ものがたり洋菓子店 月と私 ひとさじの魔法 (ポプラ文庫 日本文学) [Kindle]

  • ポプラ社 (2023年10月4日発売)
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Amazon.co.jp ・電子書籍 (237ページ)

みんなの感想まとめ

心温まるストーリーと美味しい洋菓子が織りなす、癒しのひとときを描いた連作短編集です。舞台は「月と私」という洋菓子店で、イケメンのストーリーテラーと美しいシェフが織り成す物語が、訪れる人々の心に寄り添い...

感想・レビュー・書評

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  • ストーリーテラーのいる洋菓子店で、おいしいお菓子と素敵なストーリーに癒されるお客様のお話。

    イケメンストーリーテラーによってストーリーと共に彩られるお菓子がみんな本当に美味しそう。

    女神のように美しいシェフと執事のような風貌で声と顔がとびきりいいストーリーテラーの2人でやっている洋菓子店「月と私」。

    仕事に疲れた女性、家事をストライキした母親、甘党なのにシャイでケーキ屋にいけない男性、いろいろな人たちが美味しいケーキと心に寄り添うストーリーで心を癒していく様子はほっこりの一言に尽きます。

    謎多きイケメンストーリーテラーの少し不穏な過去もありつつ、女神のように美しいシェフとの出会いも語られつつ。

    全体的に読みやすくて優しいお話でした。
    ケーキが食べたい。

  • 美形ストーリーテラー語部がいる洋菓子店「月と私」が舞台の7編からなる連作短編集。

    語部が語るケーキに供される「月から聞いた話」に背中を押される。
    ケーキが物凄く美味しそうだった。
    それとシェフの恋模様にニヤニヤした。

  • 図書館の電子書籍で読了

    これは一昨日の真夜中に書いたもの。今朝、途中を書き継いで仕上げた。

    今、午前一時二十五分。夜中である。ここ数日暑さでやられて、今朝はプチ熱中症みたいになった。それでかはわからないが、軽くうなされていたらしい。目が覚めて、読みかけの本に手が伸びたが、優しいふんわりとした文章が読みたくて、この本を借りた。

    久しぶりの野村美月さんである。代表作『文学少女』シリーズも『ヒカルが地球にいたころ』シリーズも、いや、その後の本をモチーフにした、どのシリーズも好きだったけれど。

    今度は『お菓子』である。いやはや、好きなもの×書く才能が合わさると、こんなに素敵なお話が生まれてくるのだなあ。

    洋菓子店『月と私』は、住宅街にある洋菓子店。味は良いが、地味なお菓子を売っていたはずが、最近様子が違う。その店には、美貌のストーリーテラーがいて、客にピッタリのお菓子を選び、お菓子にまつわる物語を語ってくれるという。もちろん、お菓子はどれも味も美しさも珠玉の逸品たち。

    客たちが次々、美味しいお菓子を求めてやってくるが、執事のようなストーリーテラーの青年は何者なのか。月の女神のように美しいパティシエールと、彼の関係は…。という導入。

    野村さんには、『アルジャン・カレール』という、主人公がお菓子の職人で実は…という、ヒーローがお菓子作りに関わるお話が既にあったが、その時はちょっと筆が硬くて、新境地を拓くための習作のような印象があった。

    しかし今回は、筆がこなれて、野村さんらしい、柔らかで伸びやかな筆致が気持ちいい。ポプラ社さんの本だから、登場人物はみんなジュニア世代なのかなと思ったら、そうでもなくて。

    お客も、OL、ミドルエイジの女性、お菓子が好きなミドルエイジの男性と、その友人の大学生の男の子と多彩だ。

    パティシエールの糖花の妹は高校生で、妹・麦の友人たちなど、様々な年代の登場人物が出てくる。そもそも、ストーリーテラーの青年、語部は三十になったばかりのようだし。野村さんの、作家としての幅が広がったのだろう。

    お菓子にまつわるお仕事小説というと、食べ物自体の描写も美味しくないと気がすまないものだが、もう、これもついては太鼓判を捺そう。

    『文学少女』の中で、里見弴の小説を、美味しく炊けたほこほこの里芋の煮物に例えた時点で、この人の文学と味覚についてのセンスは本物だと思ったし、今もそれを確信しているけれど……。

    まあ!ほんとになんておいしそうなお菓子たちが、次から次と出てくることだろうか。「月と私」が本当に近所にあったら、何を措いてもきっと通ってしまう。

    お菓子の愛らしい名たちが、ストーリーテラーの言葉で輝く時、お話の中で食べているお客様だけじゃなくて、私もその味や質感が感じられる。香り高くて優しい味わいが、読み手も包んでくれるのだ。

    読んでいる間中、すごくすごく、幸せだった。

    かろやかで甘酸っぱく、それでいて、するりと重い話も滑り込んでくるのに、読後感は爽やかで……。ジュニアから大人まで楽しんで読める、気持ちの良い小説に仕上がって。続きがもう3冊も出ているらしいのも頷ける。

    1冊続きがあったので、思わず借りてしまった。

    一時期執筆を休まれていたこともあったようだけれど、これなら。ゆっくりでいいから、ご自分の書きたいものを、心のとおりに綴って頂きたい。応援できたら嬉しいし、私、やっぱりこの方の書くお話、大好きだ。

  • 題名に惹かれて読み始めて、流行りの「ちょっと人生に疲れた人が、美味しいものを食べて癒されるお店の話」だろうと思った。が、途中から風向きが変わって、ちょっとした毒もあり、ほっこり和むだけの話じゃなくなって、一方で洋菓子の描写も詳しくなり、ひたすら甘ったるい気分になる本だった。登録しようとして、3冊も出ていることに気づいた。もっと甘ったるくなるんだろうか。毒もあるんだろうか。続編が気になる本でもある。

  •  仕事に疲れたOLや、高校生の息子の弁当作りなどに 追われる主婦が立ち寄る洋菓子店にストーリーテラーと 言われるケーキやお菓子の由来を語る人がいる珍しい話でした。

  • ほっこりの一言。

  • 美味しそうなスイーツが出てきて、食べたくなるものばかり。甘い香りがしてくる本だった。
    ストーリーテラーとシェフの関係性がもう少し知りたかった。

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著者プロフィール

合唱王国福島出身。春の夕暮れに生まれる。幼いころから読むこと、書くこと、眠ることが大好きで、作家を目指す。作品に「文学少女」シリーズ、「むすぶと本。」シリーズ、『ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件』(いずれもファミ通文庫)などがある。

「2021年 『世々と海くんの図書館デート(5) 春めくきつねは、つりばしにゆられて、あのこに会いにゆきます。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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