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感想・レビュー・書評
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娘が貸してくれたマンガです。面白いけど、このストーリー展開と伏線回収のペースだと、まだまだ時間がかかりそう?
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メディナと和解して一緒に課題を成し遂げる過程にカタルシス。
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圖の見習いたちの生活や先生方の苦労が垣間見える巻。
今巻は、血筋と信仰している宗教の影響で他者を見下し周りと馴染めないでいる同期との衝突と和解がメインの話。
女子であるがゆえに実家で軽んじられた扱いを受けたのも相まって歪んだ自意識をもってしまった同期を排除するでもなく、すべてを受け入れるわけでもなく、その背景を主人公が斟酌した上で衝突しているのが好感触。物事を単純化しない真摯さがこの作品の魅力だとあらためて感じた。
同期の宗教は選民思想を孕んでいるが、それを単に一神教の問題点とみなすのではなく、蛮族として蔑まれてきた民族の歴史や周りの大国と比べて歴史が浅く確かなものがない状況の中で生まれた一種のコンプレックスなのではないだろうかという(おそらくユダヤ教がモデルの)背景の考察が素晴らしく、宗教をみる目が見開かされたような気がする。
この作品は舞台にしろ制度にしろ人物にしろ背景がきちんと設定されていて、それらがこの作品の世界観の厚みと深みにつながっている。
現実世界のなにをモデルにしているのかそれを考えるだけでものすごい勉強になるだろう。
一度の通読ですべてを理解できはしないし、自分が勉強したり成長したりするたびにまた新たな発見がある。世の中に対する解像度が急激に引き上げられるような、そんな貴重な作品に出会えて幸運だ。
それとイシュトア先生が耳にタコができるほど睡眠の重要性を強調しているシーン、あそこはものすごくよかった。睡眠の重要性はいくら強調してもしすぎることはない。 -
こういった作品に登場する人種差別やジェンダーは一歩間違えると本を駄作にしてしまうことがあるが、この本は楽しく面白く読むことができる。
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がんばれ
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そこそこでも勉強を頑張ってきてよかったなと思う。この物語が持つ様々なメッセージを拾うことができるので。
たくさん本を読んだ人ほど、勉強してきた人ほど面白く感じる本だと思う。
今世界で起こっているジェンダー、差別といった問題に別の世界だけども真っ向から向き合おうとする物語の真摯さに心打たれた巻だった。次巻も期待。