剣になって考えてくれて、お互いに誠実であろうとする姿が胸を打つ。
おそらく次巻が最終巻。最後まで付き合おうという気にさせてもらった。

[鴇崎 昇さんの感想 · 2021年9月5日]

あとはふたりの気持ちだけ……というところまで来ました。
「女の子育てる系」の宿命ですね。

実際問題、世間体も気になるでしょう。でもそれは口実というか、問題じゃないんですよね。
「かけがえのない存在だ。でも、そんなつもりで保護者（家族でいること）を引き受けたんじゃない。その道を選ぶ自分が許せるかわからない」
「迷惑をかけたくないし、苦しませたくない。でも、どうしようもないほど好き」
そういった気持ちの交錯は、ある意味解決不能で、あとはふたりの気持ちの問題だけのようでもある。

昭明自身の気持ちが前述したものであるかどうかは次巻明かされることでしょうが、こういった気持ちの問題は「女の子育てる系」の醍醐味であり、物語がどのように着地するかに掛かっている大きな問題でもあります。
個人的に、初めて出会ったこの系統の作品の着地が全然納得できなくて（その作品はこの系統の名作で、実際とても面白い作品ではありました）、実は心のどこかに「女の子育てる系」に対する苦手意識があります。
しかし後に非常に納得感のいく作品にも出会っており、本作にはその苦手意識を打破してくれる期待があります。

作品の盛り上がり的にも、スミカの年齢的にも次巻あたりが最終巻になるのかな。
この作品がどのように着地するのか、とても楽しみです。

著者プロフィール

2016年マンガアプリcomicoに『せんせいのお人形』を連載開始。高い物語構成力と繊細な心理描写で、多くの読者から支持を受ける。「WEBマンガ総選挙2019」にて、WEB上で発表されたすべてのマンガ作品の中から、読者投票で6位に選ばれる。

「2020年 『せんせいのお人形　３』 で使われていた紹介文から引用しています。」