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感想・レビュー・書評
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面白かったです。
主人公の宮田と、同じ大学に通う江永の関係性や会話が好きです。 -
大学の学費を自分で稼いでいる宮田。父親が殺人犯である江永。お互いに複雑な家庭で育ったため、友達など作りようもなかったが、ふたりが出会ったことで生き方や考え方が変化したというお話。
「家族」というのは閉鎖した社会なので、みんな自分の「家庭」しか知らないので、自分の「普通」が他の人の「普通」ではない。
以前、兄の友達が来たとき、うちでは肉まんにソースをかけて食べていたのだが、友達は「え?普通しょうゆじゃないんですか?」と言っていた。
肉まんに何をかけるか?でさえ各家庭で異なっていて、そしてみんな自分の家の「常識」が一般的なことだと信じている。
自分の中の「普通」が、他の人にとっての「普通」でないことがわかると生きやすくなるのではと思う。うまく言えないが、宮田も江永もお互いにこれから力強く生きていけそうな気がする。
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