汝、星のごとく [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 続編を読むため再読

    二度目だけどまた泣いてしまった。。
    胸が苦しい。。


    理不尽な出来事に腹が立ち
    すれ違う二人がもどかしい。

    でも読む手が止まらなくて
    二度目なのに夜更かしして
    一気に最後まで読んでしまいました



    読んでいると一行ごとに胸が震えます
    凪良さんの表現、とても好きです

    なんというか無駄な言葉がないというか
    胸に刺さる表現が多すぎて
    何度も読んで自分の言葉にしたくなります
    (なかなか読みたい本が追いつかなくて
    何度も読めないんだけど)


    優しすぎる二人に
    自分自身の人生を生きてもらうために
    何度も出てくる『正しい』という言葉が
    印象的でした。


    誰にとっての正しさなのか
    誰と比べての正しさなのか
    誰が正しさを決めるのか
    何度も訴えかけていました


    自分自身の人生を生きているか
    思わず振り返っていました
    誰がなんと言おうと関係ない
    自分の人生は自分しか生きられないんですよね



    やっぱり手元に置いておきたい本。
    本当に素晴らしい本です


    読了後の余韻がすごい
    よし続編を読もう!!


      

    • 日野レッドドルフィンさん
      私も続編の星を編むを読み返すために再読を始めるとろころです。

      言いたいことは大体述べていただいたのでご挨拶だけ。

      読み終わったらまたコメ...
      私も続編の星を編むを読み返すために再読を始めるとろころです。

      言いたいことは大体述べていただいたのでご挨拶だけ。

      読み終わったらまたコメントさせてください。
      2025/02/04
    • どんぐりさん
      日野レッドドルフィンさん

      コメントありがとうございます(^^)

      久々にまた読み返したくなりました
      再読、楽しんでくださいね(*´-`)
      日野レッドドルフィンさん

      コメントありがとうございます(^^)

      久々にまた読み返したくなりました
      再読、楽しんでくださいね(*´-`)
      2025/02/04
    • 日野レッドドルフィンさん
      読み終わりました。
      後半涙ボロボロこぼしながら電車で読み終えました。
      これから3周目に、挑戦します。
      もう少しゆっくり味わって読むつもりです...
      読み終わりました。
      後半涙ボロボロこぼしながら電車で読み終えました。
      これから3周目に、挑戦します。
      もう少しゆっくり味わって読むつもりです。
      2025/02/08
  • 海外生活を始め、しばらく本屋さんに行くことが出来なくなった中で、自分が数ある本の中から1冊だけ読めるとしたら何が読みたいか考えた時、本作が浮かび、再読することにしました。前回読んだ時は発売直後であり、ネタバレを回避するため、簡単に感想を書きましたが、改めて本作の感想をいかにまとめます。

    本作の主人公は愛媛県の小さい島で暮らす2人の高校生、櫂と暁海。小さい島という閉鎖的な村社会の中で、2人は自身の家庭環境に問題を抱えています。そんな中2人は浜辺で出会い、慰め合い助け合う中で、次第に恋に落ちていくというストーリー。

    本作は、純愛を描いたラブストーリーであることに変わりはないのですが、序盤に感じるピュアでウブなラブストーリー感からは想像もつかないくらいの大恋愛で、その展開力はすごいです。

    特に、2人が高校を卒業してからは、遠距離恋愛の中でのすれ違いや、毒親問題、島ならではの生活環境、ネット社会の影響、こうした現代の問題を如実に、そしてリアルに描かれすごく読んでるのが辛いシーンもありました。ですが、こうした苦難を経てのラストまでの運びは実に見事ですし、すごく感動的でした。

    本作の見どころの1つとしては、「花火」が挙げられますね。各章で花火が上がるシーンがあるのですが、その時の2人の関係性がハイライトされるような象徴として花火の存在があり、これがどう変化していくのかが個人的には見どころです!

    改めて本作を読み返してみると、凪良さんが本作を通して伝えたいことが、こんなにも描かれていたのだなぁとしみじみ思いました。1回目読んだ時には、本作のメッセージを象徴するような3章最後の暁海の決意のシーンが印象的でしたが、本作の中で常に登場人物から語られていたことに再読時に気づきました。

    本当に本作は、色んな人に希望を与える素晴らしい作品であると思いますので、続編である「星を編む」も含めて多くの人に読んで欲しいなと思います。

  • ヤングケアラーの櫂(かい)と暁美(あきみ)を中心とした愛情と自立の物語。
    そもそもヤングケアラーとして親のことで手一杯なら、自分自身の葛藤や悩みはどうしたらよいのでしょうか。絶対後々ツケはまわってくると思います。子どもには必要な時期に必要な精神的余裕とサポートが必要であるのは疑いのないところ。ゆえに二人は大人になっても欠落した部分を抱えながら生きていかざるをえなかったと思えるのです。彼らが自由を得るためには、頼りとすべき選択肢は限られています。まずは自立するための稼ぎが必要です。その中でそれぞれの才能が必然的に開花されていくことは幸運だったと言えるでしょう。ところが親という「安全基地」があてにならないがために、早くに成功しても転落したり、逆に夢に向かって踏み出すことができなかったりする。人は自力では限界がある。どこかで誰かの支えや自分だけの感動や喜怒哀楽や体験が必要なんだと思います。
    また、恋愛物語としても秀逸で、こんなに深く誰かの気持ちを考えたり、悩んだりすることってそうそうないって思えました。そんな櫂と暁美が時に近づいたり、時に離れたりを繰り返していくのだけれど目が離せません。二人の成長も感じ取れました。こうしたことが人間の生きていく土台となることを改めて実感させられました。
    櫂と暁美の周囲には浮気や鬱や、略奪愛やLGTBQの人物がいて、二人の人生を彩っています。櫂と暁美の人間性や人生の陰影をはっきりさせています。
    どの人物も欠落している部分があり、自立=自分の人生を迷いなく生きていくために奮闘している。
    ラストのシーンはなんともジーンと来る描写でした。櫂と暁美それぞれの心に明星は永遠に輝いていると思います。そんな最後まで素敵な物語でした。
    さすがの一言で⭐5です。

    ※人気商売はイエスマンだけではダメで、一定数のアンチもいるもの。イエスマンだけでは小さな集まり。なるほど。

  • すごく面白かった。さすが本屋大賞。最初の方はすごく面白いという感じではなかったけどクライマックスが近づくにつれ、どんどん読む手が止まらなくなりました。続きの星を編むも読もうと思います!

  • 凪良ゆうさん【汝、星のごとく】
    【流浪の月】を2年ほど前に読んでから、
    2作目の凪良作品。

    実は読み終わった後の感想がほぼ同じでした。笑
    私の感性おかしいのかなぁと思いながら書いてます。

    『すごく、うらやましい…。』そして、そう思っている自分を子供っぽくて恥ずかしいなぁ…というところまで、読後感が同じだった。笑

    親の不倫、毒親の世話、依存、経済苦、女性の自立、夢や希望への喪失感…。もう色々なものをぜーんぶ飛ばして
    17歳に出会い初めて付き合った彼を、年を重ねいくつになっても思い続け、愛が色々な形に変わっても生死を問わず自分の心のどこかに必ずいる、そんな風に大切に思える人に出会った主人公が羨ましい。

    そして、もう一ついいなぁと思った事は
    狭い世間で、生きている限り切り離す事のできない噂話や誹謗中傷。そんなものには揺るがないぐらい信頼できる新しい形の家族。

    噂や悪口にはうーんざりするけれど、理解し助けてくれる人が側にいるだけでどれほど心強く、自分の進むべき道を進んでいけるか。

    生活スタイル、結婚生活、家族の形、今までにはない新しい生き方が増えつつあると思う。
    凪良作品からは自分が自分らしく生きる事は大変だけれど、こーんな形もあるんだよ!と教えてもらってる気持ちになる(^^)

    第3回目涙活本は【汝、星の如く】
    いるかさんが選んでくれました。
    読んでいてちょっと苦しい場面が多かったので星3.5だけれど、
    暁海の人生を通して、なんだか私も強くなった気がするよ!(^^)
    いっちゃん、本当にありがとう♡

    • 松子さん
      あおちゃん、おはよ(^^)
      うんとね、苦しかったのは
      なんだか10代の頃の自分と照らし合わせて読んだら色々思い出して苦しかったの
      なので、あ...
      あおちゃん、おはよ(^^)
      うんとね、苦しかったのは
      なんだか10代の頃の自分と照らし合わせて読んだら色々思い出して苦しかったの
      なので、あおちゃんが読んだら、また違った感想になると思うんだ♪

      そして、暁海の頑張りが…、すごいのっ

      あおちゃんは今日からなのね
      星の世界、いってらっしゃーい(^O^)/
      楽しんで〜
      2022/10/11
    • 松子さん
      ちーちゃん、ありがとうございます(^^)

      なんだか、いつも感じたままに感想を書いているんだけど、今回はとってもドキドキしたぁ。

      前回の月...
      ちーちゃん、ありがとうございます(^^)

      なんだか、いつも感じたままに感想を書いているんだけど、今回はとってもドキドキしたぁ。

      前回の月も、今回の星も、やっぱり最初に思った事が羨ましいで(・_・;
      なんで、羨ましかったか、みんなが読み終わったら話させてぇ(^^)

      ちーちゃんに『松子ちゃんの感性で、いいと思います』って肯定してもらって、ほっとしたぁ。
      ちーちゃん、ありがとう(*´∀`*)
      2022/10/11
    • 松子さん
      いっちゃん、おはよう♪
      なんかね、いま十二国記読んでるんだけど
      携帯やガイドブックで調べない分、
      物語に入り込めたのかも♪

      【汝、星の如く...
      いっちゃん、おはよう♪
      なんかね、いま十二国記読んでるんだけど
      携帯やガイドブックで調べない分、
      物語に入り込めたのかも♪

      【汝、星の如く】すごく心がきゅーとなって、
      ずっと後に残るね。
      それだけ、素晴らしい作品なんだなぁと、いま余韻を楽しんでます(^^)

      いっちゃん、素晴らしい作品を、ありがとうね!
      どうぞ、楽しい時間を〜
      2022/10/11
  • 人生とはいったい誰のものなのか。

    本作は,どうしようもなく抗うことのできない理不尽に固められた高校生二人の離島から始まる恋の物語です。

    親ガチャ,男女差別,LGBTQ,承認欲求,SNS問題,そして結婚とは何か。昨今取り沙汰される多くのテーマが存分に,深く,それでいて繊細に盛り込まれており,読者にとって共感すべき部分は三者三様でしょう。

    本作のテーマの一つに,自分の人生を決定するのは誰か(何か),というものがあります。
    自分が本当にしたいこと,本当に望むことをするには,まずは環境を変えましょうとモノの本には書かれていることが多いですが,自分の人生はこのままで良いのかと思う一方,様々な要因でその一歩を踏み出すことのできない方も少なくないと思います。
    主人公の一人である井上暁美も,自らではどうしようもないように思われる重い鎖に縛られながら,そこからどう抜け出すのかが緻密な心情表現とともに描かれており,読み手の感情を強く揺さぶります。

    物語の展開には,人によっては賛否あるところかもしれません。しかし,それこそが本作のテーマである「自分の人生を決定するのは誰か」ということが貫かれた結果なのではないでしょうか。

  • すごく切ないのにこの上なく幸せなのはどうしてだろう。

    多くを語ったら読後のこの気持ちが薄れてしまいそうだから。
    ただただ凄かった、とだけ。

    やっぱり、凪良ゆうさんの描く物語って心の深いところに染み込んでくる儚い力強さを感じる。

  • 自分ではどうにもならない厳しい環境の枷に翻弄される若者たち。
    その枷を主人公たちは

    「生まれるとき、人にはそれぞれ与えられるものがある。それは輝く宝石であったり、足首にはめられた鉛の球だったりする。なんであろうと投げ出せず、それはおそらく魂に組み込まれたものなのだろう。生まれて死ぬまで、誰もがあえぎながら己の魂を引きずる。」
    —『汝、星のごとく』凪良ゆう著より

    と、表現する。

    地方の閉塞感と、これでもか、これでもかとばかりに繰り返し襲いかかる本人たちにはなんの責もない災厄。
    折れそうになる心と、なにくそと踏ん張る若く儚い矜持。

    登場人物其々に抱えきれないほどの思い思い枷を背負わせる作者の非情さに、一読者として流石にちょっと鼻白む程だが、これが本屋大賞を連続して受賞するストーリーテラーたる所以なのだろう。

    エピローグで、あの冒頭の一節はそう繋がるのか、と衝撃。
    あのときあの一節を読んだ印象とは明らかに違う読者の反応を計算した作者の手管に舌を巻く。

  • 読了後少しの爽快感と何かをずっしり背負ってしまったような疲労感。

    毒親の元に生まれた櫂と暁海。
    17歳から32歳までの二人の人生の軌跡。
    恋愛小説というには重すぎる。
    毒親、不倫、ヤングケアラー、LGBTへのネット中傷、土地のしがらみ、貧困、病…。
    運命の波に翻弄されながらも懸命に生きる二人のメッセージ性がすごい。

    名言が多々あり、冒頭の場面はここだったのか!…という驚きも含めて素晴らしい構成だった。

  • 久しぶりの1日で一気読み。何だろうこの感じ。
    辛いんだけど、次から次と辛いことがあって
    堪らないんだけど、先が読みたくなる感じ。
    様々な問題が混在した物語であり、最後までやるせない気持ちだった。
    親子のしがらみ 同性愛 不倫 離婚 これでもかと襲う、不運や悲劇。
    でも、今の社会で、頻繁に起こる出来事だ。

    島の高校生、暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)とのラブストーリーと成長。

    親ガチャに苦しむ2人が愛し合い、苦難の末の成長が、辛く、でも感動的だ。
    最後の回収も、泣けた。

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著者プロフィール

1973年生まれ、京都市在住。2007年、BLジャンルの初著書が刊行され、デビュー。17年『神さまのビオトープ』を刊行し、高い支持を得る。19年『流浪の月』と『わたしの美しい庭』を刊行。20年『流浪の月』で「本屋大賞」を受賞する。同作は、22年に実写映画化された。20年『滅びの前のシャングリラ』で、2年連続「本屋大賞」ノミネート。22年『汝、星のごとく』で、第168回「直木賞」候補、「2022王様のブランチBOOK大賞」「キノベス!2023」第1位に選ばれ、話題を呼ぶ。翌年、同作の続編にあたる『星を編む』を刊行した。

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