体育がきらい (ちくまプリマー新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 体育の授業は、規律が嫌い、先生が嫌い、恥ずかしいから嫌い。運動部が嫌い。スポーツが嫌い。そもそも運動が嫌い。運動をスポーツ的運動にしない。体育は好きにならなくてよい。

  • 恩師である大学の先生から紹介してもらい読みました。
    非常に読みやすく,中高生でも自分の受けている体育授業の外観がよく分かるだろうなぁと思って読みました。
    私自身も保健体育の教員として体育嫌いをなくしたいなんて微塵も思ったことはないけれど,「体育授業」のあり方にはずっともやもやしたものがありました。
    体育は何を教える教科なの?そんなこと今になって質問する人はいないだろうけども,改めてこの問いに答えようとするとなんて答えるのが適切なのか悩んでしまいます。
    それだけ,体育授業は歴史があり,形を変え,時代やその次代に生きる子どもに合わせてきたのだろうと考えられます。
    坂本先生のおっしゃるからだを通して世界を感じるという表現に体育授業の大きな可能性と興味深さが一層深まりました。
    そして,よりからだを知りたいという好奇心を刺激され,このレビューを書きながらも次は体についてのどんな本を読もうかとワクワクしている自分がいます。

  • 体育教育学の専門家が学校教育において、体育の問題を指摘したものである。ドッチボールがルールが単純なだけに弱肉強食になってしまうという指摘がある。また、体育で寝方を学ぶという面白い試みも紹介していた。
     保健体育学科以外での卒論には役立たないが、教員養成系大学の学生には実習に行く前に読んでおけば、体育嫌いの児童の気持ちがわかるであろう。

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著者プロフィール

坂本拓弥(さかもと・たくや):1987年東京都生まれ。千葉大学教育学部を卒業。東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科を単位取得退学。博士(教育学)。明星大学教育学部助教を経て、現在は筑波大学体育系助教。専門は体育・スポーツ哲学。特に身体論と欲望論。共編著に『探究 保健体育教師の今と未来 20講』(大修館書店)、共著に『スポーツと遺伝子ドーピングを問う:技術の現在から倫理的問題まで』(晃洋書房)、『はじめて学ぶ体育・スポーツ哲学』(みらい)などがある。

「2023年 『体育がきらい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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