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  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (147ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 表紙のフルーツサンドイッチの絵に心惹かれて手に取った。本のジャケ買い。開いて読み進めると、どの文章も味わい深くてまたそれも良い。読みながら頭の中で登場する料理やお店の雰囲気を想像するのも楽しい。私ならどのお店のどの料理を紹介するだろうか、などと想像を巡らす。みんな料理と思い出が一緒くたになって素敵な味になっているんだろうな。

  • 各界の著名人が綴る、ご贔屓のお店。

    エッセイストや小説家など文筆を生業としている方々ならいざ知らず、女優さんや芸能人の方の文章の達者なことよ。

    読んでいるとたまらなく食べたくなり、行きたくなるこの筆致は見事というしかない。

    もっとも中江有里さんやミムラさんこと美村里江さん(いつの間に改名を!)はプロの文書家としても有名だしなあ。
    更に宇垣アナの文章がとても良かった。

  • 人に教えたくない名店は幾つかあるけど1つあげるとしたらどこになるだろうと考えてしまう。

    行きたいところはGoogle Mapにピックアップ済み。

    バービーさんや道尾秀介さんの紹介が良かった。

  • さまざまな文筆家の、お気に入りのお店にまつわるエッセイ集。

    エッセイ自体のおもしろさ、おいしそうな描写でサクサク読む。1件、家からめちゃくちゃ近くの店が紹介されていて、早速今度行ってみようと思う。
    ほか、気になっていた店、行ってみたいと思わせられた店もあるが、閉店していたり遠かったり。
    何かのきっかけでもし近くにいれば、そういうチャンスは貪欲に美味しいものに充てたい。

    最小葉月さんの「そして、みんな思い出になった」が気に入った。この方のエッセイは「ココニイルコト」の原作でもそうだったが、胸がきゅーとなる。

  • 飲食店を軸に
    人々の小さな思い出を垣間見る
    ショートストーリーが心地よい。

    サードプレイスを大切に思う心が溢れている。

    コロナ禍が気づかせてくれたことの一つ。

  • 表紙に惹かれて手に取った本。
    目次を眺めると、有名な方のお名前がズラッと並んでいて、テンションが上がりました。

    いずれも実在している(していた)お店なので、片っ端からGoogleマップの行ってみたいリストに追加しました。
    当然ながら皆さまの文章が巧くて、どれも美味しそうで……気になります! この本に載っているお店を巡る旅に出たら、とても楽しそうですねえ


    (以下、読みながら綴った感想)


    2023/12/16 目次-p.17

    目次
    わぁ……! 有名な方ばかり。
    ジェーン・スーさん、すき! いらっしゃるのですね。彼女のエッセイが好きです。
    畠中恵さんは、しゃばけシリーズにハマっていたことがあります。
    森見登美彦さん! 独特な、面白い文章を書く方ですよねえ。

    目次を見て、本編を読んでいくのがなおさら楽しみになりました。わくわく!

    p.10
    “「むふふ」と笑ってしまう。”
    「うふふ」ではなくて、「むふふ」と表記するところが三浦さんらしいです。

    p.12
    “私は酒飲みなので、外食時は特に、味にメリハリがあるものを好む。”
    以前、友人と唐揚げを食べた時、わたしはしょっぱくてややしんどかったのですけれど、お酒が飲める友人は「味がしっかりしていて良い」と褒めていました。お酒が飲めるか否かで、味付けの好みが変わるのですね。

    p.15
    実在するお店なのですね。行ってみたいです〜。


    2023/12/19 p.17-53

    p.16
    “自分が住む家はもちろん、友人の引越し先を嬉々として一緒に巡るタイプ。”
    そんな人がそばにいてほしいです。どの家にしたら良いかまったくわからないので、アドバイスをいただきたいです。

    p.20
    “西加奈子(にし・かなこ)………1977年、イランのテヘラン生まれ。エジプトのカイロ、大阪で育つ。”
    イラン生まれエジプト育ちって凄いプロフィールですね……! 初めて知りました。

    p.23
    “応援してくれていた人たちが事務所を辞めた途端に波が引くように去った”
    順調な時だけ寄ってくる人は厭ですね。不調な時だけ寄ってくる輩も厭ですけれど。
    どんな時もそばにいてくれる人たちを信用します。

    p.28〜29
    “人の感情を再現する役者の仕事柄か、私は店内での食事中の様子や、食後店外へ出たお客様の表情を拝見すると、そこが美味しいかどうか大体推し量ることができる。”
    素晴らしい才能! そこまで人のことを観察しているのはさすがです。

    p.31
    “毎回注文し続けた。夫と私で3皿完食したことがあることも白状しておこう。”
    ご夫婦それぞれの美味しい時の反応を描写してから、さらにここまで言われて(書かれて)しまったら、食べたくなってしまいます。遠いですけれど、いつか絶対行きたいです。

    p.32
    “美村里江(みむら・りえ)………”(中略)“著書に『ミムラの絵本日和』『ミムラの絵本散歩』”
    嗚呼! 誰かと思ったら! ミムラさんなのですね。改名されていたとは知りませんでした。
    ミムラねえさんが好きとのことで、親近感を抱いていました。上記のどちらか、積読になっているはず……。探します。

    p.40
    “女は地図が読めない、と申します。失敬な話です。”
    ですます調の文章がないなぁと思っていたら、登場しました。

    予想より丁寧かつ、軽快なリズムの文章。面白いです。“よござんしょ?(p.42)”と問われれば、つられて「よござんすね」と返したくなっちゃいます。
    プロフィールによると、日本語教師だそうです。ことばに敏感な方だから、このリズムを生み出すことばを選べるのかもしれませんね。

    p.47
    “全ての元凶は極度の人見知り。”
    あら。山田ルイ53世さん、人見知りなのですね。親近感。

    p.47
    一人称、“著者”のタイプなのですね。面白いです。

    エッセイを読み終えて、こういったところも人見知りゆえなのかもしれないなぁと感じました。やや距離がある感じ。


    2024/01/01 p.54-97

    p.54
    “それがあまりにも美味(おい)しくてガパオが大好きになった”
    それくらい美味しいと感じるものと出会えるのは素晴らしいですね。
    わたしは、ライチジュースがそれに当てはまります。マンマパスタのライチジュースが大好き。中国はライチをよく食べるらしくて、中国にも行ってみたいです。

    p.74
    “体格のせいか態度のせいか、大酒飲みと思われることが多い。だが、私は下戸だ。ほぼ一滴も飲めない。”
    なんだか勝手なイメージで、お会いしたこともないのに、ジェーン・スーさんはお酒が飲める方だと思っていました。全然飲めないなら親近感。わたしもです。

    p.76〜77
    “彼が作るオリジナルノンアルコールドリンクがべらぼうに美味しいのだ。”
    お酒にしろノンアルコールにしろ、“べらぼうに美味しい”と感じたことがありません。とても気になります。わたしの口にも合うでしょうか……?
    bar meijiuさん。いつか行ってみたいです。


    2024/01/02 p.100-108

    2024/02/20 p.108-126

    p.125
    “二冊目の単行本、『ぬしさまへ』が出た後、この店の一階で、『しゃばけシリーズ』を、この後どういう風に書いていくか、話したことを覚えている。”
    一時期「しゃばけ」シリーズはよく読んでいたので、感動……。この場所であの物語について語っていたのですねえ。

    p.125
    “小説を書き始める前、大して売れない漫画家をしていた頃も、同じだった。”
    漫画家さんだったのですか! 絵も描ける方だったとは……。多才。


    2024/03/30 p.126-187

    p.127
    “単行本から文庫になり、最近アニメにもなってくれた。”
    アニメ化したのですか、『つくもがみ貸します』! 調べてみます。

    ……残念。現在、Netflixでは配信されていないようです。

    p.133
    “私がアトピー持ちであったこと、”
    あら。一緒ですね。親近感。

    p.136
    “漫画家・東村アキコのアシスタントを経て、”
    へぇ……! アシスタントさんだったのですね!

    p.139
    “私が私とデートする、大切な時間でもある。”
    自分を大切にするところ、すてきです。

    p.140
    “江戸前寿司はあらかじめ味がついているので、醤油はつけない。”
    (中略)
    “江戸前寿司の特徴は、ネタのひとつひとつに丁寧な仕事がしてあることだ。酢や塩でしめたり、煮たり、タレに漬けたりして、生魚を加工し、日持ちを良くする。ゆえに、技術がものを言う。酢飯に刺身をのせただけのただの寿司とは、奥行きが違うのである。”
    そうなのですねえ。生魚のお寿司と江戸前寿司の違いを知りませんでした。そもそも、江戸前寿司を食べたことがないかも……?
    加工しないほうが、素材の良さを活かす必要があるように感じてしまうのですけれど……手を加えるからこそ板前さんの技術が伝わるってことなのでしょうか。切るだけと思ってらっしゃるのかもしれないですけれど、その切る技術を身につけることが先ず大変だと思いますけれどねえ……。
    美味しい江戸前寿司を食べたら、わたしも大好きになるのかもしれません。

    p.155
    “『目の見えない白鳥さんのアートを見にいく』でYahoo!ニュース|本屋大賞ノンフィクション本大賞を受賞。”
    嗚呼、あの本の方ですか!

    p.161
    “このトンネルを抜けたら最初に行く店は「Restaurant MU」だ。その時が一日も早く来ることを願いながら日々を生きている。”
    そこまでお好きな場所なのに、楽しみにしていたのに、“*2022年に閉店(p.162)”の文字が切ないです……。結局、行けなかったのでしょうね……。

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

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