憲法 第八版 [Kindle]

制作 : 高橋 和之 
  • 岩波書店
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感想・レビュー・書評

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  • 皆さんの小説を読ませて頂いて、実にいい加減な法律の記述に目が行く。私が最も最初に付いた正職が、憲法学の講義であっただけに、正直、壊滅的だと頭を抱える。
    東京大学の法の講義は、憲法を素読(すどく)することから始まる。各学生、何の知識もないまま、憲法を黙って読み通す。私は、憲法の、その崇高さに打たれて泣いた。
    それから数年、法という法を学んできた。だが、どの本も必ず、憲法に帰着する。難解な学問と思われるかもしれない。
    違う。
    憲法というものは、私たちが幸福に生きることを保障した、唯一かけがえのない法である。これを改憲した時、すべてが終わると私は思っている。
    誰でもが読めるように書かれたもの。それが法律である。わからなくしているのは一部の識者だ。

    皆さんも憲法によって、飯を食って、笑い、自由な暮らしをしていることを忘れてはならない。
    日本国民なら、そして、表現者を目指すなら、当然、理解しておくべきものである。私のところに集まってくる作品にも、憲法上、間違えている作品が非常に多い。

    恥ずかしいと思ったなら、この最も簡明で、わかりやすい、故・芦部信喜教授の「憲法」に触れてほしい。素直な気持ちで読めば、なんら難しいものではない。
    日本人なら当然知っておくべき常識である。
    一読を是非、勧める。

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著者プロフィール






「2017年 『日本国憲法制定資料全集(16)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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