間の悪いスフレ ビストロ・パ・マル・シリーズ (創元クライム・クラブ) [Kindle]
- 東京創元社 (2023年9月29日発売)


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本 ・電子書籍 (174ページ)
感想・レビュー・書評
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大好きなビストロ・パ・マルにもコロナ禍とウクライナ侵攻による物価高の並みが襲いかかる。
それでも、三船シェフのお料理と推理力は衰えることはなく一安心。
一編一編がいつもよりやや短かったのが少し不満かな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ビストロ『パ・マル』もコロナ禍や戦争のあおりを受けてるのに時勢が反映されているなあと思った。
私自身フレンチはまともに食べたことはないが、パ・マルがちょっと足をのばせば行ける距離にあったら月1位で通いたい。 -
ビストロ・パ・マルシリーズ第四弾!
コロナ禍での飲食店の様子が描かれていて、ミステリーの内容は地域格差系が多め。
元凄腕料理人のお母さんが子供のために家事の手を抜く話が良かった。 -
好きなシリーズ。
コロナ禍の中での話なのでなんだか暗い感じでしたね。本当に、泣きたくなる期間でしたものね。
近藤さんの書く料理のなんと美味しそうなこと。やっぱり、ビストロにいきたくなりました。 -
「パ・マル」のシリーズが好きで
今作も読みました。
このシリーズは馴染のないフレンチが
食べたくて仕方なくなる、につきます。
次回作がでることを期待しています。 -
下町の小さなフレンチレストラン
変人シェフの三舟さんとスーシェフの志村さん
ソムリエールの金子さんにギャルソンの高築君
スタッフはいつものこの4人
客が運んでくる小さな謎を三舟シェフが
解決してって感じで、殺人事件が起こるとか
大きな犯罪に巻き込まれるとかっていうような
ハラハラドキドキは全くない
いつも一人でテイクアウトを買いに来る
男子中学生の謎だとか
自身の店のスタッフがすぐに辞めてしまって
定着しないがその理由がわからない他店のシェフ
だとか、家事も料理も完ぺきだった母親が
いつからか手を抜き始めた謎だとか
以前からこんな感じの謎ばかりでは
あったのだけれど今回はなんていうかちょっと
すっきりしない展開のものも多かった
謎っていうか、その後一体どうなった?で
終わる展開のものもあってなんだかちょっと
物足りない
特に高築くんのいとこのプロポーズの話
「魔の悪いスフレ」はあの後どうなったんだろう
本当に表題作通りの魔の悪さで
気の毒というかなんというか・・・
途中からはコロナ禍になり
飲食業界は大打撃で「パ・マル」も
テイクアウトをしたり料理教室も始めた
(この料理教室にも通ってみたい)
いきなり問答無用で営業時間を制限させられたり
休業させられたり、振り回される飲食業界
感染対策のために仕方のない措置だったとは
思うけれど世の中全体のあの頃の雰囲気を
思い出すと心がふさいでいく気がする
いつものように料理を通して
その国の文化や歴史をリスペクトしながら
人が知らずに持つ偏見や偏りを
サラッと入れ込んでくるんですよ
いやサラッとでもないか
完全に偏っていない人はいないし
公平な心を持つことは難しい
でも素直にいろんなことを知ることは
自分を変える第一歩なんじゃないかな。 -
シリーズ第4作。ビストロ・パ・マルにもコロナ禍の影響が吹き荒れます。それでも自分達に何が出来るかを冷静に考えて実行する面々には勇気づけられます。反面、謎解き要素は薄く、ハッキリしない終わり方が多いのが気になりました。
コロナ禍や物価高など時事問題を取り入れていく所は共感しますが、やっぱりミステリとしても楽しみたいなと。 -
久しぶりのビストロ・パ・マル・シリーズ。
今作も小さな、だけど大切な“事件”を三船シェフが見事に解決。
もちろん美味しそうな料理もいっぱいでハートもお腹も満足満足
30年近く前、京都の六盛というお店で1時間以上並んで初めてのスフレを食べたのを思い出した。 -
偏見と固定観念 コロナ禍仕立て。
著者プロフィール
近藤史恵の作品





