人を動かす 改訂文庫版 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 自分の主張に対しての具体例が長すぎる。本当の話なのかも定かではないし。
    ただ、書いてあることは当たり前に思えてとても大切なこと。誰かを自分の思いのままに動かすというよりは、人との衝突を避け良好な関係を築くためにはどうすればよいかについて書かれた本。

  • その人を尊重して、自発的に行動してもらうためにどう働きかけるのがよいかを考える、ということ

  • 出版から80年たった今での色褪せない。様々な職業を経験した著者が、人間関係の極意を述べている。
    ヘンリー・フォード、リンカーンなどとのエピソードも有り。
    自己重要感欲するものを与える。
    気分を害すような議論は避けるべき。
    イエスを貰える質問から対話をスタートさせる。

  • ポイント毎に短く区分けされていて非常に読み進めやすい。内容は言わずも知れたものだが、改めて読むとかなり相手に寄り添うことを中心とし過ぎた内容にも見える。

  • 『人を動かす』は言わずと知れた世界的な名著。
    英語の題名では、『How to win friends and influence people』の通り、どのようにして目の前の人と関係性を作り、影響を与えるのかという観点で、数多の気づき学びを与えてくれる書籍のうちの一つで、何度も繰り返し読み返しています。
    特に冒頭の、「盗人にも五分の理を認める」というフレーズは強烈です。読み進めるとなるほど、と感嘆してしまうことばかり。お薦めです。

  • 【感想】
    ・昔からある本であり有名な本。やっと読んでみた。身に着けるべき人間関係が書かれている。
    ・人を欲望の観点から動かすについて、「人は偉くなりたい」という点を刺激することはあまり意識ができていなかった。確かに、出世話などを切り出されるとモチベーションが上がった経験はあった。
    ・批判/非難をしないことは、「嫌われる勇気」でも書かれているが、ここでは人は基本的に賞賛で伸び、批判では恨みを持たれるだけと書かれており、そういう思い込みを捨てるということを心にとどめておきたい。意識しないとすぐに忘れてしまう。
    ・結構お世辞が多いので「心から褒める」も意識したい。

    【メモ】
    ■人を動かす方法
     ・人間の欲:健康・食べ物・睡眠・お金・生命・性欲の満足・子孫繁栄・自己の重要感
     ・人はすごくなりたいと思っている。相手に重要感を持たせる。願望を持たせる
     
     ●相手を褒める (重要感を満たす)
      ・心から褒める
     ●意識して他人のことを考える
      ・人は自分のことしか考えていない。他人に興味はない
       ⇒気持ち、変化に気持ちを言葉に出す
     ●批判/非難禁止
      ・人は反省せずに嫌な気分だけ残る
       ⇒論破しても恨みを持たれるだけ。

    ■人に好かれる6原則
     
     ●人に関心を寄せる
     ●笑顔
     ●名前を忘れない
     ●聞き手に回る:相手を満足させられる
     ●関心のありか見極め:関心点を見抜く
     ●心から褒める:自分がして欲しいことを相手にもする

  • 世の中の人間全員これ読めまば少しは平和になりそうな気がする。

    少なくもこれを日本人が読んでくれれば、会社でのストレスは幾分か減るのでは。

  • 自己啓発本の古典ということで読んでみると、ふむふむなるほどと思う教訓が多かった。
    特に過去の大統領や経営者などのエピソードを元に人を動かすには何をしたらよいかが書かれている。
    ただ、半分ぐらい読み進めると、ちょっと長いなと思うので、私的には人を動かす三原則と人に好かれる六原則、人を説得する中に原則の5つ目ぐらいまではよかったのだが、6つ目あたりから心理学の悪用的な原則が挙げられており、そこからは、流し読みみたいな感じになってしまった。

  • デール・カーネギーの著作『人を動かす方法』(原題:How to Win Friends and Influence People)は、1936年に初版が発行されて以来、自己啓発書の金字塔として世界中で読まれ続けています。本書は、人間関係の本質に迫り、ビジネスや日常生活で他者と効果的に関わるためのヒントを数多く提供しています。本稿では、本書の内容を簡潔に整理しつつ、その教えが現代にどのように応用できるかを考察します。

    1. 著者と本書の概要
    デール・カーネギー(1888-1955)は、スピーチやコミュニケーションのスキルを専門とする教育者であり、自己啓発分野のパイオニアです。本書『人を動かす方法』は、彼がニューヨークで開催したコミュニケーション講座の内容をもとに執筆されました。主なテーマは「他者と良好な関係を築き、共感を得る方法」です。これを通じて、個人の成功や幸福を追求する方法を提示しています。

    本書は以下の4つの主要部分に分かれています:

    人を動かす三原則
    人に好かれる六原則
    人を説得する十二原則
    人を変える九原則
    それぞれが具体的なエピソードや例を交えて説明されており、実践に役立つ内容が詰まっています。

    2. 本書の教えから学ぶポイント
    ① 人を動かす三原則
    本書の冒頭でカーネギーは、相手に影響を与えたいなら、まず相手の視点に立つことが重要だと説きます。その中核を成すのが「非難せず、批判せず、苦情を言わない」という教えです。批判は相手の自己防衛本能を刺激し、建設的な対話を阻害するからです。

    現代のコミュニケーションでも、批判を避け、相手の行動の理由に目を向ける姿勢が求められます。職場や家庭で対立が起こった際、この教えを思い出すだけで、冷静に状況を打開することができるでしょう。

    ② 人に好かれる六原則
    他者との関係を築く上で、本書では「他人に関心を持つ」ことの重要性が繰り返し強調されています。これは、相手を名前で呼ぶことや、笑顔を絶やさないことといったシンプルな行動にも現れます。

    例えば、現代のSNSやメールコミュニケーションにおいても、相手に関心を示すことで関係性を深めることが可能です。オンラインであっても、個別のメッセージや細やかな対応は信頼を築く鍵となります。

    ③ 人を説得する十二原則
    説得の場面では、「相手の話を十分に聞く」ことや「相手の視点を理解すること」が強調されます。特に、「相手に自分の考えを思いつかせるよう仕向ける」という教えは、相手の自主性を尊重しながら目標を達成する上で極めて効果的です。

    現代のリーダーシップにも通じるこの考え方は、指示型ではなく協調型のアプローチとして注目されています。たとえば、部下に仕事を任せる際、相手自身が解決策を考えられるような環境を整えることが、この原則に基づいた行動といえるでしょう。

    ④ 人を変える九原則
    人の行動を変えることは難しいものですが、カーネギーは「まず良い点を認める」「失敗を優しく指摘する」といった方法を提案しています。これにより、相手が受け入れやすい環境を作り、変化を促進します。

    例えば、フィードバックの場面では、改善点を指摘する前に相手の成果をしっかりと評価することで、建設的な話し合いが可能となります。このような方法は、教育や育成の場でも効果的です。

    3. 現代への応用と意義
    カーネギーの教えは、80年以上を経た現在でも色褪せることがありません。その理由は、本書が「人間関係」という普遍的なテーマに基づいているからです。しかし、現代社会ではその実践にいくつかの新たな視点が必要です。

    ① デジタル時代の人間関係
    SNSやメール、オンライン会議など、デジタルコミュニケーションが主流の現代では、カーネギーの教えをどのように適用するかが問われます。例えば、相手の名前を覚える重要性は、メールやチャットでも変わりません。また、「いいね」やコメントを通じて相手に関心を示すことも、本書の原則と一致します。

    ② 多様性への配慮
    グローバル化や多様性の広がりによって、異なる背景を持つ人々と接する機会が増えています。カーネギーの「相手の立場に立つ」アプローチは、文化的な違いを理解し、相互尊重の精神で関係を築く基盤となります。

    ③ 忙しい現代人のための効率的な実践法
    本書で提案されている原則はシンプルですが、忙しい現代人にとって継続が難しい場合もあります。そこで、タスク管理アプリや日記を活用して「感謝のリスト」を書く習慣を取り入れるといった方法で、教えを実践しやすくする工夫が求められます。

    まとめ
    デール・カーネギーの『人を動かす方法』は、自己啓発書として多くの人々に影響を与えてきました。その普遍的な教えは、人間関係を築く際の土台を提供すると同時に、現代社会にも適用可能な柔軟性を備えています。

    批判を避け、相手に関心を持ち、共感を示すこと――これらはすぐに実践できるものばかりです。本書を通じて学んだ知識を日々の生活に生かすことで、私たちはより良い関係性を築き、成功や幸福へとつながる道を切り開くことができるでしょう。

  • 自分自身という存在にいかに重要感を与えられる介入ができるか。
    記載してあることは普遍的かつ重要なことであり、
    リアルな実践の場においてどう活用していくか、自分の在り方を内省しつつ、日々のコミュニケーションに落とし込みたい。

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著者プロフィール

1888年、米国ミズーリ州の農家に生まれ、大学卒業後、雑誌記者、俳優、セールスパーソンなど雑多な職業を経て、弁論術や成人教育の講師となり、人間関係の先覚者として名をなす。不朽の名著『人を動かす』『道は開ける』など多数の著作がある。

「2016年 『D・カーネギー・ベストコレクション(3冊セット)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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