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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4907953251472
感想・レビュー・書評
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映画館で2回観た。観てからだいぶ時間も経った。が、まだ考えがまとまらない。
この映画は、事件が起こるまでが長い。行商団の旅の暮らしや村民達の閉鎖的な人間模様がかなり丁寧に描かれている。そこを無駄に感じたという意見もちらほら見かけた。1度一緒に観た夫も「不倫の話とかはいらないと思った」と言っていた。
でも、私は全てのシーンが必要だったと思う。殺した人間も、殺された人間も、止めようとして止めきれなかった人間も、人間だった。差別する人間も、差別される人間も、そうした社会構造に疑問を持つ人間も、みな人間だった。人間として生まれ、愛し愛され、仲間を想い、情けをかけ合い、いがみ合い、過ちを犯し、未来に希望を持ったり、人生に失望している、一人ひとりがモンスターでも聖人でもない人間だった。
戦争、震災、新たな思想の広まりとそれへの反発や抑え込み、偏向報道、無知、不安、思い込み、教育、集団心理、様々なピースが不幸にも重なり、その日、その村で、人間の集団が別の人間の集団を殺した。その凄まじい暴力の様子を見て、「私たちとは時代が違うから」、「当時の人権意識の低さや当時の社会の体制が悪いんだ」とはとても思えない。「今自分が生きる時代や社会とは関係ない」と切り捨てられないのは、事件に至るまでの登場人物たちの日々の営みをじっくりと観てきたからだ。彼らも、私も、人間だ。
私はこの映画を観て何を知るべきなのか?何を考えるべきなのか?今、この瞬間に、私は何から目を逸らしているのか?
『福田村事件』は観た人の心に「問い」を植える映画だ。 -
前知識一切なしで鑑賞。
前半~ほぼ終盤に差し掛かるまで「誰が誰を殺して事件に発展するのか?」とからっきしわかりませんでしたが(不倫の末の愛憎劇かな~とばかり)まさかそういう風に話が急展開していくとは思いませんでした。
事件名すら初めて聞いたので、関東大震災という大きな災害に紛れ時代背景とともにこんな惨劇があったんだなあと思いました。
これは現代にも通ずるものがありますよね
移民政策が全世界で増える現代、これに近しいことは既に起こっている、そうなりかけているんだと思いました。
人間ってなんなんでしょうね。 -
限られた情報しかない世界で起こりうる残酷な現実。
無知、思い込みは恐ろしい。
後味の悪い映画。
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