経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて [Kindle]

  • Gakken
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感想・レビュー・書評

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  • この本の全てが魂の言葉でした。
    父としての山崎元さんの思いが込められています。
    少し悲しい気持ちにもなりましたが。
    いい本でした。

  • 嫁さんからの推薦で読みました
    とても良い本でした
    終章あたりから涙が止まらなくなります
    自分ととてもよく重なります

    「昭和生まれの働き方常識」
    安定した職を得て
    出世して
    労働を高くかつ長く売る
    僕も最初はそう思ってました
    ただやりたいことをやるにはワガママを言わないといけなくて
    ワガママを1回言うと出世レーンが一つずつ下がっていくイメージです(著者は人事の言いなりになると言う表現をされてます)
    組織に使い勝手が良い人が第1レーンに乗り続けます
    (もちろん仕事ができるのは大前提ですが)
    まあ第2レーンくらいなら特定上司の強烈な押し上げで第1レーン戻れる感じでしょうか
    ただこういった仕事のやり方はコスパが悪いんですよね
    自分のやりたい仕事に主体性がなくて1回目の異動先がやりたい仕事に合致したりと運が良かったら人事の思惑に乗っかる人生もアリかなとは思います
    ただ同期のうち数%しかゴール(役員等)に辿りつかないという常識に目をつぶれたらですが
    昔はそれでも「時間(人生)の切り売り」に見合う給料という形で報われてたんですよね
    出世レースに負けても管理職になればそれなりにもらえてましたし
    ただもうそんな時代ではないですよね
    僕の場合は常に隙あらばFIREを目指してます
    今の仕事を辞めたらどうやって今以上に稼げるかを常に考えています
    そのための投資ですよね
    自分1人で働くのはコスパ悪すぎます
    今の時代2馬力は常識です
    さらにお金に働いてもらう
    昭和生まれの働き方に決別した働き方を僕も子供達に伝えたいといつも思ってます

    「資本主義経済はリスクを取りたくない人間からリスクを取っても良い人間が利益を吸い上げるようにできている」
    残酷な真実ですよね
    ただリスクを取った経営者や投資家が巨利を得てリスクを取らない労働者がそれなりの給料に甘んじるのは資本主義の原則です
    これは変えようのない事実ですから
    物価上昇の現在に普通預金でジリ貧になるのか
    インデックス投資で少しリスクを取るのか
    自分がどちらのリスクを取るのか選べるんです
    ただリスクといってもギャンブルは良くないですね
    もちろん宝くじとか競馬とかパチンコとか胴元にテラ銭を吸い上げられるギャンブルは論外として
    暗号資産とかFXとか先物取引もギャンブルかなあと思います
    もちろんリスク管理できる範囲やったら良いと思うんですよね
    僕もポートフォリオの一環として暗号資産にドルコスト平均法で積立投資してます
    どんな投資でもリスクはあるので
    子供達にはギャンブルにならないように投資のリスクコントロールを伝えるのが大切やと思います

    経済格差は「資本のリスク」と「リーダーシップ」から生じる
    私有財産たる資本でリスク・テイクの対価を吸収し、これに株式投資を通じて参加することができるのが、現在の資本主義の仕組みと書かれています
    これは持てるものの理論ですよね
    ただ持たざるものにもリスク・テイクできます
    資本はお金だけではないです
    労働力も時間も資本です
    資本主義ですからどれだけ資本に対してリスクを取れるのか
    それがリーダーシップと書かれています
    間違いなく言えることは浪費家は脱落していきます
    福祉の仕事をしてると肌感覚的に運が悪かった人より圧倒的に浪費家が多いです
    それは生活保護を受けても変わらないです
    銀行で時間内に下ろしたら無料やのになんで高い手数料払ってコンビニで下ろすのか理解できないです
    若いうちに浪費と決別して自分に投資していかに資本を働かせて勝ち組に回るかを教えていきたいです

    「モテない男は幸せそうに見えない」
    非モテ代表の僕が言うことではないんですけどね
    絶対モテないよりモテる方が良いです
    そのためにできることはたくさんあります
    身だしなみを整えること
    清潔にすること
    だらしなくしないこと
    体型に気を配ること
    言動をガサツにしないこと
    まあウチの子供達は僕に似てないのでベースはあると思います(親バカ)
    あとは後天的に努力でなんとかなる範囲ばかりなので頑張って欲しいです

    「自己承認感」
    著者が人生の幸せを決めると気付かれたそうです
    僕もそう思います
    他人から承認されているという感覚がいかに自分を奮い立たせるか
    どんなに忙しくても頑張れるのは
    自分が周りから必要とされて
    それに自分が応えることができてると感じて
    周りが適切な感謝を持ってくれてる状態やと思います
    人が孤独になるのは今まで所属してる場から切り離されたりその場で承認を得れなくなった時やと思います
    これからはそういった承認を得れる場をエスコートしていく仕事が流行るのかもしれませんね

    最後の息子への手紙を読んでいて涙が止まらないです
    「自分の言わば「上位互換」の子孫がいることで、不思議な「生物学的安心感」とでも言うべき感情が生じている。」
    僕も同じように感じてます
    「上位互換」
    「生物学的安心感」
    そうやこの2つの言葉やと思います
    あとは素直に育ってくれたら安心です
    本日成人式に送り出した後にこの本を読み終えたのはなにか運命的なものを感じました

  • お金に関することを的確に非常に分かりやすく書いてあり参考になりましたー。
    読みやすく大事なポイントがグイグイ入って来ました。

  • 経済評論家の山崎元氏が息子への手紙の形式を取っての社会人としての在り方指南。
    直截的な口ぶりが好印象。
    人生の在り方に感じるものがあった。

  • 2024年1月に亡くなられた山崎元氏の遺書的な人生訓
    下記の3章に分けて、息子に伝えたいことを述べている
     1.働き方・稼ぎ方
     2.お金の増やし方と資本経済の仕組み
     3.もう少し話しておきたいこと

    1章と3章はこれまでの山崎節と同様だが、2章の資本経済の仕組みについては、ここまでわかりやすく書かれたものは少ないのではないかと思う。

    「幸福の「資本」論」(橘玲)を併せて、子供に渡しておきたい、読むべき名著。

    遺書は、死を覚悟した人が最後に伝えるメッセージなので、重くなりがちではあるが、氏の軽妙な語り口と、変わらぬメッセージ性が、非常にさわやかな読後感。もうしばらく、いや、まだまだもっと山崎節を堪能したかった。

    合掌。

  • 食道癌が再発し余命3ケ月を宣告された山崎さんが、大学に合格したばかりの息子さんに向けて遺した手紙を膨らませた書籍。多くの媒体に文章を書かれていた彼が、現代社会でストレス無く幸せに生きるノウハウ(?)をシンプルに説明している。

    「高い酒を飲め」「アクティブ投信はクズ」以外は概ね合意の内容。暗号資産投資をレバレッジ前提で捉えていることも同意できない。けれど「労働者タイプBをほどほどに目指せ」「RSUがある外資で働け」にはニンマリした。
    ーーーー
    私自身、最初の就職先で勤務していたときに山崎さんにお会いした。あの建物のあの部屋、ってことは1997年-1999年のどこかだ。彼が「そう楽しいものではなかった」と振り返る外資系証券会社時代。ミーティングの最初に転職歴を伺いびっくりした記憶がある。(その数年後に私自身が外資に転職することになったけれど。)

    山崎さんは1958年生まれってことは彼は40才前後だったのか。人の一生ってけっこう短いなと実感。

  • 著作のレベルが高い楽天証券経済評論家の山崎元氏 亡くなる前にこの本を書き上げた。タイトルも泣かせる。自分も息子には何か書き物を遺せたらいいと思った一冊。
    ・不動産投資が”大丈夫”な物でも”有利”なものでもない事は不動産業者が自ら物件を所有せず、客に販売している事からも明らか。
    ・インデックスファンドの中で、ダウや日経平均はダメな商品
     中身の偏りが大きい S&PかTOPIXがお勧め
    ・ETFのお勧めは、MAXIS全世界株式
    ・年収1千万円の価値 時給5,000円
    ・付き合う人間は次の3通り 自分もどれかになる必要有
     頭のいい奴、面白い奴、本当にいい奴
    ・勉強会は進んで幹事を引き受ける
     会の連絡を通じて、社内外メンバーとの人間関係が作れる
    ・気に入った飲食店 1か月以内に又訪れる。顔と名前を憶えてくれる。1年間有効
    ・ウイスキーは2クラス上級品を飲め。語れるように
    ・28歳は、30代前半を生かす為のタイムリミット
    ・35歳で、人事部としては人材としての評価は定まる。
    ・45歳からセカンドキャリアの準備を

  • 示唆に富むいい本だと思う。

    ただ、これが息子宛ではなく、娘宛なら同じことを書くんだろうか?と思った。
    28歳とか35歳をターニングポイントのように置いているように見える。
    それ自体は反対しない。
    が、そのターニングポイントで「娘」に示唆することが「息子」と同じになるんだろうか?
    と読みながら思った。
    残念ながらそれを聞いてみようと思っても、著者はもうこの世にいない。

    著者の主張はほかでも多く拝見した。
    概して言えば同意する。
    ただ、If I were a woman, の視点は欠けているかもしれないと思うところがいくつかあった。

    自分がそのあたりを埋められる存在になれればいいなぁと大げさには思ったり。

  • 35歳の自分でも良きアドバイスになった
    ・安定に満足して、ぼんやり過ごすな
    ・他人と同じにならないよう工夫
    ・会食は手抜きをするな
    ・自分の嬉しいことを言語化
    うちは3歳で父親が死別してるので、存命だったら多分こんな柔らかあたまの父親ではなかったろうな、とはいえ私も二児の娘を持つみなのでかっこいい父親でありたい

  • いつも本音で語る山元さんが大好きでした

    著者の癌が発覚してから執筆された本です。その治療と体調の変化の中でお時間を取って書かれた一冊です。
    以下の文章を読んだ時、涙が出てきました。
    「本来なら息子と酒を交わしつつ話したかった内容を書く。たぶん、父にその時間は残されていないし、第一、今18歳の息子が将来酒を飲む人になるのかは分からない」
    タイトルを読む限り、本書は投資未経験の若者向けのものだと思いがちですが、既に投資経験がある方でも、ご自身の投資スタイルを見直すアドバイスになるかと思います。
    株投資以外でも、自己投資についても触れています。興味深かったのは、「自己投資というと、すぐに教育機関に期待しようとする人が多いが、しばしば疑問に思う。教えている内容は『誰でも知りうる知識やノウハウ」が多いし、無駄な時間が少なくない』
    」です。これは心に響きました。
    以前から山元さんの文章が好きで、新書が読めなくなるのはとても残念です。

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著者プロフィール

経済評論家、楽天証券経済研究所客員研究員。株式会社マイベンチマーク代表取締役。1958年、北海道生まれ。東京大学経済学部卒業、三菱商事入社。その後、野村投信、住友生命、住友信託、メリルリンチ証券、UFJ総合研究所など12回の転職を経て現職。雑誌、ウェブサイトの連載やテレビ出演多数。『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』(文響社刊・共著)、『マンガでわかる シンプルで正しいお金の増やし方』(講談社刊・共著)など著書多数。


「2022年 『マンガでわかる 世界でただひとつの株式投資入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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