倒産続きの彼女 (宝島社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ドラマを見ているような爽快感がありあっという間に読了。主人公の過去も読み進めるまでわからず、なかなか奥行きのある作品だと思った。剣持麗子シリーズほかにも読んでみようかな。

  • 「元カレの遺言状」で活躍した剣持麗子が登場するシリーズの第2作。だがメインを張るのは零個ではなく,同じ弁護士事務所で働く美馬玉子である。
    連作短編集かと思いきや,長編物でガッツリ読ませる作品。
    タイトルの通り,これまで勤めてきた会社が3社連続で倒産していて,現在の会社も危うい状況という中途採用の女子社員がいて,彼女が会社を倒産させようとしているかもしれないので調べてほしいという内部通報があり,それを玉子と麗子のチームで調査することになる。調査対象の会社ゴーラム商会が提携先の海外メーカーからだましうちのような形で契約を切られてしまって経営が傾く,という辺りはとてもリアリティが感じられた。面白かった。最終的には裏で暗躍する怪しい危険な組織というのが浮かび上がってきて,実は玉子にも関係していたとか,フィクションならではの面白さもある。麗子もたまこのサポート役として様々に活躍する。

  • 弁護士 剣持麗子シリーズ スピンオフ

    今回は剣持弁護士はサポート役。
    主人公は同じ弁護士仲間(後輩)の女の子

    次々と就職する会社が倒産してしまう女性。
    はたして倒産は彼女のせいなのか
    陰で糸を引く人物は?!

    1枚の内部告発から大きな闇へと迫ってゆくストーリー
    剣持弁護士があいかわらずクールで恰好いい

  • すんなり読めた。シリーズものだけど、初めて読んで何も違和感はなかった。全部読んだら登場人物にもっと感情移入できたのかな?と思う。最後、誘われても自分で歩く人生を決めていてよかった。

  • いやー、ほんと投資家ってサイテーですね。

  • しつこいようですが、剣持先生は観月ありさしかイメージできない!ドラマ化するなら今度は是非観月ありさで!

  • 複雑な人間関係、そして企業関係でしたが、全てが繋がった時には少し感動しました。
    ただ、前作よりは少しスケールダウンというか、あまり驚きのないストーリーでした。

  • そもそも、なぜ会社が倒産してしまうのか。
    その仕組みや背景にあるもの、再生や破たんに関する弁護士の関わりなど、企業経営に関わらない限り知る由もない世界が繰り広げられるのが興味深く、しかも専門的な知識が無くても読みやすいのが本書の魅力だと思います。
    また、ミステリーとしても展開が面白いので読んでいて飽きません。
    今回は非正規雇用者に関する問題も扱っており、それが会社を倒産させた動機やその背景にあるものをリアルに感じさせていると思います。

  • 今回は剣持麗子はサポート役。主役は過去にトラウマを持つ新人弁護士だが、剣持に翻弄されながらも、最後は大活躍して、事件の真相を解明していく。今後はこの二人を中心にしてシリーズ展開していくのか?テレビは篠田が大きい役であったが、今回は全く登場せず、残念。

  • 面白く読めた

    「元彼の遺言状」は
    剣持先生のキャラが私には共感出来ず
    いまいちだったけど、今回の美馬先生は
    庶民的で共感できるから読みやすかった

    どうしても頭の中でドラマ化していて
    綾瀬はるかの剣持先生と共演…
    美馬先生と剣持先生は1歳差ということは
    多部未華子があたりがいいかも
    などと思いながら読んだ

    正規社員と非正規社員では違う
    派遣ぎりは私の会社でも過去にあった
    私は社員だから、自殺した気持ちは
    わからない
    復讐に倒産させる気持ちも
    わからない
    でも美馬先生がやるせない気持ちに
    なったのは私にも分かった

    これまた続編あるんやろな〜

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著者プロフィール

一九九一年生まれ。アメリカ合衆国テキサス州ダラス出身、宮崎県宮崎市育ち。東京大学法学部卒業後、弁護士として勤務。第十九回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、二〇二一年に『元彼の遺言状』でデビュー。他の著書に『剣持麗子のワンナイト推理』『競争の番人』『先祖探偵』『令和その他のレイワにおける健全な反逆に関する架空六法』などがある。

「2023年 『帆立の詫び状 てんやわんや編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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