- Amazon.co.jp ・電子書籍 (249ページ)
感想・レビュー・書評
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お気に入りの本屋さんにフラッと立ち寄って見つけた本。
お金は上手に使ってくれる人のところに集まると、、プレミアムとラグジュアリーの違いとか、「機能」ではなく「意味」を売らなくっちゃとか、、さすがです。
夢=認知度-普及度、よく知られているけどあまりみんな持っていない。ここに「夢」の価値がある。
お金が尽きると夢も尽きる。お金のことはきちんと考えて作り、動かしていくこと。お金だけじゃなく何ごとも動き出すことでやらない人との格差はどんどん拡がっていく。どういうところにお金が集まってくるのか、夢が集まってくるのか、差はどうやってできていくのか、、
なんだか元気になってくるいい本でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
非常にとっつきやすいビジネス本。普段縁遠い人にも読んでもらいたい。飛行機のファーストクラスがあるからエコノミーが安く乗れる、みたいな話がとてもわかりやすかった。常に世の中を俯瞰してみられる人なんだなと思った。そりゃ成功するわ。
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西野氏の言葉は心の奥底にガツンとくる。綺麗事は全く必要ない。夢を叶えたければ、金を稼げということだ。
こう説明すると「金の亡者」と言われそうであるが、そういうことではないのだ。
あくまでも現実的な話をしているに過ぎない。
金が無くて、果たして夢は叶うのか?
もしやりたいことがあって、夢を持っているのであれば、その夢を叶えるために、ある程度の金は必要なのではないか?
だからこそ、金の稼ぎ方をきちんと知るべきではないのか?
彼はそういうことを伝えているに過ぎない。
大きな夢を持っていて、さらに才能もあり、不断の努力もしていた人たちが「金がないために夢を諦めた」という話がどれだけ世の中に溢れているか。
だったら答えは簡単だ。
金の稼ぎ方は実は体系化されていて、きちんとマニュアル化されている。
(今の資本主義がルールチェンジしない限りは有効な手段だ)
だったら、それを正しく学んで実践することだ。
努力や才能なんて後回しでいい。「まずは知って行動せよ」ということだ。
私自身はすでに50歳を超えているが、もしこの言葉を若い時代に聞いていたら、どう感じただろうか。
お金に対する価値観、考え方を変えることは出来ただろうか。
そんなことをついつい夢想してしまう。
本当に書かれていることは、イチイチ納得である。
西野氏が様々な場所で行っている講演会でも、この書籍の内容をよく語っている。
我々はとにかくもっと真剣に「お金そのもの」について考えた方がいい。
「稼ぎ方」というと、自身の金儲けに聞こえるが、モノの売り方と言ってもいい。
言い方を変えれば「お客様は何に価値を見出して購入してくれるのか?」を理解することだと言ってもいい。
広く全般で言えば「この社会の中で、どうやって『経済』が機能しているのか?」という話でもいい。
今なぜこの商品が売れているのか?
それでは、なぜ我々の商品は売れないのか?
とにかくもっともっと深く深く考えろ。
西野氏はとにかく深く、常に考えている。
彼に負けないくらい、内臓が飛び出るくらいの勢いで考え続けてみろということなのだ。
西野氏の話の中で「最近は不味いラーメン屋が姿を消した。なぜなのか?」という問いがある。
今の若い人は「不味いラーメン屋」の存在自体を知らない可能性がある。
そもそも現時点で「不味いラーメン屋」が無いのだから、「なぜ姿を消したのか?」という「問い」すら浮かばないだろう。
実はこれがものすごく問題なのだ。
「なぜ?」と問うこと自体が、ものすごく高いレベルを要求している。
なぜ、知らないものを「なぜ?」と問えるのか?
年齢が若いとか、年配だとか、そういうことだけではなく、単純に「前提を疑う」ということをしていかないと、物事の本質に辿り着かないのではないかと思ってしまう。
「価値があるより、意味がある」
この話もすごく重要な話だ。
我々は夢を叶えるために、現実的に金を稼ぐ必要がある。
そのためには、何かの付加価値を加えて、高く売ることを考えなくてはいけない。
しかし本当にそれだけでいいのだろうか?
「付加価値=自分の利益→金を稼ぐ」という図式だと思うが、ここで説いているのはそんな単純な話ではない。
この複雑な世の中で、すでにこの図式だけでは成立しなくなっていることを、西野氏は声を大にして伝えてくれている。
「価値を高めることではない。意味を創ることなのだ」
我々にとって意味とは何なのだろうか?
そして顧客にとっての意味とは何なのだろうか?
「なぜ」と問い続けることが大切なのだ。
「惚れさせる努力を怠るな」
「エグゼクティブよりラグジュアリー」
様々なキーワードが出てくるが、彼は「なぜ」そう考えるのか?
単純に答えを見つけるためだけではない。
問い続けることが大切なのだ。
(2023/5/28) -
この本はめちゃくちゃおもしろかった!
芸人さんなので言い回しが軽快。
①ラグジュアリーとは、=認知度ー普及度
ヴィトンが路面に出す理由。
②機能を売るのは限界がある。
ブランドか、応援シロか、顧客同士のコミュニケーションを売る
お客さんに伝わる技能はある程度で天井。
どこまでもうまいラーメンを追い求めて意味がない。
ファン創造
③人生の複利、前半戦で投資をしてスタートダッシュをはかる
とはいえ、まずは自らの、会社の技能を高めることを怠ってはいけないと思う。
ある程度までいったうえで、ではそこからさらに突き抜けるためにはどうするか?
という観点なので、ルーキーが勘違いしないでほしいとは思った。
知っていそうで、よく認識していなかったことを、独自の切り口で軽快に書かれていてすごく良かった!
↓
この人はお金の計算ができない人だな。支援したところで、お金を溶かしそうだから支援するのはやめておこう」
お金は「お金を上手に使ってくれる人」のところに集まる。
「高価格帯の商品」をなくしてしまうと、待っているのは、「お金に余裕がない人からお金をとる世界」だ。
★ラグジュアリーを作るには、このように「[認知度]-[普及度]」の値を大きくする必要がある。
時々、地方の伝統工芸品を売り込む時に、「知る人ぞ知る」みたいな打ち出し方をしていたりするけど、ラグジュアリーを目指すのならば、あのやり方は間違いだ。
「普及度」が上がれば上がるほど、ラグジュアリーからは遠ざかる。ラグジュアリーを作りたいのであれば、上げなきゃいけないのは「認知度」だ。
★だって「目的地」なんだから。わざわざ家賃が高い場所に店を構える必要がない。だけど、ヴィトンはデパートの1階(歩道に面した場所)に店を構えていることが多い。「[認知度]-[普及度]」の値を大きくするためだ。フラッと店に入れない人が多くて構わない。むしろ、店に入れない人が多い方が望ましい。「買えない人」の割合が増えた方が望ましい。
最も観やすい席」「演出の西野が同じフロアに顔を出すかもしれない」といったものだった。それで、チケット代は「7万円」だ。
なぜ、高いと感じたか?答えは「機能を売っているから」だ。「機能」には常に相場があり、常に競合がいる。答え合わせができてしまうんだ。
ブランドになれない人間が、お金持ちじゃない人に、これまでよりも少しでも高く商品を買ってもらうためにはどうすればいいか?」
今、多くのサービス提供者は、「美味しいお店」しかないのに、「美味しいお店」になることでお客さんを呼ぼうとしている。
★「より美味しいラーメンを作れば明るい未来が広がる」と信じている。
全ての商売人・職人が相手にしなければいけない多くの一般人は「高次元の対決の微差」が分かる舌を持ち合わせていない。
「美味しさ」も「値段」も大体同じであれば、「どうせお金を落とすのなら、付き合いのある山田さんの店にお金を落として、山田さんを応援しよう」
商品を買う理由に「応援」という項目が入ってくるわけだ。
キミの商品を高く買ってもらいたいのであれば、「機能」に酔うな。「正しさ」にかまけるな。「感情」はプライスレスだ。人が惚れる立ち居振る舞いを学び、心を奪え。
[応援シロ]=[目的地]-[現在地]「応援シロ」がないとファンは生まれない。
★キミの「目的地」とキミの「現在地」を晒し続けることだ。
キャバクラやホストクラブの「シャンパン」に近い。シャンパンを吞みたくてシャンパンを注文するお客はわずかで、ほとんどのお客は、目当ての女性や男性を応援することを目的としてシャンパンを注文している。
ヤッホーブルーイングも、NORAHAIRSALONも偶然ファンが生まれているわけじゃない。
★狙いを定め、「ファン創造」のコストを支払って、ファンを生んでいる。
★キミは、「機能以外の何か」を売らなきゃいけない時代を生きている。「ブランド」なのか、「スタッフの応援シロ」なのか、「お客さん同士のコミュニケーション」なのか。
分かっている。彼らの本音は「心から寄付・支援をしているのでリターンは本当に要らないけれど……、だけど、寄付・支援をしたことが、誰かに見つかったら(その噂がまわったら)、ちょっぴり嬉しい」
「クリエイティブな仕事は非定型業務だから、AIは脅威じゃない」とタカをくくっていたら、とんでもない。「ビジュアル創造は、人間にとっては非定型業務かもしれないが、その内容は『これまで見てきたモノの編集作業』であるから、実はAIの超得意領域だった」
40代は、30代で勝った者同士で手を組み、30代で負けた者同士で手を組むことになる。
★世界は〝最初に勝った人間〟を贔屓し、〝最初から持っている人間〟を贔屓する。
人生の前半戦に努力を集中投下し、初戦をとれ。複利 -
お金について深く考えたことがない方におすすめの一冊。現代社会でお金を生み出す方法を教えてくれます。この本を読めば、「競合のいない体験」「人への応援」「コミュニティ内でのコミュニケーションのネタ」といった意味に現代ではお金を支払われることが分かります。お金を生み出して夢を叶えたい方はぜひ読んでみてください。
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文字通り、夢と金について書かれた一冊。
夢を実現するためには金が必要で、そのために具体的にどうマネタイズするかについて説いている。
わかりやすく勉強になった。 -
お金が尽きると夢が尽きる。
機能ではなく意味を売る。
富裕層はプレミアムではなくラグジュアリーを買う。
夢=認知度−普及度
満足ラインを超えたオーバースペックはいらない。
商品を高く売るには技術ではなく意味であり、応援を得ること。ファンをつくること。
そこにはコミュニケーションが必要であり、不便さがそれを生む。
その意味、応援を体現し、人を助けることができるのがNFT。
たしかにこれは子供やまわりに読んでもらいたい一冊。
166冊目読了。
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ビジネスを志すうえで重要な「お金の集め方」を独自の目線で説明した一冊。
私は本書を読んで、お金についてどれだけ無知であったかを実感した。そしてなによりお金の重要性を軽視していたことに気づいた。
お金がなければ何も守れないという現実から目を背けていた自分が可視化され、学びへの意欲が沸いた。
本書で学べるお金の集め方はほんの一端だろうが、まず間違いなくほとんどの人は知らないことばかりだと思います。お金の教養本として必読の一冊です。
本書のキーフレーズ
「お金が尽きると夢が尽きる、これが真実だ」 -
かなり読みやすく、2~3時間あれば十分読了可能。
ただ、テーマ自体非常に大きく、それでいて濃い内容に仕上がっており満足感は大きい。そこには綺麗ごとがなく、無知による貧困が夢をあきらめる原因になることを突き付けている。しっかりお金の勉強をしよう。それと合わせて一歩踏み出して「小さな結果」を出していこう。
<印象に強く残った内容>
・ラグジュアリー(夢)の数式(認知度-普及度)
・正しいサービスよりも惚れさせるサービス
機能ではなく意味を売る時代に、上記を理解しておくことは非常に重要。
情報が皆のものになった今、機能の差別化は困難極まりなく、意味を売る
必要がある。技術以外の何かを提供する必要がある。「人」で差別化を図る
にはファン化が必要。