ダ・ヴィンチ 2023年11月号

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  • Amazon.co.jp ・雑誌 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 4910059871130

感想・レビュー・書評

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  • 今月の『ダ・ヴィンチ』は#tanka特集だったので買いました。


    歌人の皆さんは投稿1作目から有名歌人に選ばれているのですね。

    短歌の現在地という、歌人座談会(俵万智・穂村弘・木下龍也・岡本真帆)では、
    俵万智さんは塚本邦雄さんに、
    <手紙には愛あふれたりその愛は消印の日そのときの愛>が選ばれ、
    木下龍也さんは穂村弘さんに、
    <針に糸通せば父もメトロでは目を閉じたまま東京を縫う>が選ばれ、
    岡本真帆さんはSNSで、
    <ほんとうにあたしでいいの?ずぼらだし、傘もこんなにたくさんあるし>がいきなりバズってしまったそうです。

    岡本さんが「プロの歌人が短歌総合誌に寄稿する連作は、毎回、新人賞をとるレベルであってほしいとつぶやいている方がいらっしゃった」とおっしゃっているのに対し、穂村さんが「わかるけど、無理だよね(笑)。連作や一首単位で見たらいくらでも逆転が起きる」と答えてらっしゃるのが印象的。

    穂村さんが短歌において戦後最大の歌人といわれる塚本邦雄の代表作<馬を洗はば馬のたましひ吾ゆるまで人懸はば人あやむるこころ(漢字変換できない文字が2文字ありました)>は短歌くださいに応募してくれた冬野きりんさんの<ペガサスは私にはきっと優しくてあなたのことは殺してくれる>は、天馬と愛と殺意についてほぼ同じことを、詠っていて、塚本さんが歌人としてのすべてを投入した境地に18歳の少女の思いがたどりついてしまったとも言えるとおっしゃられています。


    尾崎世界観さんと瀬戸夏子さんの対談では、お二人が小説を書いている(書いていたと)おっしゃるのは驚きでした。他文芸からの移転もあるのですね。


    他にも注目の新鋭歌人インタビューでは、平岡直子さん、上坂あゆ美さん、平出奔さん、鈴木加成太さん。


    柴田葵さんとNHK短歌でご活躍のヒコロヒーさんの対談。


    東直子さん・江戸雪さん・枡野浩一さん・笹公人さんにも三つの質問。


    歴代「短歌ください」から4人の歌人が好きな歌を3首ずつ選ばれています。


    山田航さんによる「短歌をより深く知るためのブックガイド」は、なんと私は8割既読でしたが、未読の本もあるのでこれから読んでみたいと思いました。

  • わーい呪術廻戦特集!
    と言えど、途中参戦者だしにわかなのだけど。
    以前友人へのLINEで"○○行く?"と聞いたら"しゃけ"とだけ返事がきて、それで知った。

    一応、乙骨くんの映画は観に行った。
    アニメも可能な限り追いかけている。
    で、やっぱり五条先生が好き。
    アニメは今渋谷が舞台だけれど、渋谷ってある意味帳が降りてる場所だなーと感じる。
    あそこの雰囲気は独特だと、年齢を重ねる程に感じるようになった。
    若い頃はタワレコと単館上映の映画目当てでよく通ったけれど、
    この歳になったら、なんだか閉ざされた別世界のような印象へと変わってしまった。
    一定の人達以外を、街が拒んでいる。
    スクランブル交差点の谷底に、流行も、狂喜も、狂気も、汚も、善も、悪も、吹き溜まりのように混沌としてる。

    King GnuのSPECIALZもめちゃくちゃいい。
    あの不穏な感じ。
    前述した渋谷のイメージが、常田さんにしか表現できない言葉と音色で作られてて鳥肌。

    特集では声優の皆さんだけでなく、常田さんや構成・脚本の瀬古さん、製作陣の皆さんへのインタビューも。
    原作ガイドも付いてる。
    (呪術師と呪詛師云々に関しては一応理解してアニメを見ているつもりだけれど、
    にわかが語っても失礼になりそうなので、やめます)


    そしてもう1つ楽しみにしていた、短歌特集!
    メンツが豪華。
    俵万智、穂村弘、木下龍也、岡本真帆の座談会や、現代短歌の最前線を張っていらっしゃる東直子他3名のQ&A(敬称略)等々。
    歴代「短歌ください」から印象深いものを選んだコーナーも。
    勿論いつもの「短歌ください」もあり。
    「ペガサスは…」の歌は最近でもあるし印象深かったので覚えている。
    衝撃だったなぁ、これ。
    「本当に一瞬だけ…」も好き 笑

    で、思ったのは、"あー絶対自分は詠む側でなく、読んであーだこーだ思考を捏ねてる方が好き"だった。
    フォロワーさんには数名、あちこちで投稿選出されている方がいらっしゃって、
    本当に素晴らしいと思うし、自分の事みたいに嬉しいし(←親戚のオバチャン化)、沢山の歌集(句集や詩集も)読みたい。
    文字数制限があるからこそ無限に広がる世界ってあるし、濃縮された匂いや色気があるように思う。


    これら2つの特集が読みたくて購入したけれど、「解体全書」が伊坂さんだった!
    伊坂さん、少年のようで瑞々しくてパワーあったなぁ。
    伊坂さんのファンだけれど、私が苦手とする『火星に住むつもりかい?』を代表作として挙げられていた 汗
    そこはご本人も分かっていらっしゃるようで「前半がおぞましいというか、つらいんですよね。…………たくさんの人に喜んでもらうには問題があったのかもしれない。ただ、これが自分の最高傑作です、と何度でも言います(笑)」。
    最近ハヤカワでディストピア小説も読めるようになってきてるし、いつか再読せねば。


    今月の「男ーアラーキーの裸顔」が鈴木福さんだったのも衝撃。
    そうかーこのページに載る年齢になったんだなぁ。(←親戚のオバチャン化再び)
    昔欠かさずダ・ヴィンチを買っていた頃は、このたった1ページが見たくて買っていたようなものだった。
    今みたいにハラスメントも騒がれてなくて、フィルムカメラにハマっていた両親の影響でデジタル一眼にハマっていた。
    アラーキーの写真はいつも丸裸で、匂いまでしてくるようなところが好きだった。
    でもいつの頃からか『ダ・ヴィンチ』はアニメを扱うページが異様に増えてきて、買わなくなってしまったんだよね。
    去年の秋頃久しぶりに買ってみたら、そんなことなかったのだけど。
    呪術廻戦でキャーキャー言ってるのだから、自分も変わったのだろうな。

  • ダヴィンチ11月号では、大注目の漫画「呪術廻戦」と「短歌」が特集されていました。

    表紙を飾るのは「呪術廻戦」で、ファンでなくても必見の内容だと思います!

    声優がたのインタビュー記事が主に掲載されており、彼らが演じるキャラクターについての思いや役作りに迫る貴重な情報が満載です。
    作品の理解が深まり、魅力的なエピソードも垣間見ることができました。

    また、短歌の特集、プラチナ本の紹介、伊坂幸太郎さんの解体全書、江國香織さんと川上弘美さんらへのインタビュー、中とじの漫画、注目の新刊情報など…
    今月号も魅力満載で楽しめました。

  • 表紙は『呪術廻戦』だけれども、短歌特集〈#tanka〉の方が充実してたかな。
    興味ある方にはオススメ。

    伊坂幸太郎インタビュー、
    本棚探偵〈モモコグミカンパニー〉も面白かった。

  • 図書館にて。
    短歌ください/ポケットに絆創膏〜

  • 呪術廻戦特集で手に取ったけれど、そうですよね。アニメ特集ですよね。渋谷事変から登場人物は多くなるし、ルールも複雑怪奇なことになるし、これをアニメでどう表現するのか。という、興味はあるけれど。いかんせん。アニメでも小説でも映像化には前向きな感情を抱けないので、ふーん。程度に。

  • 今までのフキサチーフ(松下洸平くんのエッセイ)で1番良かった!!!

  • じゅじゅ目当て(^^)♪アニメで追いかけているけれど、渋谷事変でかなりの人がパタパタと倒れているから、どうなっちゃうんだー?コミックでいうと、今何巻目なんだー?でもコミック23巻まで出ているから、続くんだよねー?と疑問がいっぱい(;・∀・)短歌の特集も良かったよ(^-^)

  • 短歌の特集、読みごたえがあって面白かった!伊坂さんの代表作も読みたいなー

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