文學界(2023年9月号)(特集 エッセイが読みたい 創作 筒井康隆 川上弘美)

制作 : 文學界 
  • 文藝春秋
3.92
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・雑誌 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 4910077070935

感想・レビュー・書評

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  • 読んだのは以下の項目。
    吉澤嘉代子さん『もしもし』、ジェーン・スーさん『「赤い丸の思い出」と私』、植本一子さん『一緒に生きていこうぜ』、能町みね子さん『出てきてしまったもの』、永井玲衣さん『他者の気配』。
    ルポや論考は、高瀬隼子さん『物語としてエッセイを読む』、大前粟生さん『グラデーションする「私」ら』、柿内正午さん『エッセイという演技』、宮崎智之さん『定義を拒み、内部に開け――エッセイという「文」の「芸」』。
    市川沙央さんの特別エッセイ『前世の記憶』、リレーエッセイ「私の身体を生きる」の柴崎友香さん『私と私の身体のだいたい五十年』。

  • エッセイ特集とは持ち歩きに良い号。気になる書き手さんのからどんどん読んだらあっという間に後半の連載ページ突入。綿谷りさ「激煌短命」ついに動いてきましたな、そういう関係性の動きでいえば、金原ひとみ「YABUNONAKA」も娘の中で母へのはっきりした決意というか、ぶれようのない意思が感じられた回でした。

  • 2024.07.20

    仙田学『その子はたち』
    #読了

    私にはパパ友、みたいな繋がりのある存在がいないし、特に欲しいとも思っていない。が、ある程度ズケズケとパーソナルエリアに入って来る人と付き合うのも悪くないかもしんない、と思った。
    あと、もし別れた子どもと再開となると、私だったら全力で言い訳する。殴られるかもしれんね。
    amzn.to/3Lvg0Hp
    #PR

  • エッセイと随筆、日記、コラム等との違いの考察は非常に興味深い。
    人によってエッセイについての捉え方が違うこと、そのあやふやさがエッセイの奥深さで魅力と感じる。
    そして23人の作家が紹介するエッセイの数々は目移りして困る。

  • 2023.10.4市立図書館
    目当ては奈倉有里の連載「ロシア文学の教室(第8回)」と小林エリカ「風船爆弾フォリーズ(第3回)」。

    「ロシア文学の教室」はネクラーソフ(←米原万里さんが卒論を書いた詩人として覚えている)の叙事詩「ロシヤはだれに住みよいか」。貴族などごく一部のものだった文学が少しずつ裾野を広げていくロシア文学史の流れをおさえつつ、作品のテーマを検討したり、タイトルを解釈したりする興味深い授業。今回は新名嬢への慕情はほどほどで読後は当然ネクラーソフを読んでみたくなるのがすごい。
    主人公の中学時代の友達でいまロンドンにいる渉という人物も登場。彼の思考として託された”数ヶ月前の(ロシア=ウクライナ)開戦直後に世界に広まった反戦の気運が、なにか別のものに変容している気がする、「まるで世界じゅうが内戦をしているみたいだ」”という記述が、なんというかわかる気がする。

    「風船爆弾フォリーズ」は昭和18年から20年(物語冒頭、日露戦争三十周年を祝った春からちょうど十年)にかけての女学校の、歌劇団の少女たち。出陣学徒壮行会、劇場の閉鎖、勤労奉仕からの戦時学徒動員。さまざまな思いが去来して、休み休み時間をかけて読み終えた。
    「いだてん」や「越路吹雪物語」などでもみた景色。不要不急といわれて娯楽も勉強もとりあげられた青春。風船爆弾をつくるために増産されるこんにゃく芋(人びとは飢えているのに)や和紙(子らはろくに勉強もできず読書やおりがみをすることもままならないのに)。風船爆弾をつくるために徴用される劇場と女学生たち。食べものもペットも時間も場所もなにもかも戦争に差し出すのが当たり前で喜怒哀楽も麻痺してしまったような、「毎日死と隣り合わせだったけれど、それなりに楽しくやった」日々が続いていく。読みながら、いまウクライナの街で暮らす、ガザで暮らす女や子どもを思う。そういう暮らしが他人事ではない日もくるかもしれないという危機感がつのるこの頃。

    他のページも読みたかったけれど、時間がない。

  • 文学フリマ・ルポ
    そんなことしちゃだめだろ短歌

  • エッセイ特集に惹かれて購入。
    寄稿されている皆さんのおかげで例に漏れず穂村弘が好きになる。

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