血の轍(17) (ビッグコミックス) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 筆者曰く、思春期は母との関係にも悩んでいて、ぜんぶ出す覚悟で始めた作品だと。
    もうドはまりして2日で読み切りましたよ、圧倒されましたよ、震えましたよ、なんて凄い作品なんだと。
    スクリーントーンを一切使用せず全て手書きのイラストが全体の空気感を出して、怖い?いや、優しい?もうこの世界観に引き込まれますね。

    おかげで私自身、母との関係性にも反省と言うか、考え方の変化(いい意味で)が起こりまして、今後の心構えも出来た気がします。
    いや~漫画もいいですねー。

  • 凄い漫画だった。

    自分自身家族のことではいろんなトラウマがあり、それが今の自分の生き方に少なからぬ影響を及ぼしていると思うので、色んなことを考えながら読んだ。

    でもこの作者は幸せだ。こうやって自分の思いを世の中に発表し、大勢に聞いてもらえているのだから。

  • 圧巻の心理描写に魅せられ、完結まで読み進めることができた。
    母親の死を看取ることで、ひとつの区切りがつけられたのだろうか。

    ほとんどセリフもなく、絵だけで進んでいくけれど、絵の力が圧倒的で目線だけでイメージが伝わってくる。
    作者の半自伝と捉えていいのだろうか。
    息苦しいのに、引き込まれてしまう作品だった。

  • この本を勧めた男友達は母親に重なる所が多くて主人公に共感したと言っていて、逆に私は母親側の立場で読んでいたので性別によって見方が変わるのかなと思った。
    また、著者のあとがきでフィクションではなくて実体験から描いてることを知って面白くてリアリティある作品はより感情移入しやすい実体験に基づいてるものなのかなぁとも思った。

  • ページをめくる手がとまらない。
    マインドコントロールの恐怖をここまでリアルに描いた作品を私はほかにしらない。
    折り合うためには向き合えなければならない。
    向き合うためには時をつみかさねばならない。

  • 母親が死ぬ
    作者自身の物語っぽい後書き

  • 静一は母に殺された。静子もいろんなものに殺された。自分が受けられなかった愛を子どもには与えてあげたかった。でも自分の寂しさは埋まらなかった。負の連鎖が続くのを目の当たりにする時いつも思うのが、どこかで手を差し伸べる方法はなかったのかと…誰かが力になれる方法はあったのかと考えてしまう。とてもよい作品でした。読んでよかった。

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著者プロフィール

★漫画家。2002年、講談社ちばてつや賞ヤング部門の優秀新人賞を受賞。翌年、別冊ヤングマガジン掲載の『スーパーフライ』にてデビュー。同年より同誌に『アバンギャルド夢子』を連載した後、ヤンマガ本誌にて『デビルエクスタシー』などを連載。2008年より漫画アクションに連載した『漂流ネットカフェ』は、テレビドラマ化された。翌2009年より別冊少年マガジンにて『惡の華』を開始し、大好評連載中。

「2011年 『NEMESIS No.5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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