ぎんなみ商店街の事件簿 ~Sister編~ [Kindle]

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  • 銀波商店街で起きた3つの事件を焼き鳥屋の3人娘の視点から解き明かす物語。
    名前にコンプレックスを持つ都久音とだらしない姉の佐々美、しっかり者の妹の桃の3人が彼女なりの答えを解き明かしていく物語。
    brother編とはまた違った視点で物語や真相が明らかになり、2つを交互に読むことで物語の全貌がよく見えてくるという構成がとても斬新で面白かったです。brother編の主要人物の学太や良太の登場でニアミスしていく所にニヤリとしてしまいました。是非、協力して7人で事件を解決している物語も読んでみたいです。

    この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
    内山都久音:佐倉綾音
    内山佐々美:小清水亜美
    内山桃:日高里菜
    内山三姉妹・母:田中真弓
    梓:ファイルーズあい
    竹内万穂:M・A・O
    神山園子:斉藤貴美子
    藤崎勝男:武内駿輔
    袴田久光:中田譲治
    袴田加世子:くじら
    木暮良太:水瀬いのり
    長谷川詩緒:長谷川育美
    主井サンタニー:加藤英美里
    井手走華:渕上舞
    井角あいみ:青山吉能
    井戸木生真子:石見舞菜香
    木暮学太:村瀬歩
    本好文夏:佐藤聡美
    椰子島吾郎:竹内良太

  • Brother編と両方読み終わりました。
    第二話はSister編が第三話はBrother編が
    面白かったです。
    というより三姉妹の長女佐々美ちゃんが
    とても面白く大好きでした。
    そして次女都久音ちゃんの冷静な突っ込みも。
    2冊を通して1つの事件が様々な見方が出来たので、楽しい読書体験でした。

  • ささみ つくね もも
    (佐々美、都久音、桃)
    ぎんなみ商店街の冗談みたいな三姉妹が挑むのは
    ご近所ミステリー!

    口の悪い親戚曰く
    長く作りすぎ-長女:少し抜けてる天然系
    丸く作りすぎ-次女:空気を読む、名前にトラウマ有
    ジャスト!-三女:可愛らしいが利発で抜け目ない

    もちろん彼女達の家は焼き鳥屋だ(笑)
    そんなでこぼこコンビの三姉妹の
    軽快なやり取りが愛しい♡
    そして真ん中のつくねの推察は
    意外に?するどいのだ

    謎解きも楽しいけど、何より彼女らの両親が真摯に提供する焼き鳥が美味しそうで、
    つくねの友達でなくても
    つくねが食べたくなるよ〜(笑)

  • 三姉妹が商店街にまつわる謎を解く探偵物語。
    不器用な姉・佐々美、商店街思いな主人公・都久音、頭のいい妹・桃とキャラが立っていておもしろかった
    謎ときも人物の嘘や保身にかかわるもので人間関係の密度が濃い商店街とか学校とか狭い中だとありそうだなと思った。トリックとしてはあまり難しくないと思う
    2話の人間関係の説明のときの誰かからみた誰かの印象がまったく違うの怖いし面白いと思った
    第2章でマイカ先生を疑ってて見事に外れて、でもそれでよかったかなと思った。
    brother編も楽しみ

  • 小中学生向けなのかなぁ、トリックもあっさりしていてライトな感じで読めました。学校図書館にあってもいいかもしれませんね!

  • 初めて交互読みをしてみた。読んだ順番は
    1話目(交通事故の話):brother→sister
    2話目(中学の器物破損事件の話):sister→brother
    3話目(グルメミステリーツアーの話):brother→sister
    という感じ。
    どの話も片方だけ読んでもちょっとモヤが残る感じにしあがってるので、物語の大筋を忘れないうちにもう片方を読むという交互読みが私的には正解だった。

    焼き鳥屋の子に産まれてささみ、つくね、もも なんて名前付けられたら私ならグレる笑
    それはさておき、こちらもみんなキャラ立ちしててなかなか楽しんで読むことが出来た。sister編のほうが商店街への愛が感じられて、こういうのが地元っていいな〜ってちょっと思った。

  • Sister編とBrother編、どちらを先に読むかで印象が変わるのも面白い。どうしても先に読んだ方に感情移入してしまうかもしれないが。この商店街のこれからをずっと見ていたくなってくる。

  • 古き良き商店街で起きた不穏な事件。探偵役は三姉妹と四兄弟、事件と手がかりは同じなのに展開する推理は全く違う構成。各話ごとの両面読みの形にしたが、ひとつの事件をふたつの面から暴くパラレルミステリーになってより面白さが増して面白かった。ほわほわした姉としっかり者の妹のバランスも良く好感が持てた。

  • 「まったく新しい読書体験」という帯に惹かれて、とりあえずsisterだけ購入。
    ワクワクしながら読んだけれど、1冊だけでは本当に普通のミステリ小説。
    特にどんでん返しがあるわけでもなく、なるほどねって思って終わってしまった印象。
    単話だからなのかな?
    brother読まないと、きっと帯に書かれたその読書体験はできないなという感想。
    まだ読んでいない状態での評価です。
    brotherを読んたらまた変化するのかも。
    今のところわざわざ購入する必要性は感じられず、図書館で借りれば良かったかなと。

  • 串焼き店「串真佐」の3姉妹視点ver.
    要領が悪いドジっ子長女、佐々美。
    自分の名前にコンプレックスを持つ次女、都久音。
    容姿にも頭脳にも名前にも恵まれている三女、桃。
    Brother編と交互に読むと、全貌が見えてくる。
    Sister 編だとBrother編で全然喋ってなかった女の子たちがペラペラ人の悪口言ってて面白かった。

    交通事故で焼き鳥の串で喉を一突きして死んだ男。
    何者かに壊されたコンクール用の作品。
    治安が悪くなっている商店街 。
    Brother編とSister編を読むと、お互いに勘違いしているところや、ちょっと間違っているところもあり、新鮮だった。

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著者プロフィール

神奈川県出身。東京大学卒業。『恋と禁忌の述語論理』で第51回メフィスト賞を受賞。
第2作『その可能性はすでに考えた』は、恩田陸氏、麻耶雄嵩氏、辻真先氏、評論家諸氏などから大絶賛を受ける。同作は、2016年度第16回本格ミステリ大賞候補に選ばれた他、各ミステリ・ランキングを席捲。
続編『聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた』でも「2017本格ミステリ・ベスト10」第1位を獲得した他、「ミステリが読みたい!2017年版」『このミステリーがすごい!  2017年版』「週刊文春ミステリーベスト10 2016年」にランクイン。さらに2017年度第17回本格ミステリ大賞候補と「読者に勧める黄金の本格ミステリー」に選ばれる。
また同年「言の葉の子ら」が第70回日本推理作家協会賞短編部門の候補作に。
他の著書に『探偵が早すぎる』(講談社タイガ)がある。

「2018年 『恋と禁忌の述語論理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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