- Amazon.co.jp ・電子書籍 (180ページ)
感想・レビュー・書評
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大前さんの提案にはいつもすごいと思わされる。本当に政府が提案を受け入れたら日本は再浮上するんじゃないかと期待してしまうが、そんな思い切ったことができるなら今みたいなことにはなってないんだろうなと思い直す。
大前さん自身も随分前に本に書いた、提案したと書いてある。良いと思っていてもできないともわかっているんだろうな。
こういう可能性がなくなってしまう前に少しでも実現してほしいと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本の個人金融資産が2000兆円以上で、その6割を60歳以上が保有している状況で消費しない低欲望社会に、企業がシニア世代の人生を楽しむ(=消費を伴う)ビジネスを提案することを促す書。
それには多様な高齢者のニーズにこたえることが必要になるが、その市場調査が不十分であり細かい分析ができていないことを指摘し、著者の大まかな考察が提示される。P33~111
そこでは「DIE WITH ZERO」と類似した最後にいい人生だったと思えるためのビジネス提案の有効性を各種資料を引用ししつつ著者独特の論法で説く。
残りは週刊ポストに掲載された記事(少子化や単身世帯増加)を再編集したもの。
単身者世帯が現代(2020年)において38%と最大という指摘だけではそのうちどれくらいが高齢単身者で資産状況もわからないので羊頭狗肉のような構成になっている。 -
少子高齢化の社会で、どのような施策が効果的か、また、シニアとして生きていく中で、どのような生き方が考えられるか、どちらの視点でも大変参考になった。
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暗くなりがちなテーマではあるけど、前向きな提案も散りばめられていてよかった。欧米礼賛ではないけど、日本でも老後に備え、楽しめる老後が来ればいい。特に男性は濡れ落ち葉だなんて言われずに済むように。
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やっぱり年の締めくくりは大前節を堪能したい、ということで本書を読んだ。
やはり先生の発想、観点は単純に凄いな、と。
デモグラフィックデータからの解説から始まり(シニアの世代別のイメージが面白い)、来る時代に対応した企業の事例紹介、ビジネスの提示、そして極めつけは僕が先生の本に惹きつけられる人間味溢れる遊び心だ。
特によかったのは第2章最後半の税制に対する考え方、そして定年後の働き方、生き方だ。
年末にいい本を読んだね。 -
シニアが資産を持っているので、その市場を狙うべきという考え方。