- Amazon.co.jp ・電子書籍 (397ページ)
感想・レビュー・書評
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藩の重臣が主人公というのも面白い。
友情あり恋愛あり、謀略あり、チャンバラもあり、と。
時代小説の楽しみ要素がたくさん詰まっているように思う。
これからも読むのが楽しみな作家さん。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2023.12.23
三男坊だから許される未熟さと受け止められる場面が多い。それをどう評価するかが別れる作品。家を守る大変さを感じる。
天候、動物、樹木などの美しい描写には感服。 -
じわっと来る。兄弟っていいなとか。なんて辛抱強い家系なんだ、とか。善と悪ってなんだろうとか。日本酒飲みたいなとか。堤を直すのに3万両もかかるのか。などなど
家を保つことの難しさも描かれていて、身体が丈夫な事が本当に大切なんだ、とわかる。どんな悪人でも自分の子どもは大切だし、期待するし、ガッカリする気持ちもわかるし。新三郎は友を失い残念だったけど、読んでよかった!
神山藩シリーズ、まだ続くみたいなので、楽しみ(^-^) -
「高瀬庄左エ門御留書」が直が木賞・山本周五郎賞候補となり、一躍、時代小説の旗手となった砂原浩太朗。
新作の舞台も、前作に引き継ぎ架空の藩である神山藩。代々筆頭家老に生まれた三兄弟の物語。お家騒動、身分社会のなかで、権力闘争繰り広げられる世界に、家族の情愛がからむ。デビュー作の「いのちがけ 加賀百万石の礎」を含め、「砂原世界」が確実に構築され、時代小説のメインの書き手となった。
前作より、ストーリーの展開がより多面的・ドラマティックとなり、小説のおもしろさがより磨かれた。今後の作品に一層期待。