リスキリング超入門 DXより重要なビジネスパーソンの「戦略的学び直し」 [Kindle]
- KADOKAWA (2023年2月25日発売)


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本 ・電子書籍 (214ページ)
感想・レビュー・書評
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こんな資格やスキルを身につけるといいよ!なんて、軽い内容では無く、日本を立て直そうぜ!といった熱さを感じるinspire系の内容。
著者経歴を見ずに読み終わったが、最初は30-40代のスタートアップ起ち上げ経験者による筆との錯覚。考え方がフレッシュでエネルギッシュだったからゆえ。
が、なんと著者2人は、60歳の還暦超え。何歳になっても、意識・意欲があれば、物事を成し遂げるエネルギーは維持・向上できるんだな、と嬉しい気持ちになりました。
- 日本では「ルールは守るべきもの」と捉えられているが、欧米では「ルールは作っていくもの」との認識。日本の国や企業にも、自国や自社に有利なルールを世界共通の標準にして行こう、というルール形成のマインドセットが必要。
- 今の時代、正しい質問が見つかれば、答えは見つかります。質問を見つける作業は、AIやコンピュータには出来ない人間だけの能力であり、自分なりの問題意識や仮説、ものの見方(アングル)を持つことがカギ。
- 日本社会には「オーバーアナリシス」「オーバープランニング」「オーバーコンプライアンス」という3つの過剰が蔓延っている。「考えてばかりで」「何もせず」「怒られないように終始する」とも言い換えられる。
- (30-40代へのアドバイス)せっかくのチャンスだから無意識の自己限定を外し、何でもどんどん受け入れよう、という気持ちで自分の領域を広げよう。領域が広がれば広がるほど、また声が掛かるようになる。それにもどんどん食らいついていこう。
- 「青銀共創」。青(若者)と銀(シニア)の世代間の助け合いを重視し、シニアが価値を生み出す意欲を引き出しつつ、若い人をシニアが上手くサポートして補い合うことで価値創造が可能となる。ミドル・シニア層には、今まで蓄積してきた暗黙知や成功体験、実績といったものがあるはず。それを活かしつつ、自分が担うべき役割を自覚し、若手と一緒に戦っていく姿勢が重要。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
何をリスキリングするのか、ではなく、何故リスキリングするのか。
なぜという観点を深めるために4つのSのフレームを使おう。
シナリオ
スピード
サイエンス
セキュリティ
とのこと。
フレーム自体はまぁそうだよね、とい感じつつ、シナリオの視点の狭さを自覚することができた。
よりマクロな視座を獲ることができるようにしていきたい。 -
若手からシニアまで学び直しの戦略を説いてくれる本。
進められている、未来へのアンテナ、未来年表などは、実際に自分で作成してみると、学び直しの強烈なモチベーションとなると思う。
タイトル通り、学び直しのモチベーションとなるため、定期的に読み直したいと思う。 -
考えさせられた。
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当然ながらリスキリングは目的ではなく手段である。
サイエンス、シナリオ、セキュリティ、スピードの4つのSの観点を磨き上げる(リスキリングすること)から物事を認識し、情報を収集し、分析することで成果に繋げることを目指す。
DXやリスキリングというバズワードに捕らわれることなく、過去も未来も常にアンテナを高く張り、世界のビジネスの流れを掴んでいくことが重要である。 -
4つのS
シナリオ、セキュリティ、スピード、サイエンス
30代はシナリオとセキュリティが重要性を増す。
リスキリングをすること自体よりも、将来のシナリオを自分なりに考えて、その先で必要になるものを自分なりに理解することがまず一番に重要。リスキリングのやり方自体はそのあとの話。
幅広い視点を持って自分の頭で考えること。 -
何のために学び直すのかを考えることを説いた本。
新たなステップに進むためにリスキリング(学び直し)は必要です。しかし、いつしかリスキリングが目的化してはいないでしょうか。本書はリスキリングを行う上で気をつけるべきことを教えてくれます。 -
、「人生100年・仕事人生80年を見据え、中高年の学び直しの場、人生を豊かにするための視野拡大の他流試合の場を提供」するためには3つの視点を見つめ直すことになる
1つ目は「仕事中心」から「ライフ中心」という視点転換
2つ目は「自分のため」から「世のため人のため」への視点転換
3つ目は「社内目線」から「社外目線」への視点転換
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リスキリング超入門 DXより重要なビジネスパーソンの「戦略的学び直し」
著:徳岡 晃一郎 ・房 広治
リスキリングの目的とは、日本の企業やあらゆる組織が世界の中で力を発揮できるようにすること、日本の強みを生かすこと、ビジネスパーソンが選択肢を増やしながら人生を全うできる力をつけてもらうことである。
デジタル化やリスキリングは、私たちが未来を切り拓いていくための武器なのである。
本書は以下の7章から構成されている。
①DXより重要な「戦略的学び直し」
②世界の変化と立ち遅れる日本
③ビジネスパーソンのレジリエンスを高める
④シナリオを身につける 不透明な未来を見通す力
⑤スピードを身につける 世界に通用する速さを生む決断力
⑥サイエンスを身につける 決断を支える合理的思考力
⑦セキュリティを身につける 自分の土俵を創り、守る力
⑧人生100年時代を生き抜くために
間髪入れずに再読
特に染み入った3つの視点転換
①「仕事中心」から「ライフ中心」
②「自分のため」から「世のため人のため」
③「社内目線」から「社外目線」
内から外でTAKEからGIVEへ
労働から楽しみへ
発想の転換と視座を高めることによって
「リスキリング」の捉え方も大きく変わる。
もちろん、目の前のことを愚直にがむしゃらに取り組むことも必要であり、高い視座から得られるバランスが何よりも大切である。
リスキリングに対しては明確な答えはやはり見つからない、しかし、見つけようと努力する方法は見つかった。自分だけではなく、仲間が幸せになる、そして地域や日本を動かすようなうねりを伴うリスキリングを構築するのは夢物語かもしれないが、ミスリードすることなく、柔軟に人の意見を取り入れながら構築し、共に成長と成果を楽しんでいきたい。
著者プロフィール
徳岡晃一郎の作品





