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本 ・電子書籍 (207ページ)
感想・レビュー・書評
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思考法、発想法の本はたくさんあるが、この本のほかにない特徴を挙げるとすれば、
「コンセプト」という考えを持ち込んだことだろう。
事実について考えるインプットと、解決策について考えるアウトプットの間に、
解釈について考えるコンセプトという要素を入れたこと。
調べて「統合して」形にする。
確かに、どんなに魅力的なアウトプットでも、コンセプトからずれていれば、
離れていれば、使えない。考え直せ、だ。
なかなか面白い。
【1時限目 「考える力」とは何か?─過去を学んでも、新しいものはつくれない─】
「学び」と「考える」の違い
つくる・伝える・話す─すべての仕事のベースに
【マインドセット 「考えない頭」をリセット――固い頭をアイデア脳に変える――】
「アイデアとは何か?」を考える
【2時限目 インプット─「考える」のは情報収集から始まっている─】
「何を、どう集めるか?」を考える
「何を問うか?」を考える
「どう調べるか?」を考える
「どう整理するか?」を考える
あらゆる情報を集め、アイデアを面白くする調べ方大全
『正解のない問い』に挑む練習(1)
【3時限目 コンセプト─アイデアの肝を一言で共有する─】
「コンセプトとは何か?」を考える
「コンセプトをどう作るか?」を考える
「よいコンセプトとは何か?」を考える
『正解のない問い』に挑む練習(2)
【4時限目 アウトプット─アイデアを飛躍させ、人の心を動かす─】
「アウトプットとは何か?」を考える
「アイデアをどう広げるか?」を考える
「アイデアをどうまとめるか?」を考える
『正解のない問い』に挑む練習(3)
【5時限目 共創力で考える─型にはまらず、「考え方」を考える─】
「リボン思考」3つのポイント
「リボン思考」の物語
乃木坂46が考えた! 学びのブランドとは?
【おわりに】
「教養」とは考える力である
東京大学大学院総合文化研究科 真船文隆詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
インプット、コンセプト、アウトプットの思考ステップを用いて考えるを実践する
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Audibleで聴きました。
耳のみの内容把握なので、正確性に欠けるかもしれませんが、この本の主たる主張は、クリエイティビティやアイディアの創出は、適切な訓練や方法論を踏めば、再現性のある結果をもたらすことができるもの、ということだと感じました。その方法論を著者の多彩な実務経験をもとにわかりやすく、概念化、言語化されています。
この本の中で特に印象に残ったのは、「問いの立て方」が非常に重要であるという点です。たとえば、問題に直面した際に「どうすれば上手くいくか」という問いよりも、「ボールの回転はどう変化しているか」といった具体的な質問をすることで、プレイヤーの技術向上に大きく影響を与えたというテニスプレーヤーのコーチの逸話があり、問いの立て方が結果に与える影響は大きいと感じました。
また、コンセプトを明確にすることの重要性についても言及されていました。たとえば、「幕の内弁当」と「焼売弁当」のどちらがよく売れるかというと、実は万人向けの幕の内弁当ではなく、明確なコンセプトを持った焼売弁当がより好評だというデータが示されているそうです。このように、凡庸なコンセプトよりも、尖ったコンセプトを持つことの方が重要だと著者は強調していました。
著者プロフィール
宮澤正憲の作品





