あなたの知らない脳: 意識は傍観者である

  • 早川書房 (2023年6月9日発売)
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感想・レビュー・書評

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  • ながらで聴いたので理解が浅いと思いますが、とても興味深い研究結果の数々が紹介されていました。
    自分の意識できない領域がある(というか、そっちのほうが大きくて広い)ことを知ったのは良かったです。犯罪者を裁くことの難しさも、よくわかりました。オススメの本です。

  • 意識は世界をそのまま把握しているのではなく、過去の経験などから脳内に内部モデルを構築し、それを通して理解している。目の盲点に気づかなかったり、病態失認の患者がしばしば障害のあることを信じようとしないのはこのせい。

    本書では脳がこの内部モデルを使って予測や推論を行う仕組みを「エイリアンサブルーチン」、習慣化した行動や習得した技巧を無意識下に実行する仕組みを「ゾンビプログラム」といった言葉で表現している。そしてそれらが我々の意識や自我や行動や責任にどのように影響するかがいくつもの具体例を伴って考察されている。

    脳は議会制民主主義に似ており、多数のサブエージェントが相互作用した結果が行動に現れるが、意識にはそれがのぼらず直感のような形で理解される。このへんは映画『インサイド・ミー』や漫画『脳内ポイズンベリー』を連想させておもしろい。他者に行動の理由を追求されると、無理やりこじつけた理由をでっちあげて本人は嘘をついている自覚がない。

    著者は神経法学の第一人者でもあり、自由意志と法による罰則の問題についてもくわしく論じられている。法による罰則の目的は、犯罪者を懲罰することではなく犯罪者の更生あるはずで、脳科学の進展に伴い個人の脳の状態を考慮に入れ、治療や社会的サポートを適切に行うべきと主張する。

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