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感想・レビュー・書評
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編集を、その入口と出口とに分けて解説している。
入口では、編集とはそもそも何なのかから始まる。そして、その編集を行う脳への言及がある。行きつ戻りつ、ジグザグに進行することが考えることの正体ということらしい。さらに、技術の進歩により、編集技術がどのように変遷していったのかが説明されている。
一方、出口では、世界中の種々の物語が基本的なところでよく似ているということが説明されている。物語にはその母型のようなものがあるということらしい。気に入った本を何冊か選んで、内容を横断する情報地図を作ったり、遊びを創発したり。編集はどこからでも、どのようにでも始めることができる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2024/01/03
知の編集工学 増補版
松岡正剛
※単行本化1996年、増補版2023年
昨年2023年本屋で、買い求めた。
文庫の装丁が素敵だったから。
松岡正剛氏
知の巨人と称される方。お名前は存じ上げていた。ただ著書は一度も読んだことはなかった。
※生前の立川談志と対談してる動画もお見かけした程度
知の編集工学
刺激的な本。その膨大な知識量に圧倒された。
同時に、この本の内容の、1割も理解できていない自分の情けなさも痛感。
「編集工学は述語性を重視する」
(第五章 複雑な時代を編集する
3、エディトリアリティの発見)
この"述語性"というのが、浅薄な自分にはなかなかわからない。何度も読み込まないとだめだろうなあ。
※ただ、この章で、あの森進一のというか、あの川内康範の名曲』花と蝶(1968年)が引用されているのが嬉しかった....
(ワタシがわかるのはこの程度....)
とにかく、司馬遼太郎「空海の風景」を読み、不満が残ったので、ご自分で空海の本をお書きになってしまう、スゴい方だ。(空海の夢)
再読必須。
(空海の夢、これ読みたいと思った) -
イシス編集学校などを主催する著者が提唱する「編集工学」を語った30年ほど前の著作の増補版。
「注意を向ける」ことが編集を起動させる第一条件等、現在の生成AIのアルゴリズムを先取り?した言葉がでてきたり、現在に読んでもその言説は全く古臭くない(この増補版では現状のテクノロジーを踏まえた付記もある)
「編集」とは、情報を組み合わせて、新たなる価値を作り出すものだとしたら、生成AIが台頭してきた現在だからこそ必要な技術かもしれない。
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