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本 ・電子書籍 (597ページ)
感想・レビュー・書評
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著者の書きたいことは
若いときの紆余曲折だと思いますし
なるほど ただ単に成功した部分だけ
読んだとしたら
前島密にこう親近感は
湧かなかったと思います
プライドの高い母に
苦労しつつも支えられ
見た目には かなり行き当たりばったりに
よさそうな師を求めてさまよいます(笑)
その回り道があったからこそ
という説得力もあったし
肝心の郵便事業は
父といっていいのか
いや 結構他人任せだったからこそ
母じゃなく父か
と思いました詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
郵便制度の祖と呼ばれた前島密は農家の生まれで後ろ盾がなく、なかなか世に出ることができなかった。彼は道をどう切り開いたのか。一枚の紙片が世界につながる「ゆうびん」を生んだ男の物語。
1872年(明治5年)、日本に鉄道と郵便制度が誕生したことは小学生の頃から覚えていた。一円切手の図柄の前島密が郵便制度の生みの親であることも。ただ本書を読むまで前島が鉄道誕生にもかかわっていたことは知らなかった。本書は前半こそやや魅力に乏しいものの、後半は大隈、伊藤、渋沢、大久保ら明治初期の偉人が登場し、がぜん面白くなる。
(B) -
1円切手の肖像として有名な前島密(今の上越市出身)の半生を描いた小説、日本各地の地方紙に連載された。人は動くことでさまざまな人と出会い、学問や経験を積むことで有為な人となる。幕末から明治初期において、郵政事業(人と人とをつなぐ仕事)の基礎を造った功績は大きい。「ゆうびん」や「きって」というネーミングにもセンスを感じる。549ページにわたる大著なので、もう少しほほえましいシーンやユーモアがちりばめてあると読みやすかったかもしれない。
著者プロフィール
門井慶喜の作品





