六法推理 (角川書店単行本) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 12
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感想・レビュー・書評

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  • 弁護士の卵で法律一家のサラブレッド探偵役と同じ大学のよく気がつく名助手のバディものって思って読んでみたらさすが五十嵐さんの作品ですんなり解決しそうですんなり終わらない想像を超えてくるミステリー短編集でした。

    夕方のニュースとかでやってそうなテーマの事件を扱ってて物語に入りやすくてエンタメ感もあるし弁護士作家の五十嵐さんらしく法律とミステリーがいい感じに融合されているので法律の勉強にもなるし「元彼の遺言状」みたいにドラマになったらいい感じに観やすくて面白い作品になりそう!ドラマ化してほしいな〜

    短編集の割には濃口のミステリー   ★★★★★
    いい感じのキャラ立ちバディもの   ★★★★★

  • 五十嵐先生の本はなかなか難解に感じましたが、この作品は大学が舞台となっていて読みやすかったです。ただ、内容はライトというではなく、考えさせられる内容でした。

  • オチはなんとなく予想できて、やや物足りない。法律で解決できない問題に対して、ちょっと考えさせられる作品。

  • 霞山大学法学部の課外活動団体『無料法律相談所』通称『無法律』、法律上のトラブルを抱えた学生の話を聞き、法的な観点からアドバイスをする自主サークルだ。その唯一の構成員『古城行成』のもとを一人の相談者が訪れる。事故物件に住んでいるという『戸賀夏倫』が言うには、彼女の部屋は三年前に女子大生が首つり自殺をしており、出産した形跡はあったが胎児は見つからなかったらしい。ところが最近になって、赤ん坊の声が聞こえてきたりという怪奇現象が起こっている。だが、人為的な嫌がらせと感じた彼女は、犯人を見つけてほしいと依頼してきた。

    頭脳明晰な無感動タイプの探偵と、勝手気ままに振り回すひらめきタイプの助手のでこぼこコンビ。意外と謎を解いてしまうのは助手の方。決め手は人の心情、相手を思うとき、人はときに不合理な行動を取るものだ。ちょっと激し目ではあるけど。
    ただ、これ解決にあまり法は関係してないかな。アドバイスになっているとも言い難い。幕間に古城の家族が挟まれて来るので、法曹一家であるが故の軋轢があるのかと思いきや、良い家族じゃないか。
    扱っている問題はリベンジポルノやセクハラ、毒親などそれ自体も嫌な話だし、結末も後味が悪い。

  • 法律をテーマにした作品でありながら、テンポが良くて読みやすい。
    ミステリとしてもしっかり楽しめた。人物の行動に説得力があり、伏線回収の流れも見事。節を挟むと古城がまとまった仮説を用意してきてくれて、難題の割には話のテンポが遅くならない様に上手くコントロールしている印象を受けた。

  • 法律の知識がちょっと身につく

  • 法律を駆使しながら、現代を描いた上でミステリの面白さとそこから人間を描き出していて面白く読めました。

  • 初読み作家さん。
    3つ目の安楽椅子弁護から楽しくなってきた。

  • 2022/07/12 043

  • 軽快なやり取りが気持ちいい。頭の体操になる。

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著者プロフィール

1990年岩手県生まれ。東北大学法学部卒業、同大学法科大学院修了。弁護士(ベリーベスト法律事務所、第一東京弁護士会)。本書で第62回メフィスト賞を受賞し、デビュー。他の著書に、『不可逆少年』『原因において自由な物語』『六法推理』『幻告』がある。

「2023年 『法廷遊戯』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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