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感想・レビュー・書評
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最初の話でどうなることかと思ったけど、全体は改めて作品・コンテンツを作る想いや、それをどう伝えるかという話だった。それが一息ついて、次の展開へ。次巻が楽しみだ。
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1年弱ぶりの新刊発売。初出は月間スピリッツ2021年9月号〜2022年7月号らしいので、発表とほぼリアルタイムの発売タイミング。
前巻の最後で映像研加入となった声優桜田は小説家志望。桜田が浅草氏の「こだわりすぎる設定」をシンプルに再提示したことで浅草氏のやる気スイッチが入る。生徒会との小競り合い、校外のアニメ大会への出品などの盛り上がりもあって読み応えあり。続きが楽しみ。 -
桜田氏「何が予選だ!検閲大会じゃねえか!そもそもマチェットは世界を救う話じゃねえ!あの場で理解してねえのはあの時代に取り残されたクソジジイ共だけだ!!「高校生」とか雑なカテゴライズしやがって。あいつら俺らを撮ったコンテンツで金儲けしてえだけじゃねえか!!テメェらの企画で青春するガキの画が欲しいんだ奴らは!ムカつかねえのか!!」
金森氏「クソキレてますねこの人。」
水崎氏「怒ってるのかこれ。」
浅草氏「タヌキがいいんだし、人間が戦うんだ、血も出る。高校生だからとか中二病とかそんなんじゃない。なんであんな関係ない話をしたりワシらのアニメを別の作品に作り替えようとするんじゃ。わかってくれる人ばかりじゃないのは承知だけども「大人には伝わらない」ってそれでいいのか?ワシはあの人達の映画だって広告だって観たことあったよ。ちゃんとしてたよ。一体どうしたんだよあの人達も昔は若者だったんじゃろ?」
金森氏「人間って奴は足場を固めながら生きてるんすよ。正解を決めず、柔軟で生き続けられるほど強い奴はそういない。奴らの指摘が素っ頓狂なのは仕事という生にしがみついて「手口」を固めたからでしょう。新しい挑戦やそれを目の当たりにするのは彼らにはもう無理なんです。まだ多少価値がある椅子にはバカが必死に座ってるもんです。今回の大会、賞金300万ブンどって終わりにするか、それともあの大人達をーー」 -
巻頭のモデル話はサイドストーリーのようでありながら、プロデュースという仕事についてのすばらしい語りになっている。
「私は面倒な稼ぎ方をするのが趣味なので」
真顔でそう語る人にだけ、創造性は降りてくるのだろう。
これからやってくる、「大人の事情」との戦いも楽しみ。 -
桜田氏の覚醒。そして浅草氏の成長か。(マジになるとリアル浅草氏の顔になるのはw)。クリエイティビティに欠ける自分でも何か響く物があるという…。
ただアニメをつくりたいという処から始まって、表現・演出・対観客ときて、次は対評論になるのかな。
桜田氏のシラケているような装いのなかに、熱さというのがあるのがなんともいいね。今後の活躍が楽しみ。