漫画方丈記 日本最古の災害文学 [Kindle]

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  • 文響社 (2021年9月10日発売)
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感想・レビュー・書評

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  • 日本三大随筆の1つ、方丈記。
    もちろん誰でも知ってる本だけど、意外と内容までは理解していなかった…のが私です(笑)

    どうも古典って苦手で、読みやすく訳されていても理解に苦しむ…

    しかし!漫画なら!!
    と、意気込んだのがこれ。

    結果めちゃくちゃわかりやすかったです!!

    方丈記って災害文学だったのか。
    鴨長明ってこんな人だったんだー、が丸わかり。

    最後には原文も載ってるので、漫画と見比べると理解に苦しんでた文がスラスラと頭に入ってるくる。

    学生時代に出会いたかったなー。

    でも大人になってからでも勉強って出来るからいいですよね。

    鴨長明の生き方って、現代でもめちゃくちゃ理解できる生き方なんですよ。

    シンプルな自分だけの生活。

    結構羨ましいので、ぜひ覗いてみてください。

  • 「漫画方丈記 日本最古の災害文学」を読んでみました。

    古典、名前は知っていても、どんな内容なのか全然知らないことも多いので、本のタイトルで内容がわかるのがありがたい。「方丈記」って、当時の災害について書かれているものだったんですね。

    漫画でサクッと読めて勉強になりました。

    巻末には原文も載っていて、じっくり読むこともできるようになってました(私は読んでないけど)。

    去年の大河ドラマで紫式部が主人公だったこともあって、古典の知識もちょっとはわかっていた方がいいのかも、って気持ちになっているので、楽しく読める現代語版でも探していろいろと読んでみようかな、という気になってます。

  • 火事や竜巻、飢饉などの災害を前にして、家を作ることの虚しさ、人が死ぬ虚しさ、人付き合いの面倒さ、などが書かれていて、気が沈む。
    でも、災害や人付き合いの煩わしさは昔も今も変わらないことを思う。
    山に籠った長明は安らぎを得たけれど、同じようなことはできない。
    災害には備えないといけないし、原始的な暮らしを日頃から取り入れてもいいと思った。

  •  方丈記は、「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとゞまりたるためしなし。世中にある人とすみかと、またかくのごとし。」という出だしで有名だ。方丈記が災害記録文学と言われて、なるほどと思った。災害が無常観を育んだ。
     鴨長明は、平安時代末期1155年に、賀茂御祖神社(下鴨神社)の禰宜の次男として生まれる。1161年に従五位下に任命される。1172年父親が死ぬことで後ろ盾を失い、跡目相続に敗れる。和歌と琵琶を学んだ。いいところの子供であったが、没落していく。50歳で出家して、方丈庵にすみ、58歳の時に方丈記を成立させ、62歳で逝去した。方丈記とは、家の大きさで、丈は3mで、3m四方(3坪弱)の家に住んでいた時の記録である。

     方丈記は、5火について説明している。鴨長明23歳の時、1177年4月の安元の大火、都の東南から火が上がり、西北の方向に火が広がっていった。都の3分の1近くが延焼した。1180年4月、治承の竜巻(辻風)、大きな竜巻が中御門大路と東京極大路の交差点付近で発生して、大きな被害を与えた。1180年6月、平清盛による福原遷都が行われたが、結局その冬には平安京に遷都することになる。1181〜82年の2年間にわたって養和の飢饉が起こった。餓死者は4万人をこえた。1185年7月に文治京都大地震が起きた。「山はくずれて河を埋み、海は傾きて陸を浸せり。土裂けて水湧き出で、崖割れて谷にまろびいる」と鴨長明は書く。この地震が起こる4ヶ月前に壇ノ浦の戦いがあり、平家の怨念で起こったとされた。マグネチュード7.4くらいと推定され、京都の被害は大きかった。
     
     大火、竜巻、人災、飢饉、地震を経験することで、鴨長明は「とかくこの世は生きづらい」とかいた。都会にいると「隣人と自分を比較してしまったり、噂話を気にしてしまい心が休まらない。都心で生活すれば、火事が起きたらひとたまりもない。田舎に行けば移動するのに時間がかかる。どんなところに住めば心が休まるのだろうか」という。30歳あまりの時に、小さな家に引っ越した。屋敷は10分の1になった。一度、チャンスがやってきたが、うまくいかず、生きにくい世を耐えつつ、心を悩ませること30余年、ついに家を捨てて大原に出家する。そして、断捨離をして、方丈の家に住んで、シンプルライフをするのだった。好きに琵琶を鳴らし、好きに和歌を読み、誰にも邪魔されずに自由に生きる。

     自然の中にある山の生活を楽しみ、和歌を読む。自分をわきまえ、多くを求めず、あくせくもしない。心配事がなく、ただ穏やかでいることを望む。全てを天運に任せ、命を惜しまず、死も恐れず。うたた寝のように穏やかに死ねたらと願っていた。

     最終章で、「三界は、ただ心の一つなり」要するに、世界において心の持ち方次第だ。魚は水の中にすみ水に飽きることはない。魚でなければ、その心はわからない。鳥は森を求めるが、鳥でなければわからない。このすみかは、住んでみて初めて良いところだとわかる。
     しかし、まもなくしもやってくる。こうやって述べるのは、虚しいことであり、執着心があるのだ。
    だから、阿弥陀仏の名を3回唱えて終わりにする。
     最後の締めくくりが、あまりにもドラマチックな表現だ。死に向かうのに、生への執着心がある。
     なぜか、最後の方は、かなり共感できるものだ。日本の文学が、無常という不条理の中で形成されてきたことがよく理解できる。
    #鴨長明 #平清盛

  • わかりやすかった。漫画なので、イメージしやすい。元々、短い話のようなので、漫画だからと言って端折ったりしていないと思う。
    いろいろな禍もそうだが、人間関係や人の欲は、現代にもそのまま当てはまることだと思った。

  • 再読。やはり、方丈の庵大解剖シンプル快適ワンルーム、の図解がよい。文字で読むよりすっとイメージがつかめて。◆大地震のときはそのことを人々がみな語り合ってたのに、「あれだけ悲惨な状況だったにもかかわらず…時が経てば口に出す者もいなくなるのだ」には、東日本大震災、北海道胆振東部地震のことなどを思い起こした。◆最終形の方丈=ワンルームもそうだけど、なにげに「家」「家屋」への記述が散見されて、こだわりが強かったのかな、と思う。にしても、大雨、大雪、強風などに方丈は耐えられたのだろうか?予兆を感じたらさっと折りたたんで、どこかで夜露をしのいだりできたのだろうか、と思いを馳せた。悟り済ませてたならそれもまた一興なのだろうけど。

  • 目先の物事に捉われて、人と比べて生きることには意味がない。
    人と比べるから不安になり、物足りなさを感じ、幸せから遠ざかる。
    「とかくこの世は生きづらい」と言う鴨長明の言葉は、今にも当てはまる。
    家の大きさ(財力と権力)で競い合うことが普通だった当時に、「こんな生き方もあるよ」と示した鴨長明の生き様には、格好良さと人間臭さを感じて、とても好きだ。
    鴨長明は出家した身でありながら、気が乗らないときは読経をサボる。
    そして、自分が好きな音楽で、好きな時に遊ぶ。
    「誰かに見られてるわけでもなく、誰かのためにというわけではないから、好きなようにやって自分で楽しむだけ」という鴨長明のような生き方に、羨ましさを感じる人も多いと思う。
    「ものを知れば知るほど、世界は味わい深くなる。」と言うこの本の言葉は素晴らしいものだと思った。
    便利なものにすぐに頼るのではなく、自分の身体を使って体感することで、余計な気苦労から解放されて、幸せを感じられる。
    「三界唯一心」だ。
    最後に鴨長明は、「この世俗から解放された静かな暮らしを愛しているけど、これも執着なのでは?」と悩む。
    結局、人はどうあっても悩むものなんだと思う。
    ただ、その時々で、必死に考えて、人に流されずに自分の生き方を見定めることが大切なのだと、方丈記を読んで考えた。
    あとがきの養老孟司さんの「鴨長明の自足の思想がこの本で一番大切なこと」というのが印象的だった。
    物はなくても、自分が満たされているなら、それでいい。

  • 短時間で方丈記の雰囲気がつかめて良かった

  • 鴨長明の古典『方丈記』の漫画版。巻末に原文(+注釈)が記載されています。巻末の原文は『大福光寺本』という別の系譜のものですので、所々相違点があります。マンガの底本は『流布本』で、こちらの青空文庫(https://www.aozora.gr.jp/cards/000196/files/975_15935.html)と並べて対訳で読むことができます。
    マンガは多少の脚色があるものの、鴨長明のモノローグは原典に忠実です。文章のみでは分かりづらい部分が絵で示されているほか、時代背景に関する説明がしっかりされており、古典を勉強する高校生にもおすすめできます。平安末期~鎌倉初期の知識人はしばしば古代の歌人を偲び、有名な和歌を引用したりしますが、元となった和歌が紹介されていることも、『方丈記』の奥深さを丁寧に表現している点です。

  • 方丈記のことはよく知っているような気がしているだけで、通読したことはない。じつはずいぶん短いんだとか。
    その短いものをさらに漫画にしたのがこれ。
    ちょっと切ない。こんな災害があった、とか、ちょっと自分の住まいが落ちぶれてると悲しむ様子もある。
    だが、解説で養老孟司さんが「鴨長明はああしろ、こうしろと他人に指図しているわけではない」と明記していて、ああ、なんだかすっきりした。

  • Kindleプライムリーダー。書き出しの文章しか知らなかったので、あらためて読んでみると、ほんとうに災害ばかり書かれている。日本はそういう国。ゆえに日本人の思考に「変わるもの」が通底している。養老孟司氏の解説は現在の情報化社会に忠告を発している。

  • 記録

  • 漫画で読む、というシリーズを舐めていたがこれは面白かったし良い意味でわかりやすく砕いてありとてもよかった。
    漫画のテイストも美しい。

    教科書で読む前や教科書や勉強のサポートとして読むのにちょうど良いと思う。

    セリフや説明などは原文を現代文にしつつも極力原文に近づけている様子がうかがえる。(詳しく検証できずすみません)
    原文を読み解くためにまず話の内容を把握しておけばわかりやすいと思う。

    昔の人も今の人も同じなんだなと。
    遠い時代の人なのにとても親近感を覚えた。

  • 内容をきちんと読んだことがなかったが、ふとKindle Unlimitedに流れてきて読んでみた。
    漫画で200ページもないので1時間かからず読了。

    鴨長明の生きた時代は災害だらけの激動の時代で、それを長明の見たまま綴っている。この時代はこうでした、でも私はこうでした、と。
    変化していくものに抗うのではなく、それをそれとしてしっかり受け入れ、では自分はどうするのかを突き詰めて生活をつくっていく。そんな生き様を感じた。

  • 学校で冒頭しか読んだことなく
    見かけたので読んでみました
    大きな災害が多く起こり
    社会にも大きな変化が生まれたからこその
    方丈記なのだろうな
    ふと、現代も俯瞰させてもらえた感じがしました

  • 2024/05/31

  • マンガの質は普通だけど、読みやすいのがよかった。

  • 日本三大随筆のひとつ、鴨長明の『方丈記』をマンガと現代語訳でわかりやすく描かれた本。

    天災や疫病、政治不在と不安が続いた平安末期。その中で鴨長明がどう思ったのかが書かれた『方丈記』。

    『方丈記』は不安定な状況が続く今こそ読むべき本だと思います。まずは気軽に読める本書から。

  • 鴨長明が遭遇した災害や社会的事件を取り上げて漫画にした本。
    飢饉の章で神社仏閣の建物を打ち壊して売るための薪に加工した人のシーンで、芥川龍之介の羅生門よりひどいと驚いた。芥川のあの小説はそういえばこの時代が舞台だったか。

  • マンガなので、とっつきにくそうな古典もサクサク読めました。また元々が短い随筆で内容も削られていないようだったので、そこもよかったです。今も昔も生きづらさは同じで、人の営みは変わらないのだと思いました。

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著者プロフィール

平安時代末期から鎌倉時代にかけての日本の歌人・随筆家。建暦2(1212)年に成立した『方丈記』は和漢混淆文による文芸の祖、日本の三大随筆の一つとして名高い。下鴨神社の正禰宜の子として生まれるが、出家して京都郊外の日野に閑居し、『方丈記』を執筆。著作に『無名抄』『発心集』などがある。

「2022年 『超約版 方丈記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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