- Amazon.co.jp ・電子書籍 (323ページ)
感想・レビュー・書評
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6人の女性視点の物語は、心情が読み取りやすく、するすると読み進められた。
初めはばらばらのオムニバス形式の話かと思いきや、全て1つに繋がっていた。
人それぞれの愛し方があって、それを許容することの難しさを感じた。
夫婦の在り方もまたそれぞれで、どんな形であれ許す、認めるのではなく、そこには確かに愛があるのだと感じられるかが大切だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
不倫は良くない、ということはきっと全世界共通だろうけど、そこには千差万別の事情と感情があって、でも了承されるものではなくて感傷的な気持ちになった。全ての不倫が輪のように繋がる関係性も、傷付くあなたを支えるその人はまた違う誰かを傷つけている張本人だという矛盾がこの世の中らしくて。共通の出来事を多角的に見てるやつ面白くてすき。捉え方でこうも違う?ということがわかって良い。
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短いストーリーが沢山。さくさく読める。でも扱うテーマは不倫とヘビー。する人される人が絡み合ってストーリーが展開していく。面白いんだけど不倫の話だからなのか読んでいてあまり良い気分にはならないのがなんとも難しいところですね。
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恋をしたい気持ちになったから、読んでみた
結局、恋は最初はウキウキだけど、その後にいろいろある
その葛藤を乗り越えてでも恋は大事なんだろう
もう傷つきたくない私にとっては何もわからん -
不倫をする人とされる側の両方の視点から描かれていて、全てがつながる新しい話。許せない人が何人かいたが、愛にはいろんな形があるのだと思った。
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初めはバラバラの女性達がみーんなもやついた感情を抱えてる感じだった。恋情も愛情も慕情も憎悪もごちゃごちゃに。それが繋がって母娘に、夫婦に、姉妹に、寝とった側と寝取られた側、出て行った側の出て行かれた側に、、どんどん点が繋がって、最後全部どっかしらと繋がった関係性になっていった。
途中から想像できるようになってくると楽しくて、それでもヨウさんの件は意外だったし。直人を好きで居続けてるひかりは理解できない。アカネは強いのはいいけどあまり好きじゃない。
最終的に共感できる登場人物がいなくなってしまっかさたけれど、理解できるのは美智子かな。自分に近いのは知歌かもしれない。
尾形真理子さんは恋情や愛情に引っ張られて魅力が出てくる登場人物を出すのが上手い人だなぁと思う。魅力が、かならずしもいいものではないけれど。
怖くなる場面はないし、基本淡々と過ぎていくお話ですが、つながりを想像して面白くなってくる小説です。 -
初めは登場人物が次々入れ替わっていくので混乱しましたが、読み進めていくうちに彼らがどうなっていくか気になって仕方なくなりました。
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・父親の恋人は○○、○○の姉は不倫相手の○○、不倫相手は妹の○○…全てが誰かしら繋がっている
・赤の他人だと思っていたら想定外に近い存在な場合も多くまさに「隣人」
・弱い自分、本当に大切なものを見つけることで自分らしさを取り戻す