イェール大学集中講義 思考の穴――わかっていても間違える全人類のための思考法 [Kindle]
- ダイヤモンド社 (2023年9月12日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (353ページ)
感想・レビュー・書評
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この本は「行動経済学」について書かれた本です。
様々な研究結果が掲載されていて参考になりましたー。
「自分に自信が出来れば、未来を信じる力が出来る!」という内容は、刺さりましたー。
読み物としても楽しい本でした!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
思考のバイアスをわかりやすくまとめている。ロバート・チャルディーニの影響力の武器に近い気がしたが、見返してみるとそうでもないのかな。すべての選択肢を並べないと決められないのはあるある。恵まれているんだろうなあ。BTSを学生に踊らせてみるところなどは今風だと思う。
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この書籍は、人間のバイアスに焦点をあてて、行動経済学の視点から様々な事例や実験を通じて解説されています。著者は確証バイアスや損失回避などのコンセプトを明快に展開し、具体的な事例、例えば車のセールスマンの戦術についても触れています。また、「流暢性効果」に代表されるような心理的要素がどのように我々の判断や行動に影響を与えるのかを示しています。特に、BTSのダンスの例などは、学生に対する講義を通じて、これらのバイアスが日常生活においてどのように機能するのかを明示的に示しています。この本は、人間の思考のクセやバイアスに対する理解を深める手助けとなるだけでなく、それらをどのように克服するかについても有益な対処法を提供しています。面白く、教育的で実用的な内容が満載されている1冊でした。
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認知バイアスは脳の高度はメカニズムの副産物として生まれたもの
特に最初の考え(思考)は煩わしい -
人は必ずバイアス/思い込みにより物事を判断し、行動してしまう。その仕組みを解き明かした本。
⚫︎アメリカの高校生100万人の内、リーダーシップ能力について自分が平均以上と答えたのは70%、周囲とうまくやる能力について60%が上位10%に入ると答えた。
⚫︎メタ認知:何かを認知してるかどうかを認知する能力。取るべき行動を教えてくれる能力。
⚫︎ヒューリスティック:経験則や直感による判断
⚫︎確証バイアス:自分が信じているものの裏付けを得ようとする
⚫︎正しい判断のためには:大数の法則(データは多ければ多い方がいい)、平均への回帰(たまたまのラッキーは永遠に続かず、必ず平均値に近づく)、ベイズの定理(事象Aの場合Bだからとらいって、必ず事象Bの場合Aとはならない)
著者の主張は、以下の通り。
自分を卑下するべきではないが、自分を過信するのもフェアではない。人は逸話や切り取り方に騙され、損失回避に囚われやすい。それらを知った上で人と付き合うことでうまくいき、他者に対してももっとフェアになれるはず。よりよい思考はバイアスが少ないので公平性が増す。 -
条件付き確率
大数の法則
平均への回帰
ベイズの定理
マキシマイザー
サティスファイサー
人は、自分の知識や感情を他者に重ねて考えることで、その人の考えていることがわかると過信する。
相手から直接答えを聞かない限り、事実は正しく理解できない。 -
認知心理学をベースにした本らしいが、書かれている内容は今はやりの行動経済学と内容と概ね一緒……のように素人目には見える。
確証バイアスや損失回避など基本的な理論や法則が事例とともにとてもわかりやすく解説されている。
余談だが。
コンマリさんの「人生がときめく片づけの魔法」が心理学的にとても上手くできた方法だと述べられていて、なるほど、そういうことだったのか!と今さらながら深く納得した。 -
とにかく数多くのバイアスが紹介されまくっている!!!大学の人気の講義だったようだが、確かに講義として学べたら面白そう。
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「ファスト&スロー」を彷彿とさせる、なかなか興味深い内容だった。だけど、なぜか頭に入ってこない。理由不明だが、相性が悪いとしかいいようがない。不思議だ。
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思い込みというバイアスがかかるため、どうしても問題が複雑になるほどに間違いに陥ることを例を示して解説していた。
比較的簡単に読めるし良い内容だった