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感想・レビュー・書評
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順番にと思って、デビュー作の表題作を読んだのだけど、何これ! 19歳でこんな文章・物語を書ける人ってすごいなあ。ただただ感嘆と思ったら町田康が同じ感想を書いてた。。。「そらおそろしいどころではない、もはや怪物級」。→でも町田さんの解説には注意。「かか」のストーリーと読みどころがほぼ全部書いてある!! 解説から読む人はこの文庫注意です。私も解説から読む人種なんだけど、今回は助かった。。。(最近の解説は「以下、ネタバレ」という前置きをおいてくれたりするから自己判断できるけど、この解説はそれもない。町田さん、ギケイキ面白いけど、これはねー)。純文を読む人で未読という方には絶対おすすめ。
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冒頭のエピソードでグッと引き込まれて、胸がチリチリ痛くなるのに耐えながら一気に読んだ。しんどいのかたまり。好みか好みじゃないかときかれれば好みじゃないはずなのに、凄まじく面白くただただ圧倒された。描写の力が神がかっており、暴発寸前のエネルギー体といった印象だった。
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文章力と切り取るものの角度が素晴らしかった。
一風変わったかか弁を使うことで、かか弁を理解しようと努力したことで、主人公の奇特な考え方を受けとるハードルが下がり受けとりやすくなっていたと感じた。
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何がどう転べばこんな物語が書けるんだろう。
真摯でシビアでグロテスクで、重くて痛くて切ない。
もうね、読んでる間ずっと真顔。
なんだろう、文章の圧力が凄い。
個人的には『推し燃ゆ』の方が好きだけど、
これはこれで相当にぶっ飛んで凄い。
上手く言い表せない私の実力不足が非常に残念である。 -
独自の方言?作り言葉で書かれた文体がとてつもなく読みづらくて、読むのをやめようかと思ったほど。
けど、物語全体の鬱々とした雰囲気を表すのには確かに有効なんだろう。
しかし読みづらいし、なんだか気持ち悪ささえ感じる
この独特な文体がなければ、もっとこの小説の良さが分かったような気もするんだけど、合わせ技なんでしょうか。
主人公もその母親も鬱病か精神的な病を抱えているように感じる
とにかく、発想が独特で理解ができないんだけど、それこそが独創性ということなんだろうか。ぶっ飛びすぎていて共感が難しい
これが天才ということなんだろうか。。
はて、しかし最後の一文にやられる
短編の31日は、芥川龍之介を思わせるようなお話しだった。影響を受けてるのかな。
うーん、 -
い〜ねぇ〜
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『かか』
かかがとある手術を翌日に控えるなか、うーちゃんは、目的があり旅に出ました。うーちゃんは、かかを産みたかったのでした。
語り手うーちゃんの独特な“かか弁”もあり、読むのに苦戦しました。けれど、うーちゃんの苦悩と、かかへの信仰は伝わってきました。
『三十一日』
動物病院で最期を迎えた飼い犬。取り返しがつかない、耐えがたい哀しみを感じる物語でした。
個人的には『かか』より読みやすくて好きでした。 -
宇佐美さん難しすぎる。
有名な作品で,賞も取られた一冊みたいですが,私にはこの本の面白さが理解できませんでした。
勉強不足です。
ただ,20歳そこそこで世間から認められる文章を書くことができるということはほんとにすごいこと。それは私達が思ってるよりもすごいことなのだろう。
またいつか宇佐美さんの文章についていける,ついていきたい,理解したいと思える日が来るといいです。