GitLabに学ぶ 世界最先端のリモート組織のつくりかた ドキュメントの活用でオフィスなしでも最大の成果を出すグローバル企業のしくみ [Kindle]

  • 翔泳社
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感想・レビュー・書評

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  • GitLabから学ぶ組織づくりの本

    ドキュメンテーションの大切さが身にしみた。
    実際、グローバルに、フルリモートワークを行っている素晴らしい組織だと思う。

    カルチャーフィットではなく、バリューフィットを見る。
    バリューと透明性を持って組織運営する。

    などが特に心に残った。
    GitLabのバリューを見習っていきたい。

    参考) GitLabのバリュー
    GitLabは、以下の6つの価値観(バリュー)を掲げています。

    結果(Results): 成果を重視し、効率的に目標を達成することを追求します。

    透明性(Transparency): 情報をオープンに共有し、組織内外での信頼と協力を促進します。

    自動化(Efficiency): プロセスの自動化と最適化を通じて、生産性を向上させます。

    多様性・包摂性(Diversity, Inclusion & Belonging): 多様な背景や視点を尊重し、全員が参加しやすい環境を築きます。

    反復(Iteration): 小さな改善を繰り返し、継続的な成長と進化を目指します。

    協力(Collaboration): チーム内外での協力を促進し、共通の目標に向けて連携します。

  • この本はGitLab社のリモートワークの実践を基に、リモート組織の運営方法を解説。著者の日本企業向けのアプローチやドキュメント化の重要性が興味深かった。特にDRIの取り入れ方や人事制度の設計についての議論は面白かった。リモートワークの具体的な指針を提供し、多くの企業にとって参考になる内容が詰まっている。

  • 本書には GitLab のバリューの一つである透明性に従い、GitLab の会社の運用について書かれた GitLab Handbook (https://about.gitlab.com/handbook) の内容や、関連する書籍の紹介などが書かれている。

    GitLab Handbook に書かれている内容を説明した文章が本書の多くを占めている。GitLab Handbook はたしかに素晴らしい内容で Handbook に触れるきっかけになる点はいいと思う一方で、Handbook 以上に分かりやすく文章が整理されている訳でもない。

    また、他の企業にも適用できる考え方はもちろんあるが、全体がどの企業にも適用できるルールかというとそうではなく、実効性は低いと感じた。あくまで GitLab の思想の素晴らしさを知るための書籍である。


    本書は4部13章構成になっている。

    1部 リモート組織のメリットを読み解く
     1. 世界最先端のリモート組織「GitLab」
     2. リモート組織によって得られるメリット
    2部 世界最先端のリモート組織へ移行するためのプロセス
     3. リモート組織を構築するためのプロセス
     4. リモートワークで発生する問題と対策
    3部 GitLab が実践するリモート組織を活性化させるカルチャー醸成法
     5. カルチャーはバリューによって醸成される
     6. コミュニケーションのルール
     7. リモート組織におけるオンボーディングの重要性
     8. 心理的安全性の醸成
    4部 GitLab が成果を出すために実践している人事制度や業務ルール
     9. 個人のパフォーマンスを引き出す
     10. GitLab Value に基づいた人事制度
     11. マネージャーの役割とマネジメントを支援するための仕組み
     12. コンディションを実現する
     13. L&D を活用してパフォーマンスとエンゲージメントを向上させる

    全体を通じて、Handbook の内容の焼き直しが多いように感じた。読者としては、現在所属している組織を前提にして GitLab の思想を比較対象にして考えるだろうし、そのために GitLab の開発体制の解説やコミュニケーションのとり方、GitLab でのエピソードなどが欲しかった。

    また、本書はかなり口語体で書かれており、プレゼンテーションの原稿を読んでいるような気持ちになった。構成も平坦な文章が続くので、それが元の文章よりも整理されていない印象を受けた要因かもしれない。

    途中で参考文献として挙げられている書籍には名著が多く、併せて読む価値があると感じた。

  • リモートワークを機能させる組織をつくるためには、リモートワークを前提とした組織設計が必要となる。文字にすると当たり前だが、多くの企業がマインドセットを転換しないままリモートワークを取り入れ、揺り戻しのようにオフィス回帰が起こっている。
    では、オールリモート企業の嚆矢であるGitLabはどのように取り組んでいるのか。
    ここに書かれている取り組みは、そのほとんどがリモートワークでなくとも仕事の効率を高めるものだ。いってしまえば当たり前で、GitLabは当たり前を徹底している、凡事徹底の組織であるということがわかる。
    そう、リモートワークでなくとも有用なTipsとマインドセットに溢れた一冊なのだ。もううちはオフィス回帰しちゃったから関係ないね…と思わず、ぜひ手にとってみてほしい。

  • 能力が高い人しかいない組織なら可能だなあ
    ってみつをみたいな気持ちになってしまった

  • フルリモートワークの組織で構成されているGitLab社における組織マネジメントの実践について。

    全体的には、少人数の会社だから実現できることかなぁという印象。特に変わったことはやっておらず、同じ方向を向いて仕事の成果を出せることが要因かと思う。スタートアップにあるような劇的な成長は想像しづらい。

  • リモートワークがっつりやってることで有名なGitLabが、リモートワークその他組織運営のためにまとめているGitLab Handbook, を利用して自社にリモートワークその他よいやり方を導入した著者がGitLabのやり方についてまとめた本。そう、著者はGitLabの人ではない。が、監修にはGitLabの人が入っている。

    GitLabの興味深い、とはいえ大半は現代において特別な考え方ではないやり方についてざっくり・部分的にはそれなりに詳細に紹介されていて、面白い。コミュニケーションどうするのかとかみたいなリモートワークで特に効果的そうなところから、社員の評価方法みたいなリモートワークとはそれほど関係ないところまでいろいろ。本として特に読むのが楽しいような構成・文章ではない(特に最初の方は)が、それでもあちこち面白く読み進められたのは、GitLabがやってること自体が興味深いからかな。最後にちょっとだけ出てくる、著者がこのやり方を自社にどう適用していったのか、の話もなかなか面白そうなので、ここももうちょっと長く書いてくれてもよかったな。

    ちなみにこの本読んだ理由の第一は、タイムゾーン違う人とスクラムとかやる場合どうすればいいのか知りたい、だったはずだけど、その辺は特に書かれてなかった気がする。そもそもGitLabがスクラムやってるかも知らない。

  • めんどくささにどう向き合うか

    この本を使って、会社で読書会しました。

    本の中だと、組織がちゃんとしたルールで運用されていて、一人一人が尊重されながらフラットに議論されてそうで、私たちの組織も真似するといいかも、と一瞬思えました。

    でも、よく考えると、Gitlabでやってるドキュメントをみんなで書いていくことって、大半の人がやらないんじゃないかなって思うのです。

    カルチャーを作れば、みんなドキュメントを書くのか?

    Gitlabでは、人から聞いたことは、ありがとうの気持ちを込めてドキュメントに書く、ということを推奨している、と書いていました。

    めちゃくちゃ素敵だなって思いました。
    こういう思いやりでカルチャーを作っていけると、ドキュメントを書くというめんどくささにも向き合えるのかもしれないです。

    何かをやってもらった時に、ありがとう、と言うのはあるけど、それだけじゃない敬意や感謝の示し方があると、素敵な関係が築けるのかもしれないです。

    きっと、ドキュメントを書くのが得意な人には良いけど、苦手な人だと逆に辛くなるかもしれないので、これで万事解決ってわけではないけど、感謝の伝え方にバリエーションがあって、できるだけ多くの人が自分なりの感謝の気持ちを伝えられて、それが感謝の気持ちだと受け取れるようになれると、素敵なコミュニティが作れるかもしれないです。

    全員に押し付けない、と言うスタンスが大事だと思う。

  • ▼context
    ・リモート組織でプロダクト開発を行っている中でより効果的なグロースをするために読む

    ▼まとめ
    『GitLabに学ぶ 世界最先端のリモート組織のつくりかた』について、3つのポイントにまとめ、要約いたします。

    ## 本書独自の学びのポイント

    1. **ハンドブックファーストの文化**:
    GitLabは「GitLab Handbook」と呼ばれる包括的なドキュメントを中心に組織を運営しています[4]。このハンドブックは、会社の方針、プロセス、ベストプラクティスなどを詳細に記述し、全従業員がいつでもアクセスできるようになっています。これにより、完全リモート環境でも一貫性のある意思決定と効率的な情報共有が可能となっています。

    2. **透明性と非同期コミュニケーション**:
    GitLabは極めて高い透明性を重視し、ほぼすべての情報を社内で公開しています[2]。また、非同期コミュニケーションを基本とし、時差のある国際的なチームでも効率的に協働できる仕組みを構築しています。これにより、地理的な制約を超えたグローバルな人材の活用が可能となっています。

    3. **ドキュメント駆動の意思決定プロセス**:
    GitLabでは、重要な決定や提案をドキュメント化し、それを基に議論を行います[1]。この方法により、思考プロセスが可視化され、より多くの人が意思決定に参加できるようになっています。また、決定の根拠や経緯が明確に記録されるため、後から参照することも容易です。

    ## 要約

    『GitLabに学ぶ 世界最先端のリモート組織のつくりかた』は、完全リモートで運営されているグローバル企業GitLabの組織運営方法を詳細に解説しています。本書は、ハンドブックファーストの文化、高度な透明性と非同期コミュニケーション、そしてドキュメント駆動の意思決定プロセスという3つの主要な特徴を中心に、GitLabのユニークな組織文化と運営方法を紹介しています。

    これらの方法論は、オフィスなしでも高い生産性を実現し、グローバルな人材を活用する方法を提示しています。本書は、リモートワークを導入・改善したい企業や、効率的な組織運営を目指す経営者、管理職に対して具体的かつ実践的な示唆を提供しています[1][6]。

    GitLabの事例は、デジタル時代における新しい働き方と組織運営のモデルケースとして、多くの企業や個人に影響を与える可能性があります。特に、ドキュメントを中心とした透明性の高い組織運営は、リモートワークの課題解決だけでなく、組織の知識管理や意思決定プロセスの改善にも応用できる可能性があります[4][5]。

    Citations:
    [1] https://www.biz-knowledge.com/gitlab/
    [2] https://zenn.dev/awache/articles/53de8e15e17030
    [3] https://handbook.gitlab.com/handbook/company/culture/all-remote/guide/
    [4] https://note.com/shoeisha_bizit/n/n49a4e7596bcd
    [5] https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798183916
    [6] https://note.com/ir77/n/n8f2ab1a6f18b

  • パーソル総合研究所を「パーソナル総合研究所」とずっと言っているのが気になる…誤植なのかナレーターの読み違いなのか…

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