ひと言でまとめる技術 言語化力・伝達力・要約力がぜんぶ身につく31のコツ [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 話や文章が長いと言われがちなので、手に取った本。自分が受け止める側に立ち、常につまり?を問い続けることが最も重要と感じた。どうしても曖昧になりがちな文章の中で、思い切って言い切ることを心掛けていきたい。
    メールやレポートの中で長い文を書いていたなと反省。一文にはひとつのメッセージを原則に、不要な言葉はカットして簡潔かつ伝わる文章を心掛けていきたい。

  • 情報過多の現代社会で、しっかりと伝える力を高めるために必要なことがわかる本です。
    インターネットの発達で情報が豊富な世界になりましたが、情報が多すぎて、かえって選べないという状態になることも多いようです。
    情報サイトやSNSでは、見出しだけで興味のあるもの、読むものを判断することが多くなっています。
    そんな中では、「伝えるべき情報は何かを自分の頭で考え、ひと言にまとめていく練習」が必要、と著者は説きます。
    まとめるプロセス、情報を「捨てて」選ぶ重要性とその方法などを教えてくれています。
    発信すべき情報が多すぎてなかなか伝わらない、と悩む方などが読むと、その解決のヒントを得られる1冊ではないでしょうか。

    【特に覚えておきたいと感じた内容の覚え書き】

    「コミュニケーション能力とは『相手とわかり合い、相手を受け入れる力』。他人にがんばって何かを伝えても、自分はその人本人ではなく、本当に伝わったかは確かめようがない。わかり合うことを前提としつつ、自らが他者を受け入れる自分になることが大切。」
    「事実をどう捉えたかが『解釈』で、事実はひとつでも、解釈は無限に存在する。即答しようとするあまり『思い込みの解釈』でその場をしのごうとするのは逆効果。『解釈』自体は、事実が決まっていない状況や新しいアイデアを考えるときなどは発想の幅が必要なので、価値を持つ場合もある。」
    「伝え方がうまい人は、『そのとき、その場所、その相手に対して適切な伝え方ができる人』。多くの言葉を知っているより、ユーモアにあふれているより、表現力豊かな話し方より大事。多かれ少なかれ、人は『相手のことを考えない発言』をしてしまうもの。」

    【もう少し詳しい内容の覚え書き】

    ・情報過多の現代では、言いたいことを表現するにもさまざまな意見や価値観があふれ、選択肢がありすぎるために「ひと言で言えない」状態になっている。大量の情報に溺れないために、「伝えるべき情報は何かを自分の頭で考え、ひと言にまとめていく練習」が必要。
    ・「人は、与える量より奪っている量が多くなったとき、嫌われる」。「時間泥棒」は、話にまとまりがなくて長い人や、要領を得ない長文メールを送ってくる人など、「他人の大切な時間を奪う人」という意味で使われるが、わかりやすく簡潔に話をまとめるやり方さえわかれば、そうならずに済む。

    ○まとめるプロセス
    ・コミュニケーション能力とは「相手とわかり合い、相手を受け入れる力」。他人にがんばって何かを伝えても、自分はその人本人ではなく、本当に伝わったかは確かめようがない。わかり合うことを前提としつつ、自らが他者を受け入れる自分になることが大切。
    ・①伝える勇気(言う気)を持つ、②自分を客観視して知る、③事前に情報を集めて伝えたい相手を知る、④目的地を明確化する、⑤相手に一番伝えたい魅力的な部分である「コア」を探す、⑥ばっさり捨てる、⑦相手がどう動いたかを観察する、⑧人間関係を発展させる、のプロセスを経る。
    ・目に見える変化に気づく「観察力」に加え、目に見えない物事の背景や本質を見抜く「洞察力」の両方があるとよい。目に見える情報だけでは、ときに間違った結論を導いてしまう。観察だけでなく、なぜその状況が起きているのかを自分なりに考え、仮説を持つことが大事。
    ・それぞれの段階におけるコミュニケーションの特徴を知ると、現在進行中の人間関係を客観的に見れる。人間関係の「発展」は、出会い、実験(探り)、関係強化、(周辺との)統合、結束、の5段階がある。人間関係は発展し、親密さをますが、伝える時に、どの段階か、どこまで求めるかを考える。
    ・人間関係の「崩壊」には、食い違い(何かしっくりこない)、制限(関係回復の努力)、沈滞(少し距離を置く)、回避(合わない)、関係終結(別の世界へ)、の5段階がある。人間関係には「適切なタイミングと距離」があるが、相手の気持ちを無視せず、強引に伝える行為を繰り返さないこと。

    ○とにかく捨てる
    ・すべきでないことを視界から消すと、本当にやるべきことに注力できる。何かをしようとするとき、プラスの行動に思え、「やっている感」が得られるので、「いまの状況に何を足していくか?」から入りがちだが、時間や行動のエネルギーに限りがあるので、選択肢を増やすと混乱しがち。
    ・事実をどう捉えたかが「解釈」で、事実はひとつでも、解釈は無限に存在する。即答しようとするあまり「思い込みの解釈」でその場をしのごうとするのは逆効果。「解釈」自体は、事実が決まっていない状況や新しいアイデアを考えるときなどは発想の幅が必要なので、価値を持つ場合もある。
    ・言葉を発する前に、相手をよく見る。エゴはあって当たり前だが、それをぶつけ合うのではなく、交わらせてひとつにするのがビジネス。相手に得することを伝えた結果、相手もうれしくなり、お客さんがお客さんを呼ぶような波及効果などで自分も得する「一挙両トーク」を目指す。
    ・自分の意思を明確に伝えるために、「曖昧なゴール」を捨てる。想定外のミスが起こった際、ミスをするのが恥ずかしいのでなく、そこから逃げてごまかすのが恥ずかしい。適切にリカバリーし、それを糧に成長してよりよい仕事で返せば、ミスされた側にも巡り巡ってプラスになるはず。
    ・説明で大事なのは、「相手の目線に下りる」こと。自分が相手より知識量があるならば、なおさら。相手を下に見ているわけではなく、目線を合わせて、わかりあえる「共通言語」で語らないと、会話自体が成立しない。
    ・相手は自分でなく、自分も相手でないので、「わかり合えた」と言われても確かめようもないが、だからこそ、相手のために投げかける「ひと言」が大事。気分を害するような質問、相手に選択肢を与えない質問、相手に答えがあることを前提とする質問を避ける。

    ○ひと言でまとめるためのコツを知る
    ・伝え方がうまい人は、「そのとき、その場所、その相手に対して適切な伝え方ができる人」。多くの言葉を知っているより、ユーモアにあふれているより、表現力豊かな話し方より大事。多かれ少なかれ、人は「相手のことを考えない発言」をしてしまうもの。
    ・誰かに何かを伝えようとするとき、緊急事態でなければ多少の「間」があるはず。そのとき、一度目は「誰に、何を、なぜ伝えたいのか?」を、二度目は「つまり」こういう言葉なら伝わるはずだ、を問いかける。一度目は、自分の考えを整理し、相手との「ゴール」を設定するための問いかけ。
    ・日常生活でも、短時間で相手との距離を近づけるための近道の一つは、お互いの共通項を設定し、共感し合うことで、まさに「あるある」。言葉を発する前に「相手と自分の共感ポイント=二人をつなぐもの」を探し、それをどう伝えれば、「実感し合えるか=お互いの利益になるか」までを考える。

    ○実際にひと言でまとめてみる
    ・1文には1メッセージしか入れない、主語と述語を離しすぎない、同じ言葉は言い換えるか省略、箇条書きでわかりやすく、できるだけ言い切る、文末のリズムを大切にする、余計な言葉をできるだけ削除、という7つが、ひと言にまとめるために必要。

  • 面白い!

  • わかりやすく「ひと言でまとめる」表現技術を解説した本。

    本当に伝えたいことは何かを考え、余分な言葉は捨てて、伝えたいポイントを考えたまとめ方を意識する。

    本書を読んで要約力を身につけたビジネスパーソンは、ビジネスの世界で大きく活躍できます。

  • よかった!わかりやすかった。

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