逆転のトライアングル

監督 : リュ―ベン・オストルンド 
  • ギャガ (2023年8月4日発売)
3.50
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4589921416405

感想・レビュー・書評

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  • リューベン・オストルンド監督。
    パルム・ドール受賞作。前作『ザ・スクエア 思いやりの聖域』でもパルム・ドームを受賞している。
    どんな天才かと身構えた。

    で実際に観てみたらそんなこんなどうでもいい話が吹っ飛ぶほどに笑える映画だった。
    あらゆる階級・人種・社会常識などが次々と反転していく痛快さといったらなかった。

    とはいえまあ、観念的でひたすら二項対立的な映画だと言えなくもないが、それらを凌駕する過剰な祝祭性がきっと審査員たちを魅了したのだろう。

    いちばんのお気に入りの場面は、嵐の中の豪華客船で、酔っ払った船長とロシアの富豪が船内放送のマイクを使ってクダを巻く場面。
    この2人がアホすぎてもう最高だった。しかも詳しくは書かないが船長室以外ではたいへんなグロテスクな騒動が起きている。
    突き抜けたアホさに感動して涙ぐんだのはこれが初めてだ。

  • 普段実は目にしている矛盾、偽善、軽薄をシニカルにみせる
    構造的格差をリセットするシチュエーション
    この長さは必要だったか?
    前作”スクエア”もそうだったが見ていて腹立たしい
    その点、製作側の意図通りと思う
    苛立たしさの対象はそれぞれか

    欧州ではこうした格差意識が日常の底流にありそれが審査員に刺さったのかな、あるいは知識人として一票入れざる得ない同調圧力も働いたのかな、そこまで計算してたのかな、などと思う

  • 富裕層下げの映画最近多いけどそれほど格差問題は世界中で深刻なんだね
    人々がゲロとクソまみれになるシーンが長々とあるので注意が必要。
    この監督は他の作品もだけど、わざと人をイラつかせるようなシーンを入れてくる。
    そこが好きだしまんまとイライラする。

  • この転覆劇、あなたは笑えるか?!

    現代の超絶セレブを乗せた豪華客船が無人島に漂着。
    そこで頂点に君臨したのは、
    サバイバル能力抜群な船のトイレ清掃婦だった。

    **************************************

    予告なのか、何かの情報で面白そうと思ったので観てきた。

    観終わった感想としては、ビックリした。
    あまりにも面白くなかったから。

    まぁ、面白い、面白くないなんて、個人の好みの問題もあるし、私は、好みってほどたくさんの映画を観てきた訳でもない。

    でも、これは映画館に足を運んだことを後悔するぐらい、面白くなかった。

    隣の席の人は、事あるごとにクスクスと笑ってて、
    きっとこの人にとっては、面白かってんやろなと思いつつ。

    家に帰ってから、この映画の口コミを見ると、面白いって人が多いんかな。
    たまに、私と同じで面白くないと書き込んでる人もいた。

    人の口コミや感想で、逆転のトライアングルの意味を知ったり、あー、あの時は、こういう意味やってんやと思ったり。

    ただ、かなりショックやったんは、
    主演で出ていた女優が「2022年8月29日死去、32歳。」とあり。

    もうそれが頭から離れへん。

  • 2本の作品が作れるくらいの濃厚さです。ゲロ、クソなどの容赦ない描写もさることながら、リアリティを追求するとこうなるという好例です。とはいえ、第一部のモデルの話は半分の長さでもよかった。ゲップ。

    『逆転のトライアングル』(Triangle of Sadness)は、2022年のスウェーデン・フランス・イギリス・ドイツ合作の風刺コメディ映画。監督はリューベン・オストルンド。出演はハリス・ディキンソン、チャールビ・ディーン、ドリー・デ・レオン、ウディ・ハレルソンら。

    本作は、オストルンド初の英語作品であり、第75回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、最高賞のパルム・ドールを受賞した。なお、監督の前作にあたる2017年の『ザ・スクエア 思いやりの聖域』でも同賞を受賞しており、2作連続での受賞を果たした。なお、チャールビ・ディーンはこれが遺作となった。

    概略:
    モデルのカールとヤヤは、自分たちの関係が倦怠期に入っていることを悟りながらも、ファッションの世界で共に活動していた。ある日2人は、各国の様々な職業のセレブが集う豪華客船のクルージングに参加する。最初は優雅な船旅を楽しんでいたが、突如発生した大嵐により遭難してしまう。乗客たちの重度の船酔いによってクルージングは大惨事に陥る中、船は無人島へ座礁する。その後、釣りなどのサバイバル能力を持つ従業員と、非力なカールやヤヤたちセレブの乗客の間で状況が変化しだし、やがて船内の人々に存在していたパワーバランスやヒエラルキーが次々とひっくり返されていく。(ウィキペディア)

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