名探偵のままでいて [Kindle]

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  • 名探偵のままでいて
    小西マサテル
    2023年1月 宝島社
    2023年4冊目
    第21回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作

    認知症の71歳老人が
    孫が相談する難事件を
    次々と解決していく。
    実際に起こりうる事なのかは怪しいが、日時では介護とリハビリの毎日に
    かわいい孫からの相談によって推理を巡らせる時に
    頭の中は正常に動き出す事はありそうですよね。
    人間は信頼されて
    頼られたりすると
    チカラを発揮する様な
    気がします。
    このミス大賞作ではありますが、私とは作品が合わなかったかと。

  • 中盤までは少しミステリとしての絵が簡単かなあって言う感覚だったんですが、終盤の展開になかなか驚き、なおかついいなあってなりました。

  • (所属 : 薬学部 ・教育部 院2年生)推薦

    「このミステリーがすごい!」大賞受賞作品。主人公・楓の祖父は「レビー小体型認知症」を患っている。しかし、楓が「日常のミステリー」を聞かせると、かつての知性を瞬く間に取り戻し、紫煙をくゆらせながら、ナゾを解き明かす安楽椅子探偵となり変わる。叙述トリックなどが散りばめられ、ナゾ解きの材料は読者にも与えられるので、自分であれこれ答えを探すのも楽しい本です。前半の心地よいナゾ解き・後半のドキドキは必見です。ミステリー好きはぜひ読んでみてください。

  • ミステリーの中にある優しさと暖かさがよかった。
    最近物語にのめり込めるミステリー本と出会えてなかったので、個人的には★5!

  • 思わず目頭が熱くなる、優しいミステリだった。

    主人公は小学校教師を務める楓。
    楓の祖父は元小学校校長で、知性あふれる人物だったが、レビー小体型認知症という、そこにはない幻が見える認知症を患っている。
    しかし、祖父の元々の知性は失われていなかった。

    楓が持ち込む様々な謎。
    祖父は仮説のことを「物語」と呼び、楓に様々な物語を紡がせた後、真相=物語Xを祖父が紡ぐ。
    そして、その物語Xは祖父の眼前に視えているのだった。認知症患者特有の「幻視」の力を借りて。

    途中までは1話完結のミステリ形式で、サクサク読める作品だった。
    まるで、ドラマを見ているような感覚になったが、作者の方が放送作家だということを読了後に知り、納得。

    作品の結末も、古典ミステリへの愛が詰まった作品らしく、「リドルストーリー」の手法が使われており、思わず感嘆。

    近い将来、ドラマ化か映画化かされそうな作品だなぁと思った。配役に今から期待、、、

  • 認知症の祖父が魅力的。
    テレビドラマになりそう。
    映像が浮かびやすいお話だった。

  • 【資料ID】 91221766
    【請求記号】913.6||K

  • ナイナイのオールナイトニッポンの放送作家が著者。このミス1位。

  • 「ある国に、王様のひとり娘の王女と禁断の恋に落ちた若者がいました。でもこれが王様の知るところとなり、若者は恐ろしい裁判にかけられることとなります。超満員に膨れ上がった円形闘技場──そこにはふたつの扉があり、若者はそのどちらかの扉を開かねばなりません。一方の扉の向こうにはその国いちばんの美女がいて、こちらを選べば罪を赦され、彼女を花嫁に迎えることができます。ところがもう片方の扉の奥には、その国でいちばん獰猛な飢えた虎が待ち構えているんです。若者はすがるような想いで観客席の王女をそっと見ます。そう……王女は答えを知っていたんです」 「面白いじゃないか……それでぇ?」  餃子にお湯を差したのだろう──じゅっという食欲をそそる音がした。 「王女は耐え難い葛藤に苦しんでいました。当然、恋人を虎に食べられたくはありません。かといって、彼が自分よりも美しい女と結婚するのも許せない。王女は迷いに迷ったあげく、ついに決断を下します。そして、ひそかな手の動きでそっと片方の扉を指し示したんです。さて──」」

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著者プロフィール

香川県高松市出身。東京都在住。明治大学在学中より放送作家として活躍。2022年現在、 ラジオ番組『ナインティナインのオールナイトニッポン』『徳光和夫 とくモリ! 歌謡サタデー』 『笑福亭鶴光のオールナイトニッポン.TV@J:COM』『明石家さんま オールニッポン お願い! リクエスト』や単独ライブ『南原清隆のつれづれ発表会』などのメイン構成を担当。

「2023年 『名探偵のままでいて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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