- Amazon.co.jp ・電子書籍 (385ページ)
感想・レビュー・書評
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染井為人さんの半グレ集団を題材にしたお話。
染井さんの作品はこれで
3作目ですが、全ての作品とも精緻に取材をしてることがわかり、リアリティさが凄い。
今作は東京の半グレ集団による過去の事件を契機に、とある人が半グレ集団を壊滅させるべく復讐劇を起こすいった流れで、終始陰のあるような描写で次第にクライマックスに向かっていく。
話自体はシンプルですが、情報が細かいこともありこの世界に没頭することができます。
次のオーディブルでの配信を楽しみにしてます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この方の小説は、読めば読むほど引き込まれて先が気になり、あっという間に読むことができます。
たくさんの登場人物の人間像が、一人一人想像できるように描写してあり、読みやすかったです。
何者かによって、過去、現在も悪事を働きく半グレ集団達が殺されていく物語。人生には取り返しのつかない事があって、その被害者は帰っては来ない。もし自分が被害者の家族なら、同じ目にあわせてやりたいと考えるのは普通だと思う。
人を陥れて得る幸せなんかないと改めて思った。 -
半グレ集団が殺されていくって話しなんだけども、彼らもアラフォーの大人になって家族がいて小さい子供もいて、、でも殺される。そのことを「彼らにだって家族があるんだ」という人が出てくるけど、もともとこいつら人をさんざん傷つけて時には殺して(生き埋めにしたという過去の話も出てくるが)る。その過去の被害者たちにも家族はいたよね。自分たちだけちょっと更生しましたってのは通らないよねと思った(まあ一部除いて更生してないのだが)。
SNSでは犯人をヒーロー扱いするわけだけど実際に起こったら俺もそうするだろうなと思いました。
半グレ集団の絶対的リーダー(かなりサイコパス)の最後が納得でした。
この作者のはやっぱ人物描写とか心理描写がなんかうまいのかな、引き込まれます。よかった。 -
Audibleで。
あっという間に聴き終えてしまった。ナレーションが淡々としていて、かえって良かった。感情を込められたら聴くのは辛いからったかも。
この小説の半グレ集団は、教祖様と洗脳された信者で構成された宗教団体のようだなと。
こんな病的な教祖がこの世にいるとは思いたくない。