なんかいやな感じ [Kindle]

  • 講談社
3.22
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感想・レビュー・書評

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  • 最初からゴールが決まった文章ではなく、言葉の持つファジーさとか複雑さと包容力などによって著者が見てきた平成時代とはどんな時代だったのかを示した書評。著者の記憶に密接に関連した時代の記憶であり、平成のどこかの時点で物心ついて生きてきた人にとっては共感だったり、自身の記憶との重なりにハッとすることが多いと感じる。忘れていた時代の匂いを思い出すこともある。
    決して一括りにしたり、包括することが目的ではなく、あっちに行ったりこっちに行ったりしながら時代を振り返り、現在の日本のどこにつながっているのか思考していく文章なので、割とポップに読める。タイトルだけを見て手にとってみると内容のギャップがあるような気もするけど、読み終わってみるとタイトル通りだったとも感じる不思議な一冊。

  • 有り F/タ/23 棚:25
    御津

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著者プロフィール

1982年、東京都生まれ。出版社勤務を経て、2014年よりライターに。近年ではラジオパーソナリティーも務める。
『紋切型社会――言葉で固まる現代社会を解きほぐす』(朝日出版社)で第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞などを受賞。他の著書に『日本の気配』(晶文社、のちにちくま文庫)、『マチズモを削り取れ』(集英社)などがある。

「2022年 『べつに怒ってない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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