恐竜の復元(たくさんのふしぎ2023年12月号) [Kindle]

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  • 人類は誰も恐竜を見たことがないから、恐竜の真の姿を知らない。だから発掘した骨の化石から想像し復元するしかない。

    だから、情報の偏りにより、恐竜のイメージ図はいろいろと変化してきた。
    ひとつには、恐竜の頭部の骨が爬虫類のそれと似ているために、胴体もまた爬虫類に似ているとかつては推測された。

    ところで、爬虫類の脚のつき方は、胴体から横に出てひじやひざから下へ曲がる。
    対して哺乳類の脚のつき方は、胴体から下へ伸びている。

    恐竜はかつては爬虫類のような姿で復元されたが、今ではほとんどが哺乳類に似た姿で復元されているらしい。

    いまの恐竜好きの子供たちは笑うかもしれないが、首の長いディプロドクスもまた、かつては爬虫類のような這いつくばったような形態で復元されていた。いまでは哺乳類のようにすっくと立っているが。

    いわば、現存している動物たちのホログラムのようにして恐竜の姿がある、いわばつねに夢のあるフィクションであると思うと、ちょっと恐竜の見方が変わる。

  • 恐竜の姿・形・姿勢:行動を復元する

    ○面白い!環境、形や姿勢、大きさなどが複合的

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著者プロフィール

犬塚則久 1948年生まれ。動物形態学者。京都大学大学院で動物の化石の研究を学び、東京大学で人体解剖学を教えた。いまは古脊椎動物研究所の代表。理学博士。哺乳類の骨や歯の化石の形をいま生きている動物と比べたり、働きを考えたりしながら、それがどんな動物だったか復元しようとしている。 子どもにむけた共著に『ぼくらの野尻湖人』(講談社)、『絶滅した日本の巨獣』(築地書館)、一般にむけた単著に『恐竜の骨をよむ』、『「退化」の進化学』、『ヒトのかたち5億年』など。絵本は本作がはじめて。

「2018年 『しっぽがない!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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